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公開番号2025056919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166453
出願日2023-09-27
発明の名称粘着材、粘着材の製造方法、粘着材の使用方法
出願人国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250401BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】簡便、容易に対象物の接着と脱離ができ、幅広い環境下で使用できるような光応答性の粘着材、その製造方法及び使用方法の提供。
【解決手段】下記式(1)で表されるドデシルグリセリルイタコナートと、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025056919000023.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">26</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
下記式(2)で表される光応答性アゾ化合物との共重合体を含み、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025056919000024.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">26</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(2)中、mは10-14の整数から選択される。)紫外光照射の有無により粘着力が変化し、かつ、紫外光照射時に粘着力が低下し、紫外光非照射時に他の光照射することなく粘着力が元に戻る粘着材である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表されるドデシルグリセリルイタコナートと、
TIFF
2025056919000019.tif
26
170
下記式(2)で表される光応答性アゾ化合物との共重合体を含み、
TIFF
2025056919000020.tif
26
170
(式(2)中、mは10-14の整数から選択される。)
紫外光照射の有無により粘着力が変化し、かつ、紫外光照射時に粘着力が低下し、紫外光非照射時に他の光照射することなく粘着力が元に戻る粘着材。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記光応答性アゾ化合物が液晶相である、請求項1に記載の粘着材。
【請求項3】
前記ドデシルグリセリルイタコナートに対する前記光応答性アゾ化合物の重量比が、50%以下である、請求項1または請求項2に記載の粘着材。
【請求項4】
前記粘着材の弾性率が紫外光非照射時よりも紫外光照射時で低下し、かつ紫外光照射時と紫外光非照射時で8-22MPaで変化する、請求項1または請求項2に記載の粘着材。
【請求項5】
前記粘着材の弾性率が紫外光非照射時よりも紫外光照射時で低下し、かつ紫外光照射時と紫外光非照射時で8-22MPaで変化する、請求項3に記載の粘着材。
【請求項6】
水中で用いられる、請求項1または請求項2に記載の粘着材。
【請求項7】
水中で用いられる、請求項3に記載の粘着材。
【請求項8】
水中で用いられる、請求項4に記載の粘着材。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の粘着材の製造方法であって、
下記式(1)で表されるドデシルグリセリルイタコナートと、
TIFF
2025056919000021.tif
26
170
下記式(2)で表される光応答性アゾ化合物と
TIFF
2025056919000022.tif
26
170
(式(2)中、mは10-14の整数から選択される。)
を、共重合させる、粘着材の製造方法。
【請求項10】
前記ドデシルグリセリルイタコナートに対する前記光応答性アゾ化合物の重量比を、50%以下とした、請求項9に記載の粘着材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気環境下や水中で繰り返し使用可能な粘着材に関し、特に紫外光を照射することで、容易に接着物が脱離する粘着材およびそのような粘着材の製造方法やそのような粘着材の使用方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
光の照射に応答する材料として、アゾベンゼンやスピロオキサジン等のフォトクロミック化合物などが知られている。そして、このような光応答性材料を利用して、アクチュエータや接着剤などへの応用が期待されている。(非特許文献1-3、特許文献1-2) 。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6938063号公報
特許第7012392号公報
【非特許文献】
【0004】
Youfeng Yue et al. “Light-induced mechanical response in crosslinked liquid-crystalline polymers with photoswitchable glass transition temperatures”, Nature Communications, 2018, 9, 3234
Ruiyang Zhao et al.“Smart responsive azo-copolymer with photoliquefaction for switchable adhesive application”, ACS Appl. Mater. Interfaces 2022, 14, 16678
Shotaro Ito et al. “Light-induced reworkable adhesives based on ABA-type triblock copolymers with azopolymer termini”, ACS Appl. Mater. Interfaces 2018, 10, 38, 32649
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1-2、非特許文献1-3に記載された光応答性材料は、紫外光照射と可視光照射を繰り返すことで、固体と液体もしくは硬いと軟らかいとの状態変化を起こさせるものである。このような光応答性材料の場合、状態変化を起こさせるためには波長の異なる二種類の光を照射する必要があり、操作が煩雑であり、また照射に時間もかかる。そして、前記光応答性材料は、紫外光照射によって液体になるため、接着に用いる場合に、接着対象物に光応答性材料が残留して接着の跡が残る、また水中には適用できないなどの問題があり、適用範囲も限られる。
【0006】
特に、半導体部品や光学部品等の各種部品や医療用部材などを対象物として接着して保存したり運んだりする場合に、簡便、容易に接着とクリーンな脱離ができるものが望ましい。本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、簡便、容易に対象物の接着と脱離ができ、幅広い環境下で使用できるような光応答性の粘着材の提供を目的とする。また、そのような粘着材の製造方法や使用方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、下記式(1)で表されるドデシルグリセリルイタコナートと、
TIFF
2025056919000002.tif
26
170
下記式(2)で表される光応答性アゾ化合物との共重合体を含む粘着材によって、
TIFF
2025056919000003.tif
26
170
(式(2)中、mは10-14の整数から選択される。)
紫外光照射の有無のみにより粘着力が変化すること、そしてこれにより、対象物を容易に接着し、紫外光照射によって容易に脱離できることを見いだし、本発明を完成するに至った。具体的には、以下の粘着材が提供される。なお、本明細書中、接着とは、単に物と物とがくっつくことを意味しており、粘着も含む概念である。
【0008】
具体的には、以下の粘着材が提供される。
(1) 下記式(1)で表されるドデシルグリセリルイタコナートと、
TIFF
2025056919000004.tif
26
170
下記式(2)で表される光応答性アゾ化合物との共重合体を含み、
TIFF
2025056919000005.tif
26
170
(式(2)中、mは10-14の整数から選択される。)
紫外光照射の有無により粘着力が変化し、かつ、紫外光照射時に粘着力が低下し、紫外光非照射時に他の光照射することなく粘着力が元に戻る粘着材。
(2)前記光応答性アゾ化合物が液晶相である、前記(1)に記載の粘着材。
(3)前記ドデシルグリセリルイタコナートに対する前記光応答性アゾ化合物の重量比が、50%以下である、前記(1)または(2)に記載の粘着材。
(4)前記粘着材の弾性率が紫外光非照射時よりも紫外光照射時で低下し、かつ紫外光照射時と紫外光非照射時で8-22MPaで変化する、前記(1)または(2)に記載の粘着材。
(5)前記粘着材の弾性率が紫外光非照射時よりも紫外光照射時で低下し、かつ紫外光照射時と紫外光非照射時で8-22MPaで変化する、前記(3)に記載の粘着材。
(6)水中で用いられる、前記(1)または(2)に記載の粘着材。
(7)水中で用いられる、前記(3)に記載の粘着材。
(8)水中で用いられる、前記(4)に記載の粘着材。
【0009】
また、以下の粘着材の製造方法や使用方法が提供される。
(9) 前記(1)または(2)に記載の粘着材の製造方法であって、
下記式(1)で表されるドデシルグリセリルイタコナートと、
TIFF
2025056919000006.tif
26
170
下記式(2)で表される光応答性アゾ化合物と
TIFF
2025056919000007.tif
26
170
(式(2)中、mは10-14の整数から選択される。)
を、共重合させる、粘着材の製造方法。
(10)前記ドデシルグリセリルイタコナートに対する前記光応答性アゾ化合物の重量比を、50%以下とした、前記(9)に記載の粘着材の製造方法。
(11) 前記(1)または(2)に記載の粘着材の使用方法であって、前記粘着材に対象物を接着して保存または運搬する、粘着材の使用方法。
(12) 前記(4)に記載の粘着材の使用方法であって、前記粘着材に対象物を接着して保存または運搬する、粘着材の使用方法。
(13) 前記(6)に記載の粘着材の使用方法であって、前記粘着材に対象物を接着した後、前記粘着材を水中に入れて保存または運搬する、粘着材の使用方法。
(14) 前記(8)に記載の粘着材の使用方法であって、前記粘着材に対象物を接着した後、前記粘着材を水中に入れて保存または運搬する、粘着材の使用方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡便、容易に対象物の接着とクリーンな脱離ができ、幅広い環境下で使用できるような光応答性の粘着材を提供できる。また、そのような粘着材の製造方法や使用方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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