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公開番号2025056976
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166554
出願日2023-09-27
発明の名称車両用動力伝達装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60K 17/22 20060101AFI20250401BHJP(車両一般)
要約【課題】トルクチューブ曲げの形成を抑制することで、振動伝達感度を低減する車両用動力伝達装置を提供する。
【解決手段】エンジン側ベアリング60を支持するエンジン側ベアリング支持部材72が、エンジン20の連結部54に一体的に連結されており、変速機側ベアリング66を支持する変速機側ベアリング支持部材74が、変速機30の連結部56に一体的に連結されている。これにより、シャフト50の回転アンバランスや芯ずれなどから発生する強制力は、エンジン側ベアリング60及び変速機側ベアリング66を介し、トルクチューブ52に直接的に伝達されず、エンジン20との連結部54及び変速機30との連結部56に伝達される。したがって、トルクチューブ曲げの形成が抑制され、振動伝達感度を低減する車両用動力伝達装置40が提供できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるエンジンと変速機との間を前記車両の長手方向に沿って連結し且つ前記長手方向に沿う軸心を中心に回転して前記エンジンからの駆動力の動力伝達を行うシャフトと、前記シャフトが回転可能に挿通される円筒状に形成され、前記エンジンから前記変速機までを1つの剛性体とする態様で前記エンジンと前記変速機とを連結するトルクチューブと、前記シャフトをエンジン側で支持するエンジン側ベアリングと、前記シャフトを変速機側で支持する変速機側ベアリングと、を備えた車両用動力伝達装置であって、
前記エンジン側ベアリングを支持するエンジン側ベアリング支持部材が、前記エンジンに一体的に連結されており、
前記変速機側ベアリングを支持する変速機側ベアリング支持部材が、前記変速機に一体的に連結されていることを特徴とする車両用動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は振動を抑制する車両用の動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
車両のフロント部にエンジンを搭載し、車両のリア部に変速機を搭載して後輪駆動で走行を行う、フロントエンジン・リアドライブ車両(FR車両)が良く知られている。前記FR車両では、エンジンと変速機とが、プロペラシャフト(以後、シャフトとする)やトルクチューブなどから構成される動力伝達装置にて連結される。シャフトは、エンジンと変速機とを、車両の長手方向に沿って連結し、且つ長手方向に沿う軸心を中心にした回転で動力伝達を行っている。トルクチューブは、前記シャフトが回転可能に挿通するように円筒状に覆うとともに、エンジンと変速機を1つの剛性体とするよう連結している。
【0003】
トルクチューブにおいては、連結されているエンジンや変速機を構成する歯車の噛合わせによるギヤノイズや、高速回転するシャフトの振動などが、トルクチューブに伝播したり共振したりして振動が発生するため、この振動の抑制が求められる。例えば、特許文献1に記載された車両用動力伝達装置がそれである。この特許文献1には、トルクチューブに内包する振動抑制部材の形状、構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-280053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記トルクチューブの振動抑制においては、前記トルクチューブが曲がった状態(以後、トルクチューブ曲げとする)に形成されるのを抑制することが有効である。前記シャフトの回転アンバランスや芯ずれなどから発生する強制力により、前記トルクチューブ曲げが形成され易く、その結果、車室への振動発生レベル、即ち振動伝達感度が増大(悪化)する。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、トルクチューブ曲げの形成を抑制することで、振動伝達感度を低減する前記車両用動力伝達装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明の要旨とするところは、(a)車両に搭載されるエンジンと変速機との間を前記車両の長手方向に沿って連結し且つ前記長手方向に沿う軸心を中心に回転して前記エンジンからの駆動力の動力伝達を行うシャフトと、前記シャフトが回転可能に挿通される円筒状に形成され、前記エンジンから前記変速機までを1つの剛性体とする態様で前記エンジンと前記変速機とを連結するトルクチューブと、前記シャフトをエンジン側で支持するエンジン側ベアリングと、前記シャフトを変速機側で支持する変速機側ベアリングと、を備えた車両用動力伝達装置であって、(b)前記エンジン側ベアリングを支持するエンジン側ベアリング支持部材が、前記エンジンに一体的に連結されており、(c)前記変速機側ベアリングを支持する変速機側ベアリング支持部材が、前記変速機に一体的に連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
前記第1の発明によれば、前記エンジン側ベアリングを支持する前記エンジン側ベアリング支持部材が、前記エンジンに一体的に連結されており、前記変速機側ベアリングを支持する前記変速機側ベアリング支持部材が、前記変速機に一体的に連結されている。これにより、前記シャフトの回転アンバランスや芯ずれなどから発生する強制力は、前記エンジン側ベアリング及び前記変速機側ベアリングを介し、前記トルクチューブに直接的に伝達されず、前記エンジンとの連結部及び前記変速機との連結部に伝達される。したがって、トルクチューブ曲げの形成が抑制され、振動伝達感度を低減する前記車両用動力伝達装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用動力伝達装置の概略構成の従来例を説明する模式図であって、(a)は側面図、(b)はトルクチューブ曲げの形成を説明する図である。
本発明が適用される車両用動力伝達装置の概略構成の一例を説明する模式図であって、(a)は側面図、(b)はトルクチューブ曲げの形成を説明する図である。
本発明が適用される車両用動力伝達装置の振動伝達感度の従来例との比較を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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