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公開番号2025059330
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169369
出願日2023-09-29
発明の名称体外循環血液システム、および体外循環血液システムの使用方法
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61M 1/36 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】体外循環を行う際に、心臓にかかる負担を抑制するとともに、毛細血管の多い臓器への血流が低下することを抑制できる体外循環血液システムおよび体外循環血液システムの使用方法を提供する。
【解決手段】体外循環血液システム1は、送血回路22において、動脈回路24および静脈回路25が分岐される分岐部44と、分岐部に設けられ、動脈回路および静脈回路への血液の流量を調整する調整機構45と、調整機構を制御する制御部90と、を有し、制御部は、患者の心臓の拍動周期に応じて、調整機構を駆動して動脈回路および静脈回路への血液の流量を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
血液のガス交換を行う人工肺と、
患者から導出される前記血液を前記人工肺に送る脱血回路、および前記人工肺から前記患者へ前記血液を送る送血回路からなる回路と、
前記回路内の前記血液を送液するための循環ポンプと、を有する体外循環血液システムであって、
前記送血回路は、
前記患者の動脈へ前記血液を送る動脈回路と、
前記患者の静脈へ前記血液を送る静脈回路と、を有し、
前記送血回路において、前記動脈回路および前記静脈回路が分岐される分岐部と、
前記分岐部に設けられ、前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する調整機構と、
前記調整機構を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記患者の心臓の拍動の周期に応じて、前記調整機構を駆動して前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する体外循環血液システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記患者の前記心臓の前記拍動を検出する検出部をさらに有する、請求項1に記載の体外循環血液システム。
【請求項3】
前記調整機構は、
前記分岐部に設けられ、前記動脈回路および前記静脈回路の開度が調整可能となるように配置されるフィンと、
前記フィンを駆動して、前記動脈回路および前記静脈回路の開度を調整する駆動部と、を有する、請求項2に記載の体外循環血液システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記検出部が検出した前記患者の拍動情報に基づいて前記駆動部を介して、前記フィンを駆動し、前記動脈回路および前記静脈回路の開度を調整する、請求項3に記載の体外循環血液システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記患者の拍動情報に基づいて、前記動脈回路へ送血を多くするタイミング、および前記静脈回路へ送血を多くするタイミングを判断する、請求項1または2に記載の体外循環血液システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記患者の拍動情報に基づいて、前記動脈回路および前記静脈回路への送血の比率を決定する、請求項1または2に記載の体外循環血液システム。
【請求項7】
前記拍動情報には、心電図からの心電波長、および前記送血回路の圧力を含む、請求項4に記載の体外循環血液システム。
【請求項8】
前記調整機構は、
前記動脈回路に連結される動脈回路連結部をクランプする第1クランプと、
前記静脈回路に連結される静脈回路連結部をクランプする第2クランプと、を有し、
前記制御部は、前記患者の心臓の拍動の周期に応じて、前記第1クランプおよび前記第2クランプの開閉率を制御して、前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する請求項1に記載の体外循環血液システム。
【請求項9】
血液のガス交換を行う人工肺と、
患者から導出される前記血液を前記人工肺に送る脱血回路、および前記人工肺から前記患者へ前記血液を送る送血回路からなる回路と、
前記回路内の前記血液を送液するための循環ポンプと、を有し、
前記送血回路は、
前記患者の動脈へ前記血液を送る動脈回路と、
前記患者の静脈へ前記血液を送る静脈回路と、を有し、
前記送血回路において、前記動脈回路および前記静脈回路が分岐される分岐部と、
前記分岐部に設けられ、前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する調整機構と、前記調整機構を制御する制御部と、を有する体外循環血液システムの使用方法であって、
前記制御部は、前記患者の心臓の拍動周期に応じて、前記調整機構を駆動して、前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する体外循環血液システムの使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、体外循環血液システム、および体外循環血液システムの使用方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、救急治療における心肺蘇生や、循環補助、呼吸補助を行うため、経皮的心肺補助法(PCPS:percutaneous cardiopulmonary support)による治療が行われている。この経皮的心肺補助法とは、体外式膜型人工肺循環装置(ECMO:Extracorporeal membrane oxygenation)を用いて、一時的に心肺機能の補助・代行を行う方法である。
【0003】
体外式膜型人工肺循環装置のような体外循環血液システムは、例えば下記の特許文献1に示すように、循環ポンプ、人工肺、脱血路、および送血路等から構成される血液回路を備え、脱血した血液に対してガス交換を行い送血路へ送血するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2014-504906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
体外循環血液システムにおいて、治療を実施することで、心機能が低下させている原疾患からの回復が期待できる患者に対して、静脈動脈ECMO(VA-ECMO)を実施する場合がある。VA-ECMOでは、静脈から脱血した血液に人工肺にて酸素を加えて、動脈に送血する。しかしながら、VA-ECMOでは、心臓の収縮期に動脈に送血した場合、心臓の拍出に対して逆圧になるため、本来であれば心筋を休ませなければならないが、体外循環血液システムの循環ポンプによる圧力が高負荷になって、心筋の回復を遅らせてしまう虞がある。
【0006】
また、体外循環血液システムにおいて、循環ポンプによって一定の圧力で血液を循環させており、血液の赤血球が毛細血管の内径よりも大きいため、毛細血管の多い臓器(脳、腸、腎臓等)への血流が低下してしまう虞がある。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、体外循環を行う際に、心臓にかかる負担を抑制するとともに、毛細血管の多い臓器への血流が低下することを抑制できる体外循環血液システムおよび体外循環血液システムの使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0009】
(1)
血液のガス交換を行う人工肺と、
患者から導出される前記血液を前記人工肺に送る脱血回路、および前記人工肺から前記患者へ前記血液を送る送血回路からなる回路と、
前記回路内の前記血液を送液するための循環ポンプと、を有する体外循環血液システムであって、
前記送血回路は、
前記患者の動脈へ前記血液を送る動脈回路と、
前記患者の静脈へ前記血液を送る静脈回路と、を有し、
前記送血回路において、前記動脈回路および前記静脈回路が分岐される分岐部と、
前記分岐部に設けられ、前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する調整機構と、
前記調整機構を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記患者の心臓の拍動の周期に応じて、前記調整機構を駆動して前記動脈回路および前記静脈回路への前記血液の流量を調整する体外循環血液システム。
【0010】
(2)
前記患者の前記心臓の前記拍動を検出する検出部をさらに有する、(1)に記載の体外循環血液システム。
(【0011】以降は省略されています)

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