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公開番号2025043278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2024139278
出願日2024-08-20
発明の名称着色組成物
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C09B 67/20 20060101AFI20250321BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、505nmにおける透過率及び耐溶剤性が高められたカラーフィルタを作製できる新たな着色組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】着色組成物は式(I)の化合物及び式(IV)の化合物を含み、式(IV)の含有量が、式(I)の100質量部に対し、0.5~30質量部である。
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[R1A~R16Aの少なくとも1つはアリールオキシ基;R1B~R16Bの少なくとも1つはアリールオキシ基;その他は独立に、H、ハロゲン原子、置換/無置換のC1~C6の炭化水素基;Xは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基等。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)で表される化合物及び式(IV)で表される化合物を含む着色組成物であり、
式(IV)で表される化合物の含有量が、式(I)で表される化合物100質量部に対し、0.5質量部以上30質量部以下である着色組成物。
TIFF
2025043278000045.tif
51
75
[式(I)中、

1A
~R
16A
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素数1~6の炭化水素基、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
1A
~R
16A
のうち少なくとも1つは、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、式(i-a)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-b)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-c)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよい。]
TIFF
2025043278000046.tif
22
51
[式(i-a)中、

a1
~R
a5
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
a1
~R
a5
のうち少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000047.tif
26
63
[式(i-b)中、

b1
~R
b7
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
b1
~R
b7
の少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000048.tif
26
63
[式(i-c)中、

c1
~R
c7
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
c1
~R
c7
の少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000049.tif
51
83
[式(IV)中、

1B
~R
16B
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素数1~6の炭化水素基、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
1B
~R
16B
のうち少なくとも1つは、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、式(i-a)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-b)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-c)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよい。
Xは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又はOR
M
基を表す。R
M
は、炭素数1~6の炭化水素基を表す。]
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
着色剤及び樹脂を含有し、
前記着色剤が、請求項1に記載の着色組成物を含む着色樹脂組成物。
【請求項3】
さらに、重合性化合物及び重合開始剤を含有する請求項2に記載の着色樹脂組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の着色樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
【請求項5】
請求項4に記載のカラーフィルタを含む表示装置。
【請求項6】
請求項4に記載のカラーフィルタを含む固体撮像素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色組成物、該着色組成物を含む着色樹脂組成物、該着色樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ、並びに、該カラーフィルタを含む表示装置及び固体撮像素子に関する。
続きを表示(約 5,000 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置及びプラズマディスプレイ等の表示装置やCCDやCMOSセンサなどの固体撮像素子に使用されるカラーフィルタは、着色組樹脂成物から製造される。このような着色樹脂組成物に用いられる着色剤としては、C.I.ピグメントグリーン58等のフタロシアニン化合物が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-192661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、カラーフィルタにおいては、色性能を高めるために、目的とする波長の透過率をより高めることが求められる。例えばカラーフィルタにおける緑色の着色フィルタ(緑色フィルタ)としては、505nmにおける透過率が高いことが好ましい。また、カラーフィルタは、耐溶剤性に優れることも求められる。
そこで本発明は、505nmにおける透過率及び耐溶剤性が高められたカラーフィルタを作製できる新たな着色組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は以下の通りである。
[1] 式(I)で表される化合物及び式(IV)で表される化合物を含む着色組成物であり、
式(IV)で表される化合物の含有量が、式(I)で表される化合物100質量部に対し、0.5質量部以上30質量部以下である着色組成物。
TIFF
2025043278000001.tif
51
75
[式(I)中、

1A
~R
16A
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素数1~6の炭化水素基、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
1A
~R
16A
のうち少なくとも1つは、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、式(i-a)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-b)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-c)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよい。]
TIFF
2025043278000002.tif
22
51
[式(i-a)中、

a1
~R
a5
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
a1
~R
a5
のうち少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000003.tif
26
63
[式(i-b)中、

b1
~R
b7
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
b1
~R
b7
の少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000004.tif
26
63
[式(i-c)中、

c1
~R
c7
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
c1
~R
c7
の少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000005.tif
51
83
[式(IV)中、

1B
~R
16B
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素数1~6の炭化水素基、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
1B
~R
16B
のうち少なくとも1つは、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、式(i-a)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-b)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-c)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよい。
Xは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又はOR
M
基を表す。R
M
は、炭素数1~6の炭化水素基を表す。]
[2] 着色剤及び樹脂を含有し、
前記着色剤が、[1]に記載の着色組成物を含む着色樹脂組成物。
[3] さらに、重合性化合物及び重合開始剤を含有する[2]に記載の着色樹脂組成物。
[4] [2]又は[3]に記載の着色樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
【発明の効果】
【0006】
本発明の着色組成物によれば、505nmにおける透過率及び耐溶剤性が高められたカラーフィルタを提供できる。また本発明の着色組成物によれば、好ましくは、得られるカラーフィルタの長時間使用後の明度ムラを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[着色組成物]
本発明の着色組成物は、式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)という場合がある)、及び式(IV)で表される化合物(以下、化合物(IV)という場合がある)を含む。着色組成物が化合物(I)を含むことで、得られるカラーフィルタの耐溶剤性を高めることができる。また、本発明の着色組成物が化合物(I)を含むことで、長時間の使用後の周辺部と中央部との明度差が抑制された着色フィルタを形成できる、すなわち、明度ムラの小さいカラーフィルタを得ることができる点においても好ましい。一方、本発明の着色組成物が化合物(IV)を含むことで、得られるカラーフィルタの505nmにおける透過率を高めることができる。
【0008】
化合物(IV)の含有量は、化合物(I)100質量部に対して、0.5~30質量部であり、好ましくは0.7~25質量部、より好ましくは1.0~20質量部である。化合物(I)に対する化合物(IV)の含有量を上記範囲に調整することで、505nmにおける透過率及び耐溶剤性のバランスに優れたカラーフィルタを作製できる。特に、得られるカラーフィルタの505nmにおける透過率をより高める観点から、化合物(IV)の含有量は、化合物(I)100質量部に対して、1質量部以上とすることが好ましく、より好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは10質量部以上、特に好ましくは15質量部以上である。また、得られるカラーフィルタの耐溶剤性をより高める観点から、化合物(IV)の含有量は、化合物(I)100質量部に対して、20質量部以下とすることが好ましく、より好ましくは15質量部以下、さらに好ましくは10質量部以下、特に好ましくは7質量部以下である。
【0009】
<化合物(I)>
以下、化合物(I)の部分構造を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0010】
TIFF
2025043278000006.tif
51
75
[式(I)中、

1A
~R
16A
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素数1~6の炭化水素基、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
1A
~R
16A
のうち少なくとも1つは、式(i-a)で表される基、式(i-b)で表される基、又は式(i-c)で表される基を表し、式(i-a)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-b)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよく、式(i-c)で表される基が複数ある場合、それらは同一であっても異なってもよい。]
TIFF
2025043278000007.tif
22
51
[式(i-a)中、

a1
~R
a5
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
a1
~R
a5
のうち少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000008.tif
26
63
[式(i-b)中、

b1
~R
b7
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
b1
~R
b7
の少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
TIFF
2025043278000009.tif
26
63
[式(i-c)中、

c1
~R
c7
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-で置き換わっていてもよい。但し、R
c1
~R
c7
の少なくとも1つは、ハロゲン原子、カルボキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は、結合手を表す。]
(【0011】以降は省略されています)

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