TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025059926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170333
出願日2023-09-29
発明の名称止血器具、及び止血器具セット
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61B 17/135 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】コネクタ部の内腔に侵入した異物によってコネクタ部のシール性の低下が生じることを防止できる止血器具、及び止血器具セットを提供する。
【解決手段】止血器具の注入部材200は、コネクタ部210と、連結部220と、を有し、コネクタ部が備える逆止弁部材300は、外側部材310と、内側部材320と、バネ部材390と、を有し、内側部材は、バネ部材が自然状態において内側突出部に接触するように構成された本体部と、先端突出部と、を有し、先端突出部が備える上端部は、本体部側に向かって凹む凹部を有し、先端突出部が備える側壁部は、内側部材の長手方向に延在するスリット部を有し、上端部は、上面部を形成する第1領域と、凹部の底部を形成する第2領域と、を備え、凹部は、第2領域がスリット部よりも本体部側に位置するように構成されている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
患者に形成された穿刺部位を覆うように構成されたカバー部材と、
前記カバー部材に接続され、前記穿刺部位を圧迫するように構成された拡張部材と、
前記拡張部材に接続され、前記拡張部材に流体を注入可能に構成された注入部材と、を備え、
前記注入部材は、コネクタ部と、前記コネクタ部の内腔と前記拡張部材の内腔とを連結する連結部と、を有し、
前記コネクタ部は、前記コネクタ部の内腔と外部との連通を制御可能に構成された逆止弁部材と、前記逆止弁部材と前記連結部とを繋ぐ接続部材と、を有し、
前記逆止弁部材は、外側部材と、前記外側部材の内部に位置する内側部材と、前記内側部材に接続されたバネ部材と、を有し、
前記外側部材は、前記内側部材の一部を外部に露出するように構成された先端開口部と、前記外側部材の内腔と前記接続部材の内腔とを連通する基端開口部と、前記内側部材の前記先端開口部側への移動を防止するように構成された内側突出部と、を備え、
前記バネ部材は、自然状態で、前記内側部材の外面と前記内側突出部との接触を維持するように前記基端開口部と前記内側突出部の間に位置し、
前記内側部材は、自然状態で前記内側突出部に接触するように構成された本体部と、前記本体部の先端から前先端開口側に突出する先端突出部と、を有し、
前記先端突出部は、上端部と、前記上端部と前記本体部とを繋ぐ側壁部と、を有し、
前記上端部は、前記本体部側に向かって凹む凹部を有し、
前記側壁部は、前記内側部材の長手方向に延在するスリット部を有し、
前記上端部は、上面部を形成する第1領域と、前記凹部の底部を形成する第2領域と、を備え、
前記凹部は、前記第2領域が前記スリット部よりも前記本体部側に位置するように構成される、止血器具。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1領域は、前記先端開口部側に位置する前記側壁部の先端部よりも前記本体部側に位置する、請求項1に記載の止血器具。
【請求項3】
前記側壁部は、前記上端部よりも前記先端開口部側に位置する凸部を有し、
前記凸部は、前記スリット部を有する、請求項2に記載の止血器具。
【請求項4】
前記上端部は、前記第2領域と前記凸部との間に形成された溝部を有する、請求項3に記載の止血器具。
【請求項5】
前記第1領域は、前記先端開口部側に位置する前記側壁部の先端部に位置する、請求項1に記載の止血器具。
【請求項6】
前記凹部は、前記スリット部と繋がっている、請求項5に記載の止血器具。
【請求項7】
前記上端部は、前記第1領域と前記第2領域との間に位置する第3領域を有し、
前記凹部は、前記第3領域を介して前記スリット部と繋がっている、請求項6に記載の止血器具。
【請求項8】
前記凹部は、平面視で、前記上端部の中心位置から前記上端部の縁部に向かって幅が狭くなるトラップ部を有する、請求項5に記載の止血器具。
【請求項9】
前記凹部は、前記トラップ部を介して前記スリット部と繋がっている、請求項8に記載の止血器具。
【請求項10】
前記上端部は、前記上端部の外縁部に形成された第1凸部を有する、請求項8に記載の止血器具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、止血器具、及び止血器具セットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテル手技の1つとして、患者の腕や手等の肢体の血管を穿刺して形成された穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する診断や治療を行う手技が知られている。例えば、特許文献1には、手を走行する血管(遠位橈骨動脈を含む)へのアクセスを可能にするために形成された穿刺部位を止血する止血器具が開示されている。
【0003】
特許文献1の止血器具は、患者の手に形成された穿刺部位に圧迫力を付与する拡張部材と、拡張部材を患者の手に固定するためのカバー部材と、拡張部材を拡張させるための流体を注入可能に構成されたコネクタ部(ポート部)と、コネクタ部と拡張部材の内腔を繋ぐ連結部(チューブ部)と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2019/0133602号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医師等の術者(以下、「術者」とする)は、特許文献1の止血器具を使用して患者の手に形成された穿刺部位を止血する際、拡張部材を患者の手に形成された穿刺部位に配置した状態で上記の止血器具を患者の手に固定する。術者は、上記の止血器具を患者の手に固定した状態で拡張部材を拡張させることにより、患者の手に形成された穿刺部位に対して拡張部材から圧迫力を付与して止血を行うことができる。
【0006】
術者は、拡張部材を拡張させる際、流体を注入するためのシリンジ等の流体注入器具をコネクタ部に接続する。上記の止血器具が備えるコネクタ部の内部には、例えば、流体注入器具が接続されていない状態において、拡張部材の内腔とコネクタ部の外部との間における流体連通を遮断する逆止弁(弁体)が配置されている。術者は、流体注入器具をコネクタ部に接続し、コネクタ部の内部に配置された逆止弁を流体注入器具によって押し込むことにより、逆止弁をコネクタ部の所定の閉鎖位置から所定の開放位置まで移動させる。術者は、逆止弁を所定の開放位置まで移動させることにより、流体注入器具の接続部(先筒部)を介して、流体注入器具の流体保持部(外筒部)と拡張部材の内腔とを流体連通させることができる。術者は、流体注入器具の流体保持部と拡張部材の内腔とを流体連通させた状態で、流体注入器具を操作して拡張部材の内腔へ流体を注入することにより、拡張部材を拡張させることができる。
【0007】
術者は、拡張部材を拡張させた後、コネクタ部から流体注入器具を引き抜く。術者がコネクタ部から流体注入器具を引き抜くと、コネクタ部の内部に配置された逆止弁がコネクタ部内の閉鎖位置まで移動する。上記の止血器具は、逆止弁がコネクタ部内の閉鎖位置まで移動すると、拡張部材の内腔とコネクタ部の外部との間の流体連通を再び遮断する。
【0008】
特許文献1の止血器具が備えるコネクタ部では、上記のように流体注入器具の一部を当該コネクタ部の内部に挿入可能な構成を採用することができる。また、上記のコネクタ部を採用する場合、当該コネクタ部と流体注入器具の接続状態を維持可能とするための接続用開口部を上記の止血器具に備えさせることができる。上記の止血器具にそのようなコネクタ部及び接続用開口部の構造が採用された場合、コネクタ部に流体注入器具が接続されていない状態では、接続用開口部を介してコネクタ部の内部の一部がコネクタ部の外部に露出した状態となる。このように、接続用開口部を介してコネクタ部の内部の一部がコネクタ部の外部に露出した状態にあると、接続用開口部を介してコネクタ部の内部に異物が侵入してしまうことがある。そのため、上記の止血器具において前述したコネクタ部及び接続用開口部の構造を採用した場合、コネクタ部の内部に異物が侵入した状態で逆止弁を開放位置から閉鎖位置まで移動させる操作がなされると、閉鎖位置まで移動した逆止弁とコネクタ部の内壁との間で異物を挟み込んでしまう虞がある。上記の止血器具は、閉鎖位置まで移動した逆止弁とコネクタ部の内壁との間に異物が挟み込まれると、逆止弁によるシール性(気密性)が低下し、拡張部材の内腔に注入した流体が逆止弁及びコネクタ部を介して外部に漏れ出てしまう可能性がある。上記の止血器具は、このように拡張部材の内腔に注入した流体がコネクタ部の外部に漏れ出てしまうと、拡張部材が患者の手に形成された穿刺部位に対して付与する圧迫力の低下が招かれる。そのため、特許文献1の止血器具は、コネクタ部の内部に侵入した異物の影響によって十分な止血効果を発揮することができない可能性がある。
【0009】
本発明は、上記課題に基づいてなされたものであり、コネクタ部の内腔に侵入した異物によってコネクタ部のシール性の低下が生じることを防止できる止血器具、及び止血器具セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、下記の(1)~(12)のいずれか1つの手段によって達成される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

テルモ株式会社
保持具
5日前
テルモ株式会社
止血器具
6日前
テルモ株式会社
止血器具
6日前
テルモ株式会社
生体留置物
5日前
テルモ株式会社
医療デバイス
5日前
テルモ株式会社
医療デバイス
5日前
テルモ株式会社
ガイドワイヤ
7日前
テルモ株式会社
医療デバイス
5日前
テルモ株式会社
光照射デバイス
6日前
テルモ株式会社
生体挿入デバイス
6日前
テルモ株式会社
生体情報検出装置
6日前
テルモ株式会社
カテーテル用バルーン
7日前
テルモ株式会社
投与装置及び投与方法
6日前
テルモ株式会社
気泡検出装置及び送液ポンプ
14日前
テルモ株式会社
カテーテルおよびその製造方法
7日前
テルモ株式会社
止血器具、及び止血器具セット
5日前
テルモ株式会社
Mg合金及びMg合金の製造方法
5日前
テルモ株式会社
カテーテルの製造方法およびカテーテル
7日前
テルモ株式会社
カテーテルおよびカテーテルの製造方法
7日前
テルモ株式会社
医療用シート及び医療用シートの製造方法
7日前
テルモ株式会社
情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
8日前
テルモ株式会社
情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
8日前
テルモ株式会社
プログラム、情報処理方法および情報処理装置
8日前
テルモ株式会社
プログラム、情報処理方法および情報処理装置
12日前
テルモ株式会社
医療デバイスの位置決め方法および医療デバイス
5日前
テルモ株式会社
血液製剤の検査装置、検査方法、およびプログラム
6日前
テルモ株式会社
検出システム、医療機器、シリンジポンプ、及び輸液ポンプ
13日前
テルモ株式会社
体外循環血液システム、および体外循環血液システムの使用方法
5日前
テルモ株式会社
酸素測定デバイス及び酸素測定システム
5日前
個人
健康器具
1か月前
個人
鼾防止用具
1か月前
個人
錠剤撒き器
7か月前
個人
歯の掃除具
5か月前
個人
歯茎みが品
2か月前
個人
塗り薬塗り具
4か月前
個人
脈波測定方法
2か月前
続きを見る