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公開番号2025060059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170551
出願日2023-09-29
発明の名称粒状難燃剤組成物および熱可塑性樹脂組成物
出願人第一工業製薬株式会社
代理人
主分類C09K 21/08 20060101AFI20250403BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】互着性が低く、ある程度の強度を有し、生産性を高めることが可能な粒状難燃剤組成物を提供する。
【解決手段】 含臭素有機化合物(A)およびバインダー(B)を含有する粒状難燃剤組成物であって、前記含臭素有機化合物(A)が、2,3-ジブロモ-2-アルキルプロピル基を有する特定の含臭素有機化合物(A1-1)および2,3-ジブロモプロピル基を有する特定の含臭素有機化合物(A1-2)からなる群より選択される少なくとも1つの含臭素有機化合物(A1)を含有し前記バインダー(B)が、融点が40~90℃である炭素数16~22の脂肪酸(B1)を含有することを特徴とする粒状難燃剤組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
含臭素有機化合物(A)およびバインダー(B)を含有する粒状難燃剤組成物であって、前記含臭素有機化合物(A)が、2,3-ジブロモ-2-アルキルプロピル基を有する含臭素有機化合物(A1-1)および2,3-ジブロモプロピル基を有する含臭素有機化合物(A1-2)からなる群より選択される少なくとも1つの含臭素有機化合物(A1)を含有し、
前記含臭素有機化合物(A1-1)は、テトラブロモビスフェノール-A-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノール-S-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピルエーテル)およびテトラブロモビスフェノール-F-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピルエーテル)からなる群より選択される少なくとも1つであり、
前記含臭素有機化合物(A1-2)は、テトラブロモビスフェノール-A-ビス(2,3-ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノール-S-ビス(2,3-ジブロモプロピルエーテル)およびテトラブロモビスフェノール-F-ビス(2,3-ジブロモプロピルエーテル)からなる群より選択される少なくとも1つであり、
前記バインダー(B)が、融点が40~90℃である炭素数16~22の脂肪酸(B1)を含有することを特徴とする粒状難燃剤組成物。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記脂肪酸(B1)の含有量が、前記粒状難燃剤組成物の1~20重量%である、請求項1に記載の粒状難燃剤組成物。
【請求項3】
前記含臭素有機化合物(A1)の含有量が、前記粒状難燃剤組成物の20~99重量%である、請求項1に記載の粒状難燃剤組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の粒状難燃剤組成物と熱可塑性樹脂とを含有する熱可塑性樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状難燃剤組成物および熱可塑性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
含臭素有機化合物は、ポリスチレン樹脂やABS樹脂などの熱可塑性樹脂の難燃剤として広く利用されている。しかしながら、たとえば難燃剤が粉体の場合、計量時や樹脂への投入時に飛散しやすく、作業環境を悪化させて作業者の健康に悪影響を及ぼすことや、粉塵爆発の恐れがあること等が問題となる。また、難燃剤の粒度や比重によっては、流動性が悪く、ホッパーから投入する際のホッパーの閉塞や、難燃剤の空気輸送が困難であること等が問題となる。そこで、飛散しにくく、流動性に優れ取り扱いやすい粒状難燃剤組成物が望まれている。
【0003】
例えば、特許文献1では、臭素系難燃剤のバインダーとして、エチレン酢酸ビニル共重合体を用いた粒状難燃剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-70586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、粒状難燃剤組成物が造粒された直後に粒同士が互いに付着し、粒状難燃剤組成物の使用が困難になるという問題があった。(以下、造粒後、冷却固化前に粒状難燃剤組成物同士が付着し、その後分離できなくなる性質を「互着性」とも称する。)
【0006】
また、粒状難燃剤組成物には、速い造粒速度でも造粒可能であることすなわち高い生産性や、容易に崩れない程度の強度を有することが求められていた。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、互着性が低く、ある程度の強度を有し、生産性を高めることが可能な粒状難燃剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、たとえば、以下に示される実施形態を含む。
【0009】
[1]含臭素有機化合物(A)およびバインダー(B)を含有する粒状難燃剤組成物であって、前記含臭素有機化合物(A)が、2,3-ジブロモ-2-アルキルプロピル基を有する含臭素有機化合物(A1-1)および2,3-ジブロモプロピル基を有する含臭素有機化合物(A1-2)からなる群より選択される少なくとも1つの含臭素有機化合物(A1)を含有し、前記含臭素有機化合物(A1-1)は、テトラブロモビスフェノール-A-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノール-S-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピルエーテル)およびテトラブロモビスフェノール-F-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピルエーテル)からなる群より選択される少なくとも1つであり、前記含臭素有機化合物(A1-2)は、テトラブロモビスフェノール-A-ビス(2,3-ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノール-S-ビス(2,3-ジブロモプロピルエーテル)およびテトラブロモビスフェノール-F-ビス(2,3-ジブロモプロピルエーテル)からなる群より選択される少なくとも1つであり、前記バインダー(B)が、融点が40~90℃である炭素数16~22の脂肪酸(B1)を含有することを特徴とする粒状難燃剤組成物。
【0010】
[2]前記脂肪酸(B1)の含有量が、前記粒状難燃剤組成物の1~20重量%である、上記[1]に記載の粒状難燃剤組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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