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公開番号2025056857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166363
出願日2023-09-27
発明の名称眼科装置及び顎受け高さ制御方法
出願人株式会社トプコン
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類A61B 3/00 20060101AFI20250401BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】顎受け高さ制御の際、被検者に与える違和感や不快感を抑えながら、センサ検知情報を用いる自動処理により顎受け高さ制御が実現される眼科装置及び顎受け高さ制御方法を提供すること。
【解決手段】眼科装置Aは、本体部20と、顔支持部33と、顎受け部30と、制御部60と、を備える。制御部60は、額当てセンサ80と顎受けセンサ90からの検知情報を用い、顎受け部30の駆動制御を行う顎受け高さ制御部631を有する。顎受け高さ制御部631は、被検者の顔の位置が、被検眼Eと目高ライン33aとの高さ位置を合わせた調整状態に処方され、被検者の顎Jが顎受け部30から離れているとき、額当てセンサ80によって被検者の額接触を検知すると、顎受け部30の上昇を開始し、顎受け部30の上昇中、顎受けセンサ90によって被検者の顎接触を検知すると、顎受け部30の上昇を停止する制御を行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼の特性測定や撮影をする光学系を内蔵する本体部と、前記本体部に設けられ、目高ライン及び額当て部を有する顔支持部と、前記顔支持部に対し上下方向に駆動可能に設けられる顎受け部と、装置各部を制御する制御部と、を備える眼科装置であって、
前記額当て部は、被検者が額を接触させたことを検知する額当てセンサを有し、
前記顎受け部は、被検者の顎が接触したことを検知する顎受けセンサを有し、
前記制御部は、前記額当てセンサと前記顎受けセンサからの検知情報を用い、前記顎受け部の駆動制御を行う顎受け高さ制御部を有し、
前記顎受け高さ制御部は、前記被検者の顔の位置が、前記被検眼と前記目高ラインとの高さ位置を合わせた調整状態に処方され、前記被検者の顎が前記顎受け部から離れているとき、前記額当てセンサによって前記被検者の額接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を開始し、前記顎受け部の上昇中、前記顎受けセンサによって前記被検者の顎接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を停止する制御を行う
ことを特徴する眼科装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載された眼科装置において、
前記本体部は、測定部開口の周りに測定部開口表示灯を設け、
前記顎受け高さ制御部は、前記被検眼と前記目高ラインとの高さ位置を合わせた調整状態に処方された状態で前記額当て部に前記被検者の額を当てるとき、前記測定部開口表示灯を点灯させる制御を行う
ことを特徴とする眼科装置。
【請求項3】
請求項1に記載された眼科装置において、
前記眼科装置は、調整操作又は駆動制御によって上下方向の高さ調整が可能な光学テーブルに載置する
ことを特徴とする眼科装置。
【請求項4】
請求項3に記載された眼科装置において、
前記光学テーブルは、上下方向の高さ調整を行う昇降レバーを、前記眼科装置に対峙している前記被検者が操作可能な位置に配置する
ことを特徴とする眼科装置。
【請求項5】
請求項1から4までの何れか一項に記載された眼科装置において、
前記顎受け高さ制御部は、前記顎受け部の上昇駆動中、顎受け高さ制御の正常な作動状態から逸脱している作動状態であることを検知すると、少なくとも前記顎受け部の上昇駆動を停止する制御を行う
ことを特徴とする眼科装置。
【請求項6】
請求項5に記載された眼科装置において、
前記顎受け高さ制御部は、前記顎受け部の上昇駆動中であって、前記顎受けセンサによって前記被検者の顎接触を検知する前に、前記額当てセンサによって前記被検者の額が非接触になったと検知すると、額の非接触を検知したタイミングで前記顎受け部の上昇を停止する
ことを特徴とする眼科装置。
【請求項7】
請求項5に記載された眼科装置において、
前記顎受け高さ制御部は、前記顎受け部の上昇駆動中であって、前記顎受けセンサによって前記被検者の顎接触を検知する前に、前記被検眼と前記顎受け部の上昇速度が同じになったと判定されると、同一速度であることを判定したタイミングで前記顎受け部の上昇を停止する
ことを特徴とする眼科装置。
【請求項8】
眼科装置は、被検眼の特性測定や撮影をする光学系を内蔵する本体部と、前記本体部に設けられ、目高ライン及び額当て部を有する顔支持部と、前記顔支持部に対し上下方向に駆動可能に設けられる顎受け部と、装置各部を制御する制御部と、を備え、
前記額当て部は、被検者が額を接触させたことを検知する額当てセンサを有し、
前記顎受け部は、被検者の顎が接触したことを検知する顎受けセンサを有し、
前記制御部は、前記額当てセンサと前記顎受けセンサからの検知情報を用い、前記顎受け部の駆動制御を行う顎受け高さ制御部を有する顎受け高さ制御方法であって、
前記被検者が前記眼科装置に対峙している検査姿勢のとき、前記被検眼の高さ位置に、前記顔支持部に設けられた目高ラインの位置を合わせた調整状態に処方する位置合わせステップと、
前記被検者の顔の位置が、前記被検眼と前記目高ラインとの高さ位置を合わせた調整状態に処方され、前記被検者の顎が前記顎受け部から離れているとき、前記額当てセンサによって前記被検者の額接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を開始する顎受け部上昇開始ステップと、
前記顎受け部の上昇中、前記顎受けセンサによって前記被検者の顎接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を停止する顎受け部上昇停止ステップと、を有する
ことを特徴とする顎受け高さ制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、眼科装置及び顎受け高さ制御方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
オートアライメント開始前に顎受け部の高さを制御する顎受け高さ制御技術としては、例えば、特許文献1~特許文献4に記載されている技術が提案されている。特許文献1には、被検者の顎を乗せた顎受け部の位置を目高ラインの位置に合わせるように調整することで安定性の高いアライメントを実現する技術が記載されている。特許文献2には、被検眼の瞳孔位置がオートアライメントの可能範囲内に入るように、顎受け部又は測定部を駆動することでスムーズに検査を行うことができる眼科装置を提供する技術が記載されている。特許文献3には、被検眼の前眼部を見ながら容易に被検眼と検眼部との位置調整を行う眼科装置を提供する技術が記載されている。特許文献4には、被検眼の位置合わせに用いる顎受け部の高さ調整の手間を軽減できるとともに、検者の意思に基づいて顎受け部を上下させることができる眼科装置を提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6188338号公報
特許第3935834号公報
特許第4987391号公報
特許第4649218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、顎受け高さ制御とは、被検眼と眼科装置の位置関係を、オートアライメントを開始できる位置関係に整える制御をいう。この顎受け高さ制御は、被検眼の高さ位置が顔支持部に設けられた目高ラインの位置に合うように、被検者の顔を載せる顎受け部の高さ位置を調整することで行われる。なお、目高ラインは、顔支持部の両側位置に、被検眼を適正な高さ位置に調整する目安として設けられている。目高ラインは、その高さ位置を眼科装置の本体部の対物レンズなどによる測定部開口の高さ中心位置に符合させている。
【0005】
これに対し、先行技術の顎受け高さ制御は、特許文献1~4の何れの文献をみても、デフォルト位置の顎受け部に被検者の顎(下顎底)を載せ、被検者の顎が接した状態のままで、顎受け部を上下方向に駆動して顎受け高さ制御を行う構成になっている。よって、被検者は、顎受け高さ制御中、意図しないタイミングで顔が顎受け部により押し上げられたり、顎受け部の低下に伴って不意に顔が下げられたりする。このため、被検者は、顎受け高さ制御の際、顎受け部の駆動により違和感や不快感を受ける。
【0006】
現行の顎受け高さ調整は、被検眼と目高ラインの位置関係を監視しながら、顎受け部の上昇スイッチ又は顎受け部の下降スイッチを操作するというように、検者の手動操作により調整を行っている。このため、検者は、顎受け高さ調整に手間と熟練を要するし、高さ調整が完了するまで上昇スイッチ又は下降スイッチを押し続ける必要がある。この結果、手動操作による顎受け高さ調整は、遠隔操作や初心者スタッフによる操作に対応できないし、さらに、顎受け高さ調整の操作中に他の作業ができない。
【0007】
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、顎受け高さ制御の際、被検者に与える違和感や不快感を抑えながら、センサ検知情報を用いる自動処理により顎受け高さ制御が実現される眼科装置及び顎受け高さ制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の眼科装置は、被検眼の特性測定や撮影をする光学系を内蔵する本体部と、前記本体部に設けられ、目高ライン及び額当て部を有する顔支持部と、前記顔支持部に対し上下方向に駆動可能に設けられる顎受け部と、装置各部を制御する制御部と、を備える。前記額当て部は、被検者が額を接触させたことを検知する額当てセンサを有する。前記顎受け部は、被検者の顎が接触したことを検知する顎受けセンサを有する。前記制御部は、前記額当てセンサと前記顎受けセンサからの検知情報を用い、前記顎受け部の駆動制御を行う顎受け高さ制御部を有する。前記顎受け高さ制御部は、前記被検者の顔の位置が、前記被検眼と前記目高ラインとの高さ位置を合わせた調整状態に処方され、前記被検者の顎が前記顎受け部から離れているとき、前記額当てセンサによって前記被検者の額接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を開始し、前記顎受け部の上昇中、前記顎受けセンサによって前記被検者の顎接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を停止する制御を行う。
【0009】
本発明の顎受け高さ制御方法は、額当てセンサと顎受けセンサからの検知情報を用いて行われる方法であり、位置合わせステップと、顎受け部上昇開始ステップと、顎受け部上昇停止ステップと、を有する。位置合わせステップは、前記被検者が前記眼科装置に対峙している検査姿勢のとき、前記被検眼の高さ位置に、前記顔支持部に設けられた目高ラインの位置を合わせた調整状態に処方する。顎受け部上昇開始ステップは、前記被検者の顔の位置が、前記被検眼と前記目高ラインとの高さ位置を合わせた調整状態に処方され、前記被検者の顎が前記顎受け部から離れているとき、前記額当てセンサによって前記被検者の額接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を開始する。顎受け部上昇停止ステップは、前記顎受け部の上昇中、前記顎受けセンサによって前記被検者の顎接触を検知すると、前記顎受け部の上昇を停止する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る眼科装置及び顎受け高さ制御方法は、顎受け高さ制御の際、被検者に与える違和感や不快感を抑えながら、センサ検知情報を用いる自動処理により顎受け高さ制御が実現される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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