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公開番号2025052668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023161492
出願日2023-09-25
発明の名称エポキシ樹脂粉体塗料
出願人ソマール株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類C09D 5/03 20060101AFI20250328BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】静電塗装において、加熱された被塗装物に用いても周辺設備への粉体塗料の融着を抑制することができ、静電塗装性が良好であるエポキシ樹脂粉体塗料を提供する。
【解決手段】
(A)軟化点または融点が90℃~150℃であるエポキシ樹脂と、
(B)硬化剤と、
を含む混合物粒子を含有し、
(C)タッキファイヤーによって表面処理が施された無機材料によって混合物粒子の表面が被覆された、エポキシ樹脂粉体塗料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)軟化点または融点が90℃~150℃であるエポキシ樹脂と、
(B)硬化剤と、
を含む混合物粒子を含有し、
(C)タッキファイヤーによって表面処理が施された無機材料によって前記混合物粒子の表面が被覆された、エポキシ樹脂粉体塗料。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記(C)による前記混合物粒子の表面被覆率が10%以上である、請求項1に記載のエポキシ樹脂粉体塗料。
【請求項3】
さらに、(D)充填剤を含む、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂粉体塗料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂粉体塗料に関する。特に、静電塗装において塗装表面が加熱された被塗装物に対して用いても好適なエポキシ樹脂粉体塗料に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂は機械特性、耐薬品性、電気特性、耐食性に優れ、粉体塗料としても広く使用されている。エポキシ樹脂を利用した粉体塗料(エポキシ樹脂粉体塗料)は、優れた電気特性、耐食性等を有し、バスバー、鋼管等の加工鋼材分野等に利用されている。また、特許文献1に記載のように、コンデンサ、トランジスタ等の電子部品等の封止材等として耐熱性や電気絶縁性等を与えるための塗料や、スタータ、ワイパーやブレーキパッド等の車載部品等に電気絶縁性や耐食性等を与えるための塗料としても利用されている。
【0003】
エポキシ樹脂粉体塗料による塗装方法としては、静電塗装法、予熱静電塗装法、流動浸漬法、ホットスプレー法等が知られている。このうち、静電塗装法は、粉体塗料に電荷を与えて被塗装物の表面に付着させる塗装法であり、静電吹き付け法、静電流動浸漬法等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-110805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、塗装前に、必要に応じて被塗装物を加熱脱脂することがあり、その際に被塗装物の表面が加熱されるため、静電塗装法では、特に厚膜塗装に対応した予熱を必要とする予熱静電塗装法を除き、予熱された被塗装物の表面及び被塗装物の周辺設備を放熱する工程が必要であった。具体的には、被塗装物の温度が高い状態で静電塗装を行うと、被塗装物を搬送する搬送装置(ベルトコンベア等)等被塗装物の周辺設備も温度が高くなっており、被塗装物の表面に向けて塗装した粉体塗料が被塗装物の周辺設備で熱せられて融着してしまい、設備の連続使用が困難になるおそれがある。そのため、静電塗装法ではこのような設備への粉体塗料の融着を抑制するために、塗装前に粉体塗料が融着しない温度まで被塗装物を冷却する必要があった。このような冷却工程を実施する分、コストがかかり、製造効率が低下するという問題がある。
【0006】
また、従来、粉体塗料の流動性の制御のために、微細シリカ等の無機材料または当該無機材料を表面処理したものを流動性付与剤として塗料に配合している。しかしながら、従来の流動性付与剤による粉体塗料の表面処理は、空気を媒体とする粉体塗料の空気中での流動性だけでなく、流動性付与剤の添加量に応じて粉体塗料の軟化点にも影響する。そのため、微細シリカ等の無機材料または当該無機材料を表面処理した流動性付与剤は、添加量の調整によって、軟化点を向上させることはできても、添加量が多くなるに伴い、被塗装物の表面を滑りやすく、静電塗装性に問題がある。
【0007】
本発明は以上の点に着目し成されたもので、静電塗装において、加熱された被塗装物に用いても周辺設備への粉体塗料の融着を抑制することができ、静電塗装性が良好であるエポキシ樹脂粉体塗料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するため、以下の(1)~(3)のように特定される。
(1)(A)軟化点または融点が90℃~150℃であるエポキシ樹脂と、
(B)硬化剤と、
を含む混合物粒子を含有し、
(C)タッキファイヤーによって表面処理が施された無機材料によって前記混合物粒子の表面が被覆された、エポキシ樹脂粉体塗料。
(2)前記(C)による前記混合物粒子の表面被覆率が10%以上である、前記(1)に記載のエポキシ樹脂粉体塗料。
(3)さらに、(D)充填剤を含む、前記(1)または(2)に記載のエポキシ樹脂粉体塗料。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、静電塗装において、加熱された被塗装物に用いても周辺設備への粉体塗料の融着を抑制することができ、静電塗装性が良好であるエポキシ樹脂粉体塗料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係るエポキシ樹脂粉体塗料について説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
(【0011】以降は省略されています)

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