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公開番号2025056809
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2022034880
出願日2022-03-08
発明の名称投与装置及び投与方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61F 9/007 20060101AFI20250402BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】長期間にわたって連続的に投与物を眼内に投与でき、安定した効果が得られるとともに、処置の頻度を減らすことができる投与装置及び投与方法を提供する。
【解決手段】眼表面と瞼との隙間に沿った湾曲形状を有し、内部に投与物を収容する内腔12cを有する筒状体12と、筒状体12から突出し、眼球に穿刺されて投与物を眼内に投与する流路部14と、内腔12cから流路部14に投与物を送出するポンプ16と、を備え、筒状体12が結膜嚢内に配置されて投与物を眼内に放出する構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
結膜嚢内に配置され、投与物を眼内に放出する投与装置であって、
眼表面と、瞼との隙間に沿った湾曲形状を有し、内部に前記投与物を収容する内腔を有する筒状体と、
前記筒状体から突出し、眼球に穿刺されて前記投与物を前記眼内に投与する流路部と、
前記内腔から前記流路部に前記投与物を送出するポンプと、を備えた、
投与装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1記載の投与装置であって、前記ポンプは、前記筒状体の前記内腔に移動可能に配置され、前記内腔を前記投与物が収容される収容領域と加圧領域とに仕切るガスケットと、前記加圧領域を加圧する加圧機構とを有する、
投与装置。
【請求項3】
請求項2記載の投与装置であって、前記加圧機構は、前記筒状体に形成され、水分を前記内腔に導入する水分導入口と、前記水分導入口と前記加圧領域との間に配置された半透膜と、前記加圧領域に封入され、水に接することで前記加圧領域の内圧を高める浸透圧発生材と、を有する、
投与装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の投与装置であって、前記流路部は、前記筒状体から突出した柔軟なカニューレと、前記カニューレの内部を挿通し、先端に鋭利な針先を有する穿刺針と、を有する、
投与装置。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の投与装置であって、前記流路部は、前記筒状体から突出した硬質なカニューレを有し、前記カニューレは、先端に鋭利な針先を有する、
投与装置。
【請求項6】
請求項4又は5記載の投与装置であって、前記カニューレは、側部から突出した抜止構造を有する、
投与装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の投与装置であって、前記筒状体は環状である、投与装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の投与装置であって、前記筒状体は、柔軟性材料で構成される、投与装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の投与装置であって、前記投与物は眼科用VEGF阻害剤である、
投与装置。
【請求項10】
請求項9記載の投与装置であって、
前記投与物は40~160mg/mlの濃度でアフリベルセプトを含む、
投与装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬物を眼内に放出する投与装置及び投与方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症等の網膜の疾患は、視野のゆがみ、中心暗点、及び視力低下等の症状を発生させる。これらの疾患は、体内のVEGF(血管内皮増殖因子)が、新生血管の増殖や黄斑浮腫の悪化に関与していることが知られている。このような疾患に対して、抗VEGF治療が行われる。抗VEGF治療はVEGFの働きを抑えるVEGF阻害薬等の治療薬を眼内に投与することにより、黄斑浮腫を改善させ、病気の進行を抑制する治療法である。
【0003】
現行の抗VEGF治療は、注射器の注射針より治療薬を投与するため患者への負担が大きく、注射による投与回数に限りがある。また、硝子体の内部(眼内部)で治療薬が充分な濃度で存在しない期間が生じることで、徐々に視力が低下する問題がある。
【0004】
このような問題を解消するため、特許文献1は、眼内に埋め込まれる薬液タンクと再充填用の接続ポートを有し、治療薬を徐々に放出する眼内留置用のデバイスを開示する。このデバイスは、6か月ごとに薬液タンクに治療薬を再充填する手技を行うことで継続的に薬液を硝子体内に投与できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5577354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のデバイスは、眼内への留置に、結膜や強膜の切開を伴う手技が必要とされ、大がかりな設備が必要であり、硝子体内注射のように診察室で短時間に処置を行うことができない。また、従来のデバイスは、留置の際の患者への侵襲が大きく、結膜の炎症及び出血等の有害事象を多く生じさせ、患者への負担も大きいという問題がある。
【0007】
また、上記の問題は、抗VEGF治療に限定されるものではなく、抗体薬や拮抗薬等の阻害薬、作動薬、核酸薬、ペプチド薬、遺伝子治療薬、治療用細胞、等の種々のバイオ製剤及び/又は低分子薬の眼内への継続的な投与についても共通に生じる。
【0008】
そのため、注射をするのと同程度の負担で処置が完結し、患者及び医師への負担を軽減できるデバイスが望まれる。
【0009】
本発明は、上記した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下の開示の一観点は、結膜嚢内に配置され、投与物を眼内に放出する投与装置であって、眼表面と、瞼との隙間に沿った湾曲形状を有し、内部に前記投与物を収容する内腔を有する筒状体と、前記筒状体から突出し、眼球に穿刺されて前記投与物を前記眼内に投与する流路部と、前記内腔から前記流路部に前記投与物を送出するポンプと、を備えた、投与装置にある。
(【0011】以降は省略されています)

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