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公開番号
2025060134
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170674
出願日
2023-09-29
発明の名称
Mg合金及びMg合金の製造方法
出願人
テルモ株式会社
,
国立大学法人東北大学
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
C22C
23/06 20060101AFI20250403BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】Scの含有量が少ない、延性と強度とを両立させたMg合金を提供する。
【解決手段】Mgを主成分とする合金であって、Scを10at.%より多く、25at.%以下の範囲で含有し、Li、Al、Zn、Y、Ag、In、Sn、Bi、Nd、及びGdからなる群から選ばれる少なくとも一種からなる第一の添加元素を0.01at.%以上9at.%以下含有し、残部がMg及び不可避不純物からなり、BCC相を有し、0℃~50℃の環境下において変態誘起塑性を備える、Mg合金。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Mgを主成分とする合金であって、
Scを10at.%より多く、25at.%以下の範囲で含有し、
Li、Al、Zn、Y、Ag、In、Sn、Bi、Nd、及びGdからなる群から選ばれる少なくとも一種からなる第一の添加元素を0.01at.%以上9at.%以下含有し、
残部がMg及び不可避不純物からなり、
BCC相を有し、
0℃~50℃の環境下において変態誘起塑性を備える、Mg合金。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
与ひずみ10%以上を負荷すると、前記BCC相の体積分率が減少する、請求項1記載のMg合金。
【請求項3】
破断伸びが20%以上であり、降伏応力が150MPa以上1000MPa以下である請求項1に記載のMg合金。
【請求項4】
Sc当量(Sc
eq
)が以下の式(1)を満たす、請求項1に記載のMg合金:
JPEG
2025060134000010.jpg
5
151
但し、
19.0<Sc
eq
<21.0(in at.%)であり、
600<β単相化温度(T
β
)<700(℃)である。
【請求項5】
第二の添加元素としてCa、Mn、Zr、及びCeからなる群から選ばれる少なくとも一種をさらに含有し、
前記第二の添加元素の含有量が0.01at.%以上2.0at.%以下であり、
前記第一の添加元素の含有量と前記第二の添加元素の含有量との合計が9at.%以下である、請求項1に記載のMg合金。
【請求項6】
前記BCC相の分率が90体積%未満である、請求項1~5のいずれか1項に記載のMg合金。
【請求項7】
BCC相を有し、変態誘起塑性を備えるMg合金の製造方法であって、
Mgを主成分とし、Scを10at.%より多く、25at.%以下の範囲で含有し、Li、Al、Zn、Y、Ag、In、Sn、Bi、Nd、及びGdからなる群から選ばれる少なくとも一種からなる第一の添加元素を0.01at.%以上9at.%以下含有し、残部がMg及び不可避不純物からなるように各成分を溶解する溶解工程と、
500℃以上の温度で溶体化する溶体化工程と、
1000℃/分より速い冷却速度で冷却する冷却処理工程と、を有する、Mg合金の製造方法。
【請求項8】
前記溶解工程において、第二の添加元素としてCa、Mn、Zr、及びCeからなる群から選ばれる少なくとも一種をさらに含有し、
前記第二の添加元素の含有量が0.01at.%以上2.0at.%以下であり、
前記第一の添加元素の含有量と前記第二の添加元素の含有量との合計が9at.%以下であるように溶解する、請求項7に記載のMg合金の製造方法。
【請求項9】
前記BCC相の分率が90体積%未満である、請求項7又は8に記載のMg合金の製造方法。
【請求項10】
50℃~400℃の温度範囲にて時効処理する時効処理工程を有する、請求項7又は8に記載のMg合金の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、変態誘起塑性を備えるMg合金及びそのMg合金の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
マグネシウム合金(以下、Mg合金)は、低密度で軽量であり、比強度も高く、さらに資源も豊富に存在する。そのため、自動車や航空機の構造材料や医療材料等、様々な分野での実用化が期待されている。しかしながら、Mg合金は未だ十分な実用化に至っていない。その原因として、例えば、延性が乏しい、強度が低い、加工性が乏しい等の機械的性質の不十分さが挙げられる。
【0003】
一般のマグネシウム合金が延性や強度に乏しい原因として、主相がHCP(hexagonal close-packed)構造であることが挙げられており、変形中に形成される二重双晶内部において局所的大変形が生じるため早期破壊が生じることが指摘されている。こうした問題の解決策として、結晶粒の微細化やランダム化といった結晶の制御が試みられている(非特許文献1)が、その構造はHCPのままであり、構造に起因する異方性が存在するため延性の向上には限界がある。
【0004】
また、Mg合金の加工性を向上させる技術としてMg-Li合金がある(特許文献1、2)。MgへLiを所定量添加すると、結晶構造がHCP構造からBCC(body-centered cubic)構造へと変化し、加工性が向上する。しかしながら、リチウム含有量が多くなるにつれ、耐食性が低下し、さらに、Mg-Li合金は硬さや強度が低く、熱安定性も悪いという問題がある。
【0005】
上述の課題を解決するためのMg合金として、Mgに所定量のScを添加したMg-Sc合金が開発されている。Mgに所定量のスカンジウム(Sc)を添加することにより、Mg合金の強度が向上することが報告されている(非特許文献2)。また、Mg-Sc合金が変態誘起塑性(transformation induced plasticity、TRIP)変形を起こし、それによって高い延性と強度との双方を備えることが報告されている(非特許文献3)。
【0006】
これらの報告によると、所定量のScを含有するMg-Sc合金は良好な延性と強度とを両立した合金であると言え、様々な産業分野で活用されることが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-58089号公報
特開2001-40445号公報
【非特許文献】
【0008】
Miura, H. et al.,2010, Trans. Nonferrous Met. Soc. China, Vol. 20, p.1294-1298.
C.J. Silva et al., Mater. Sci. Eng. A, vol 692 (2017) pp 199-213
Keisuke Yamagishi. et al., Journal of Alloys and Compounds 931 (2023) 167507
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、発明者らは、上述のMg-Sc合金では、Scを比較的多量に含有させなければならない点に着目した。レアメタルの一つであるScは産出国が限られており、さらに世界的に生産量も少なく、供給が不安定であるという問題点があるため、そのScを比較的多量に含むMg-Sc合金自体の供給も不安定になる可能性がある。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、Scの含有量を低減しながらも、延性と強度とを両立させたMg合金を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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