TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025047909
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023156687
出願日
2023-09-22
発明の名称
HAp/Col線維材料の複合体とその製造方法、編物状構造体、骨補填材料および線維材料の配向制御方法
出願人
国立研究開発法人物質・材料研究機構
,
国立大学法人北海道大学
代理人
個人
主分類
A61L
27/12 20060101AFI20250327BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】生体内における破骨細胞による骨吸収が行われる領域と、骨芽細胞による骨形成が行われる領域とを個別に制御することが可能なHAp/Col線維材料の複合体等を提供すること。
【解決手段】ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料の複合体であって、前記線維材料の長手方向に沿って延在する前記線維材料の長尺な外面が集合して露出している第1領域と、前記線維材料の長手方向の端面が集合して露出している第2領域とを含み、前記第1領域では、前記線維材料の前記外面が所定方向に沿って延びている。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料の複合体であって、
前記線維材料の長手方向に沿って延在する前記線維材料の長尺な外面が集合して露出しいる第1領域と、
前記線維材料の長手方向の端面が集合して露出している第2領域と、
を含み、
前記第1領域では、前記線維材料の前記外面が所定方向に沿って延びている、
複合体。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記線維材料の平均線維長が60μm~2mmである、
請求項1の複合体。
【請求項3】
前記第1領域では、前記線維材料の前記外面が一方向に配向している、
請求項1または2の複合体。
【請求項4】
前記線維材料による積層構造を有する、
請求項1から3のいずれかの複合体。
【請求項5】
積層方向の厚さが5mm以下である、
請求項4の複合体。
【請求項6】
長さが60μm以上である糸状の前記線維材料が撚り合わせられている撚糸状である、
請求項1の複合体。
【請求項7】
請求項6の複合体によって編み込まれている、
編物状構造体。
【請求項8】
請求項1から6のいずれかの複合体または請求項7の編物状構造体を含む、
骨補填材料。
【請求項9】
請求項1の複合体の製造方法であって、
ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料からなる前駆体を一軸加圧して、前記線維材料が所定方向に配向した複合体を得ることを含む、
複合体の製造方法。
【請求項10】
前記複合体の厚さが5mm以下になるように一軸加圧する、
請求項9の複合体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、HAp/Col線維材料の複合体とその製造方法、編物状構造体、骨補填材料および線維材料の配向制御方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、整形外科の領域における骨欠損部の修復には、人工の骨補填材料が使用されている。
【0003】
そして、骨組織は、破骨細胞による骨吸収と、破骨細胞により形成された吸収窩への骨芽細胞による骨形成とからなる骨リモデリング代謝によって、骨量・骨強度・骨弾力性を維持している。このため、骨補填材料には、生体適合性や骨伝導性に優れていることなどが求められている。この点において、無機物であるハイドロキシアパタイト(HAp)は骨親和性に優れ、有機物であるコラーゲン(Col)は細胞接着性、細胞分化を促進する効果を有するため、ハイドロキシアパタイトとコラーゲンの複合体(HAp/Col複合体)には優れた骨補填材料としての性質が期待されている。
【0004】
そして、HAp/Col複合体およびその製造方法に関する技術としては、例えば、特許文献1~4および非特許文献1の技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3592920号
特開2003-190271号公報
特許第4226830号
国際公開WO2004/041320
【非特許文献】
【0006】
M.Kikuchi et.al, DOI:10.1016/S0142-9612(00)00305-7 “Self-organization mechanism in a bone-like hydroxyapatite/collagen nanocomposite synthesized in vitro and its biological reaction in vivo”
Taira Sato, Masanori Kikuchi, Mamoru Aizawa, Preparation of Hydroxyapatite/Collagen Injectable Bone Paste with an Anti-Washout Property Utilizing Sodium Alginate. Part 1: Influences of Excess Supplementation of Calcium Compounds, Journal of Materials Science: Materials in Medicine, 28(3), 491-497,DOI:10.1007/s10856-017-5853-3 (2017)
Taira Sato, Yuki Shirosaki, Masaki Nagaya, Yoshinori Asano, Kazuaki Nakano, Hiroshi Nagashima, Mamoru Aizawa, Masanori Kikuchi, Preparation of Anti-Decay Self-Setting Pastes of Hydroxyapatite/Collagen Utilizing (3-Glycidoxypropyl)trimethoxysilane, Journal of Asian Ceramic Societies, 6(4), 322-331, DOI:10.1080/21870764.2018.1517712 (2018))
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これまでのHAp/Col複合体による骨補填材料の場合、生体内における破骨細胞による骨吸収が行われる領域と、骨芽細胞による骨形成が行われる領域とを個別に制御することはできなかった。
【0008】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、生体内における破骨細胞による骨吸収が行われる領域と、骨芽細胞による骨形成が行われる領域とを個別に制御することが可能なHAp/Col線維材料の複合体とその製造方法、編物状構造体および骨補填材料を提供することを課題としている。また、本発明は、ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料の長手方向を一方向に配向させる配向制御方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、以下の複合体、編物状構造体、骨補填材料、複合体の製造方法および線維材料の配向制御方法が提供される。
[1]ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料の複合体であって、
前記線維材料の長手方向に沿って延在する前記線維材料の長尺な外面が集合して露出しいる第1領域と、
前記線維材料の長手方向の端面が集合して露出している第2領域と、
を含み、
前記第1領域では、前記線維材料の前記外面が所定方向に沿って延びている、
複合体。
[2]前記線維材料の平均線維長が60μm~2mmである、
前記[1]の複合体。
[3]前記第1領域では、前記線維材料の前記外面が一方向に配向している、
前記[1]または[2]の複合体。
[4]前記線維材料による積層構造を有する、
前記[1]から[3]のいずれかの複合体。
[5]積層方向の厚さが5mm以下である、
前記[4]の複合体。
[6]長さが60μm以上である糸状の前記線維材料が撚り合わせられている撚糸状である、
前記[1]の複合体。
[7]前記[6]の複合体によって編み込まれている、
編物状構造体。
[8]前記[1]から[6]のいずれかの複合体または前記[7]の編物状構造体を含む、
骨補填材料。
[9]前記[1]の複合体の製造方法であって、
ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料からなる前駆体を一軸加圧して、前記線維材料が所定方向に配向した複合体を得ることを含む、
複合体の製造方法。
[10]前記複合体の厚さが5mm以下になるように一軸加圧する、
前記[9]の複合体の製造方法。
[11]前記[1]の複合体の製造方法であって、
ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む糸状の線維材料を撚り合わせて撚糸状の複合体を得ることを含む
複合体の製造方法。
[12]前記[1]の複合体の製造方法であって、
ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料のペーストを直径2mm以下のチューブを通じて押出成形することを含む
複合体の製造方法。
[13]ハイドロキシアパタイトとコラーゲンとを含む線維材料からなる前駆体を一軸加圧して、前記線維材料の長手方向を一方向に配向させる、
線維材料の配向制御方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の複合体、編物状構造体および骨補填材料によれば、生体内における破骨細胞による骨吸収が行われる領域と、骨芽細胞による骨形成が行われる領域とを個別に制御することができる。本発明の複合体の製造方法によれば、前記特徴を有する複合体を製造することができる。本発明の線維材料の配向制御方法によれば、線維材料の長手方向を一方向に配向させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
健康器具
1か月前
個人
鼾防止用具
1か月前
個人
歯の掃除具
5か月前
個人
錠剤撒き器
7か月前
個人
歯茎みが品
2か月前
個人
白内障治療法
25日前
個人
塗り薬塗り具
3か月前
個人
乗馬テラピー
5か月前
個人
マッサージ機
2か月前
個人
脈波測定方法
1か月前
個人
洗井間専家。
11日前
個人
導電香
2か月前
個人
脈波測定方法
1か月前
個人
身体牽引装置
5か月前
個人
健康器具
3か月前
個人
片足歩行支援具
2か月前
個人
収納容器
3か月前
個人
染毛方法
4か月前
個人
発熱器具
5か月前
個人
クリップ
2か月前
個人
車椅子持ち上げ器
25日前
個人
眼科診療車
2か月前
個人
鼻腔拡張具
7か月前
三生医薬株式会社
錠剤
22日前
個人
挟圧手工爪矯正具
7か月前
株式会社コロナ
脱臭機
7か月前
個人
口内洗浄具
1か月前
個人
動体視力強化装置
5か月前
個人
磁器治療器
5か月前
東レ株式会社
下肢着用具
5か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
4か月前
個人
血管硬化度算出方法
5か月前
株式会社結心
手袋
1か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
7か月前
株式会社ナカニシ
生検針
5か月前
個人
避難困難者救出台車
2か月前
続きを見る
他の特許を見る