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公開番号2025059039
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024166370
出願日2024-09-25
発明の名称樹脂組成物及びそれを含有する成形品
出願人タキロンシーアイ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類C08L 1/02 20060101AFI20250401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】サイドフィーダーを用いずとも簡単に比較的低温で製造可能なため黄変や異臭の発生のリスクが少なく、さらに種々の成形方法に対応できる樹脂組成物及びそれを用いた成形品の提供を目的とする。
【解決手段】樹脂組成物は、セルロース粉を含有する樹脂組成物であって、前記樹脂組成物全体を100質量部としたときに、前記セルロース粉を50~70質量部、無水マレイン酸変性ポリオレフィンを0.5~8質量部、オレフィン系エラストマーを5~20質量部、及び低密度ポリエチレン(A)を12~45質量部含有し、前記セルロース粉の平均粒子径(D50)は6μm以上24μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セルロース粉を含有する樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物全体を100質量部としたときに、前記セルロース粉を50~70質量部、無水マレイン酸変性ポリオレフィンを0.5~8質量部、オレフィン系エラストマーを5~20質量部、及び低密度ポリエチレン(A)を12~45質量部含有し、
前記セルロース粉の平均粒子径(D50)は6μm以上24μm以下である、樹脂組成物。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記低密度ポリエチレン(A)は、エチレンのホモポリマーを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の樹脂組成物と、低密度ポリエチレン(B)と、を含む、成形品。
【請求項4】
前記低密度ポリエチレン(B)は、直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項3に記載の成形品。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の樹脂組成物の製造方法であって、
前記樹脂組成物の製造時における温度は150℃以下である、樹脂組成物の製造方法。
【請求項6】
請求項3に記載の成形品の製造方法であって、
前記成形品の製造時における温度は160℃以下である、成形品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セルロース粉を含有する樹脂組成物及び当該樹脂組成物を含有する成形品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、海洋プラスチック問題を始め、合成樹脂製品の廃棄物が問題視されている。そのため、合成樹脂製品、特に利用後に廃棄される製品に対し、原材料の少なくとも一部を合成樹脂以外の原材料に転換し、合成樹脂の使用量を削減することが要望されている。
【0003】
この合成樹脂以外の原材料としては、例えば、紙等のセルロース材料が挙げられる。このセルロース材料は安価であり、リサイクル性に優れているため、フィルム等の成形材料である熱可塑性樹脂やエラストマーの補強材として広く使用されている。セルロース材料はバイオマス材料であるため、合成樹脂製品に当該セルロース材料を配合することにより、より環境に優しい製品をもたらすことができる。
【0004】
このようなセルロース材料を含有する樹脂組成物としては、例えば、平均粒子径が10~100μmのセルロース粉(微細紙粉)を20~70質量部、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を30~80質量部含有し、セルロース粉及び熱可塑性樹脂の合計が100質量部である樹脂組成物が提案されている。そして、このような樹脂組成物を使用することにより、良好な流動性を有し、成形加工用の素材として良好な樹脂組成物を得ることができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、セルロース材料を含有する成形品としては、例えば、植物性繊維を10~40質量%と、ポリプロピレンを10~40質量%と、ポリエチレンを20~80質量%とを含有する繊維樹脂混合組成物を含有し、フィルム厚みが、30~180μmである袋用フィルムが提案されている。そして、当該袋用フィルム及びその製造方法に関し、紙の成分である植物性繊維を含み、袋の成形に適したフィルムを得ることができると記載されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-6411号公報
WO2022/064772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の樹脂組成物は、製造時にサイドフィーダーを用いないと黄変や異臭の発生のおそれがあるという問題があった。また、ポリプロピレンが基材となっているため、当該樹脂組成物が硬く、精密成形やブロー成形に向かない等、成形方法の態様、延いては成形品の態様が限定的になるという問題があった。
【0008】
さらに、特許文献2の成形品及びその製造方法は、成形温度が191℃と高く、使用する成形機により黄変や異臭の発生のおそれがあるという問題があった。また、当該文献に記載された組成物では、成形温度を160℃にまで低下させると、実質的に成形が難しいという問題があった(後述する表1の比較例1参照)。
【0009】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、サイドフィーダーを用いずとも簡単に比較的低温で製造可能なため黄変や異臭の発生のリスクが少なく、さらに種々の成形方法に対応できる樹脂組成物及びそれを用いた成形品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の樹脂組成物は、セルロース粉を含有する樹脂組成物であって、前記樹脂組成物全体を100質量部としたときに、前記セルロース粉を50~70質量部、無水マレイン酸変性ポリオレフィンを0.5~8質量部、オレフィン系エラストマーを5~20質量部、及び低密度ポリエチレン(A)を12~45質量部含有し、前記セルロース粉の平均粒子径(D50)は6μm以上24μm以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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