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公開番号2025078972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191331
出願日2023-11-09
発明の名称カテーテル
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61M 25/00 20060101AFI20250514BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】補強体のピッチ変更位置で、カテーテルの耐キンク性・耐圧性が低下することを抑制するとともに、プッシャビリティの低下を抑制し手元の押し込み力が先端に伝達することのできるカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテル60は、生体内に導入可能な長尺状のシャフト部70と、シャフト部の基端側から先端側に向けて剛性が漸減する剛性変化領域85に設けられ、軸方向に沿って樹脂の物性が変化する樹脂物性変化部と、シャフト部の剛性変化領域に設けられ、軸方向に沿って補強体75のピッチが変更するピッチ変更位置と、を有し、樹脂物性変化部およびピッチ変更位置は、軸方向で異なる位置に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
生体内に導入可能な長尺状のシャフト部と、
前記シャフト部の基端側から先端側に向けて剛性が漸減する剛性変化領域に設けられ、軸方向に沿って樹脂の物性が変化する樹脂物性変化部と、
前記シャフト部の前記剛性変化領域に設けられ、前記軸方向に沿って補強体のピッチが変更するピッチ変更位置と、を有し、
前記樹脂物性変化部および前記ピッチ変更位置は、前記軸方向で異なる位置に配置される、カテーテル。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記ピッチ変更位置に設けられ、第1のピッチから第2のピッチに遷移する遷移領域を有する、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記遷移領域は、前記軸方向に沿って10~20mmの範囲で形成される、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記補強体は、右巻きと左巻きの本数が異なる非対称ブレイドによって構成される、請求項1または2に記載のカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、生体管腔内の治療等を行うためにカテーテルデバイスが用いられている。カテーテルデバイスを生体管腔の目的部位へ導くために、可撓性のコアワイヤを有するガイドワイヤが使用される。例えば、肝動脈化学塞栓術(TACE:Trance catheter arterial chemo embolization)は、肝臓の動脈からさらに腫瘍の近くまでカテーテルを進め、抗がん剤や塞栓物質を注入して腫瘍を選択的に壊死させる治療方法である。この肝動脈化学塞栓術において、カテーテルを進めるためにガイドワイヤが使用されている。
【0003】
カテーテルを目的部位へ導くにあたり、先行させたガイドワイヤにカテーテルを追従させながら進めていく手技が広く行われる。さらに、ガイドワイヤがカテーテル内に挿入された一体構造タイプのカテーテル組立体を用いて、ガイドワイヤおよびカテーテルの両者を一緒に進めていく手技もまた一般的である。
【0004】
生体管腔は、複雑に湾曲あるいは蛇行した形状を有している。カテーテルを生体管腔内に通過させるときの操作性を高めるために、基端側から先端側に向かって剛性が漸減する剛性変化部を設けたカテーテルが知られている(例えば下記の特許文献1)。剛性変化部は、硬度が異なる複数の材料を軸方向に沿って配置することによって構成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-149727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、特許文献1に開示されている剛性変化部は、硬度が異なる複数の材料から構成されている。このため、硬度が異なる複数の材料の境界部分では、一般的に耐キンク性・耐圧性が低下する。
【0007】
一方、カテーテルのシャフト部には、線材を編組して形成された補強体が設けられている。この補強体は、耐キンク性・耐圧性を向上させるために、先端側ではピッチを小さくすることが好ましい。それに対して基端では、ピッチが小さいと製造時間がかかる、また線材の使用料低減の観点から、ピッチを大きくすることが求められている。このとき、補強体のピッチが変更するピッチ変更位置が生じる。そして、本発明者らは、このピッチ変更位置が樹脂物性変化部(硬度が異なる複数の材料の境界部分)と一致してしまうと、耐キンク性・耐圧性がより低下してしまうことを見出した。
【0008】
本発明は、上記課題の解決を図るものであり、補強体のピッチ変更位置で、カテーテルの耐キンク性・耐圧性が低下することを抑制するとともに、プッシャビリティの低下を抑制し手元の押し込み力が先端に伝達することのできるカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0010】
(1)
生体内に導入可能な長尺状のシャフト部と、
前記シャフト部の基端側から先端側に向けて剛性が漸減する剛性変化領域に設けられ、軸方向に沿って樹脂の物性が変化する樹脂物性変化部と、
前記シャフト部の前記剛性変化領域に設けられ、前記軸方向に沿って補強体のピッチが変更するピッチ変更位置と、を有し、
前記樹脂物性変化部および前記ピッチ変更位置は、前記軸方向で異なる位置に配置される、カテーテル。
(【0011】以降は省略されています)

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