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公開番号2025076526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2022049640
出願日2022-03-25
発明の名称搬送システム、搬送方法、およびプログラム
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61M 1/02 20060101AFI20250509BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】血液バッグセットを収容部材に収容する作業場所と、血液バッグセットに遠心分離処理を施す遠心分離装置の設置場所とが離れている場合の、作業者の運搬作業の負担を軽減する搬送システムを提供する。
【解決手段】複数の血液バッグセット12を、複数の遠心分離装置14へと搬送する搬送システム10は、遠心分離条件を決めるための複数の条件決定要素を、複数の血液バッグセット12に応じて記憶する記憶部と、所定数の血液バッグセット12からなるグループを、記憶部に記憶された複数の条件決定要素に基づいて作成するグループ作成部と、同じグループに属する所定数の血液バッグセット12を、同じ遠心分離装置14へと搬送する搬送部16と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
遠心分離処理が施される前の血液が収容された複数の血液バッグセットを、複数の遠心分離装置へと搬送する搬送システムであって、
複数の前記遠心分離装置の各々は、所定数の搭載部を有し、前記所定数の前記搭載部の各々にセットされた前記血液バッグセットに前記遠心分離処理を行い、
前記搬送システムは、
前記遠心分離処理の遠心分離条件を決めるための複数の条件決定要素を、複数の前記血液バッグセットに応じて記憶する記憶部と、
同じ前記遠心分離条件に基づいて前記遠心分離処理がなされる前記所定数の前記血液バッグセットからなるグループを、前記記憶部に記憶された複数の前記条件決定要素に基づいて作成するグループ作成部と、
同じ前記グループに属する前記所定数の前記血液バッグセットを、同じ前記遠心分離装置へと搬送する搬送部と、
を備える、搬送システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の搬送システムであって、
複数の前記遠心分離装置と、前記搬送部とは、血液センタに備えられ、
複数の前記血液バッグセットは、採血後であって前記血液センタに搬入される前の前記血液バッグセットと、前記血液センタに搬入済の前記血液バッグセットと、を含み、
前記搬送システムは、
作成された前記グループが、前記血液センタに搬入される前の前記血液バッグセットと、前記血液センタに搬入済の前記血液バッグセットとの両方を含むか否かを判定する判定部と、
前記血液センタに搬入される前の前記血液バッグセットと、前記血液センタに搬入済の前記血液バッグセットとの両方を前記グループが含む場合、前記グループのうち全ての前記血液バッグセットが前記血液センタに揃うまで前記血液センタに搬入済の前記血液バッグセットを前記遠心分離装置へと搬送することを保留する搬送制御部と、
をさらに備え、
前記搬送制御部は、前記搬送部を制御して、前記遠心分離装置への搬送を保留した前記血液バッグセットを所定の保管場所へと搬送させる、搬送システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の搬送システムであって、
複数の前記条件決定要素は、前記血液バッグセットに対応する血液製剤の種類を含み、
前記グループ作成部は、対応する前記血液製剤の前記種類が同じ前記血液バッグセットごとに複数の前記血液バッグセットを分ける、搬送システム。
【請求項4】
請求項3に記載の搬送システムであって、
複数の前記条件決定要素は、前記血液の採血日時をさらに含み、
複数の前記血液バッグセットの各々は、前記採血日時に基づいて予め決められる複数の区分のうちいずれか1区分に属し、
前記グループ作成部は、前記区分が同じ前記血液バッグセットごとに複数の前記血液バッグセットを分ける、搬送システム。
【請求項5】
請求項3または4に記載の搬送システムであって、
複数の前記条件決定要素は、ヘマトクリット値と、血中の中性脂肪濃度との少なくとも一方をさらに含み、
前記グループ作成部は、前記ヘマトクリット値または前記血中の中性脂肪濃度が既定値以上である前記血液バッグセットと、前記既定値未満である前記血液バッグセットとで、前記血液バッグセットを分ける、搬送システム。
【請求項6】
請求項3~5のいずれか1項に記載の搬送システムであって、
複数の前記条件決定要素は、前記血液に含まれる白血球の除去処理の要否をさらに含み、
前記グループ作成部は、前記除去処理が必要な前記血液バッグセットと、前記除去処理が不要な前記血液バッグセットとで、複数の前記血液バッグセットを分ける、搬送システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の搬送システムであって、
前記搬送部は、前記グループを搬送先の前記遠心分離装置の前記搭載部にセットする第1ロボットを有する、搬送システム。
【請求項8】
請求項7に記載の搬送システムであって、
複数の前記条件決定要素は、前記血液バッグセットの重量を含み、
前記グループ作成部は、重量差が所定範囲内に収まる前記血液バッグセットのペアを、同じ前記グループに含め、
前記第1ロボットは、前記ペアが前記遠心分離装置の遠心中心軸に対して点対称に配されるように、前記グループを前記搭載部にセットする、搬送システム。
【請求項9】
請求項7または8に記載の搬送システムであって、
前記搬送部は、
前記遠心分離処理が施される前の複数の前記血液バッグセットをストックするエリアと、複数の前記遠心分離装置との間に設置されるコンベヤ装置と、
前記エリアに配され、前記グループを前記コンベヤ装置に載せる第2ロボットと、
をさらに有し、
前記第1ロボットは、前記コンベヤ装置と、前記搬送先の前記遠心分離装置との間で前記グループを搬送する、搬送システム。
【請求項10】
コンピュータと、前記コンピュータに制御される搬送部と、を用いて、遠心分離処理が施される前の血液が収容された複数の血液バッグセットを複数の遠心分離装置へと搬送する搬送方法であって、
前記コンピュータは、前記遠心分離処理の遠心分離条件を決めるための複数の条件決定要素を、複数の前記血液バッグセットに応じて記憶する記憶部を備え、
複数の前記遠心分離装置の各々は、所定数の搭載部を有し、前記所定数の前記搭載部の各々にセットされた前記血液バッグセットに前記遠心分離処理を行い、
前記搬送方法は、
前記遠心分離条件に基づいて前記遠心分離処理がなされる前記所定数の前記血液バッグセットからなるグループを、前記記憶部に記憶された複数の前記条件決定要素に基づいて前記コンピュータが作成するグループ作成ステップと、
前記コンピュータが前記搬送部を制御して、同じ前記グループに属する前記所定数の前記血液バッグセットを、同じ前記遠心分離装置へと搬送させる第1搬送ステップと、
を含む、搬送方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の血液バッグセットを複数の遠心分離装置へと搬送する搬送システムと、その搬送システムに関連する搬送方法と、プログラムとに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、血液バッグシステム(血液バッグセット)と、インサートユニット(収容部材)と、遠心分離移送装置(遠心分離装置)と、が開示される。収容部材は、血液バッグセットを収容し、遠心分離装置にセットされる。
【0003】
遠心分離装置は、セットされた収容部材内の血液バッグセットに、遠心分離処理を施す。これにより、血液バッグセット内の血液を基に、複数の血液製剤が作られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-106012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
血液バッグセットを収容部材に収容する作業場所と、血液バッグセットに遠心分離処理を施す遠心分離装置の設置場所とが離れている場合がある。この場合、作業者は、収容部材を遠心分離装置まで運搬する。この運搬作業が作業者の負担になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、遠心分離処理が施される前の血液を収容する複数の血液バッグセットを、複数の遠心分離装置へと搬送する搬送システムであって、複数の前記遠心分離装置の各々は、所定数の搭載部を有し、前記所定数の前記搭載部の各々にセットされた前記血液バッグセットに前記遠心分離処理を行い、前記搬送システムは、前記遠心分離処理の遠心分離条件を決めるための複数の条件決定要素を、複数の前記血液バッグセットに応じて記憶する記憶部と、同じ前記遠心分離条件に基づいて前記遠心分離処理がなされる前記所定数の前記血液バッグセットからなるグループを、前記記憶部に記憶された複数の前記条件決定要素に基づいて作成するグループ作成部と、同じ前記グループに属する前記所定数の前記血液バッグセットを、同じ前記遠心分離装置へと搬送する搬送部と、を備える、搬送システムである。
【0008】
本発明の第2の態様は、コンピュータと、前記コンピュータに制御される搬送部と、を用いて、遠心分離処理が施される前の血液を収容する複数の血液バッグセットを複数の遠心分離装置へと搬送する搬送方法であって、前記コンピュータは、前記遠心分離処理の遠心分離条件を決めるための複数の条件決定要素を、複数の前記血液バッグセットに応じて記憶する記憶部を備え、複数の前記遠心分離装置の各々は、所定数の搭載部を有し、前記所定数の前記搭載部の各々にセットされた前記血液バッグセットに前記遠心分離処理を行い、前記搬送方法は、同じ前記遠心分離条件に基づいて前記遠心分離処理がなされる前記所定数の前記血液バッグセットからなるグループを、前記記憶部に記憶された複数の前記条件決定要素に基づいて前記コンピュータが作成するグループ作成ステップと、前記コンピュータが前記搬送部を制御して、同じ前記グループに属する前記所定数の前記血液バッグセットを、同じ前記遠心分離装置へと搬送させる第1搬送ステップと、を含む、搬送方法である。
【0009】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様に係る搬送方法を前記コンピュータに実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、運搬作業に係る作業者の負担が低減する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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