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公開番号2025057970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167837
出願日2023-09-28
発明の名称眼科装置の制御方法及び眼科装置
出願人株式会社トプコン
代理人弁理士法人前川知的財産事務所
主分類A61B 3/13 20060101AFI20250402BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】前置レンズの挿抜に伴う操作を簡素化した眼科装置の制御方法及び眼科装置を提供すること。
【解決手段】眼科装置の制御方法は、前置レンズの退避位置から使用位置への移動の予兆を検出するとヘッド部を被検眼から離間方向に移動させる第一移動工程と、前置レンズの使用位置への移動が完了するとヘッド部を被検眼の接近方向に移動させる第二移動工程と、前置レンズの使用位置から退避位置への移動の予兆を検出するとヘッド部を離間方向に移動させる第三移動工程と、を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
支持機構により支持された顕微鏡と、前記顕微鏡のヘッド部に設けられた前置レンズとを備える眼科装置の制御方法であって、
前記前置レンズの退避位置から使用位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を被検眼から離間方向に移動させる第一移動工程と、
前記前置レンズの使用位置への移動が完了すると前記ヘッド部を前記被検眼の接近方向に移動させる第二移動工程と、
前記前置レンズの使用位置から退避位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を前記離間方向に移動させる第三移動工程と、
を含む制御方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第一移動工程において、検者による前記前置レンズの操作部への接触を検出した場合、又は、前記前置レンズの退避位置からの移動を検出した場合に、前記ヘッド部は前記離間方向に移動する請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記第二移動工程において、前記ヘッド部は、前記移動の完了を検出してから予め定められた時間を経過したら移動する請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記第二移動工程において、前記ヘッド部は、前記前置レンズの種類に応じて前記前置レンズと前記被検眼との距離が予め定められた距離となるように、前記接近方向に移動する、請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記前置レンズの種類は、検者による入力、前記前置レンズの金枠の形状、前記前置レンズに形成されたマークの認識、静電容量の検出、又は、前記顕微鏡が照射して反射した光の検出に基づいて検出される請求項1に記載の制御方法。
【請求項6】
前記第三移動工程において、使用位置から退避位置への移動の予兆の検出は、フットスイッチ若しくは集音センサによる入力の検出、又は、部屋の照明の点灯の検出である請求項1に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第二移動工程において、前記ヘッド部は、前記移動の完了を検出してから予め定められた時間を経過したら、前記前置レンズの種類に応じて前記前置レンズと前記被検眼との距離が予め定められた距離となるように、前記接近方向に移動し、
前記前置レンズの種類は、検者による入力、前記前置レンズの金枠の形状、前記前置レンズに形成されたマークの認識、静電容量の検出、又は、前記顕微鏡が照射して反射した光の検出に基づいて検出され、
前記第三移動工程において、使用位置から退避位置への移動の予兆は、フットスイッチ若しくは集音センサによる入力の検出、又は、部屋の照明の点灯の検出である、
請求項2に記載の制御方法。
【請求項8】
支持機構により支持された顕微鏡と、
前記顕微鏡のヘッド部に設けられた前置レンズと、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記前置レンズの退避位置から使用位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を被検眼から離間方向に移動させ、
前記前置レンズの使用位置への移動が完了したと判定すると前記ヘッド部を前記被検眼の接近方向に移動させ、
前記前置レンズの使用位置から退避位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を前記離間方向に移動させる、
眼科装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、眼科装置の制御方法及び眼科装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
眼科手術では、ロボットアーム等の支持機構により支持された顕微鏡を備えた眼科装置(眼科用顕微鏡)が利用される。このような眼科装置では、手術を行う部位(例えば、前眼部又は眼底部)に応じて、前置レンズを対物レンズと被検眼との間に挿抜させる操作が検者により行われる。前置レンズを対物レンズと被検眼との間に挿抜させると、焦点距離の変動に伴い、顕微鏡(対物レンズ)と被検眼との距離を調整する必要が生じる。上記の調整を省略する技術として、例えば、対物レンズ(観察光学系)の光路上に挿抜可能な対物補助レンズを備えた眼科装置が開示されている(特許文献1)。この眼科装置は、前眼部の観察に際し、対物補助レンズがセットされかつ前置レンズがリリースされ、後眼部の観察に際し前置レンズがセットされかつ対物補助レンズがリリースされることで、対物レンズと被検眼との位置関係の変動を不要としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-42478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、実際の被検眼の観察では、前置レンズを挿抜する際に、検者は被検者の顔の一部との衝突を避けるために顕微鏡を事前に被検眼から離間方向へ移動させる退避操作をすることがある。この場合、検者は、前置レンズの挿抜が完了した後は、顕微鏡を被検眼の近接方向に再度移動させて観察に適した位置に調整する。従って、特許文献1の眼科装置のように、前置レンズの挿抜に伴うピント調整のための顕微鏡の位置調整が不要となった場合でも、顕微鏡の位置を移動させる検者の操作は、依然として行われることが想定される。また前述の対物補助レンズはある特定の前置レンズに対応した構成となっている為、対物補助レンズを用いる場合であっても複数の前置レンズを使用する場合等では、検者の操作が必要なる。
【0005】
本開示は、前置レンズの挿抜に伴う操作を簡素化した眼科装置の制御方法及び眼科装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る眼科装置の制御方法は、支持機構により支持された顕微鏡と、前記顕微鏡のヘッド部に設けられた前置レンズとを備える眼科装置の制御方法であって、前記前置レンズの退避位置から使用位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を被検眼から離間方向に移動させる第一移動工程と、前記前置レンズの使用位置への移動が完了すると前記ヘッド部を前記被検眼の接近方向に移動させる第二移動工程と、前記前置レンズの使用位置から退避位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を前記離間方向に移動させる第三移動工程と、を含む。
【0007】
本開示に係る眼科装置は、支持機構により支持された顕微鏡と、前記顕微鏡のヘッド部に設けられた前置レンズと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記前置レンズの退避位置から使用位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を被検眼から離間方向に移動させ、前記前置レンズの使用位置への移動が完了したと判定すると前記ヘッド部を前記被検眼の接近方向に移動させ、前記前置レンズの使用位置から退避位置への移動の予兆を検出すると前記ヘッド部を前記離間方向に移動させる。
【発明の効果】
【0008】
上記手段を用いる本開示に係る眼科装置の制御方法及び眼科装置は、前置レンズの挿抜に伴う操作を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
眼科装置の全体図である。
眼科装置の光学系の内部構成図である。
眼科装置のブロック図である。
眼科装置の制御のフローチャートである。
ヘッド部の移動を示す図である。
ヘッド部の移動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を図面に基づき説明する。図1は、眼科装置1の全体図である。本実施形態の眼科装置1は、眼科用の顕微鏡装置である。眼科装置1は、脚部3、支柱4、支持機構であるロボットアーム5(第一アーム51、第二アーム52、第三アーム53、接続部54、第四アーム55)、及びロボットアーム5により支持された顕微鏡6を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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