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公開番号
2025047231
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155603
出願日
2023-09-21
発明の名称
芯棒打込式アンカー及びその施工方法
出願人
株式会社ケー・エフ・シー
代理人
個人
主分類
F16B
13/12 20060101AFI20250326BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】接着材が注入された穿孔内へのスムーズな挿入を確実に行えると共に、穿孔内の接着材を十分に付着させ、高いアンカー強度を確実に発現させることができる。
【解決手段】スリーブ状のアンカー本体11と、アンカー本体11に内挿される芯棒12とから構成され、アンカー本体11には、先端から軸方向に切り込まれた複数のスリット13で分割された拡張片14が設けられ、芯棒12が打ち込まれて芯棒12の先端部121が拡張片14の内側の段差部15に入り込むことにより拡張片14が拡張するようになっていると共に、アンカー本体11の後端部16より前方の外周の全体に、接着材30の流路を担う螺旋溝18が形成されている芯棒打込式アンカー10。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
スリーブ状のアンカー本体と、前記アンカー本体に内挿される芯棒とから構成され、
前記アンカー本体には、先端から軸方向に切り込まれた複数のスリットで分割された拡張片が設けられ、
前記芯棒が打ち込まれて前記芯棒の先端部が前記拡張片の内側の段差部に入り込むことにより前記拡張片が拡張するようになっていると共に、
前記アンカー本体の後端部より前方の外周の全体に、接着材の流路を担う螺旋溝が形成されていることを特徴とする芯棒打込式アンカー。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記螺旋溝が転造加工で形成されていることを特徴とする請求項1記載の芯棒打込式アンカー。
【請求項3】
請求項1又は2記載の芯棒打込式アンカーの施工方法であって、
コンクリート構造物に形成した穿孔に接着材を注入する第1工程と、
前記穿孔から前記アンカー本体の後端部が露出するようにして前記穿孔に前記芯棒打込式アンカーを挿入し、未硬化状態の前記接着材を前記螺旋溝に沿って流動させる第2工程と、
前記芯棒を打ち込んで前記拡張片を拡張させ、前記拡張片を前記穿孔の孔壁に食い込ませる第3工程と、を備えることを特徴とする芯棒打込式アンカーの施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば経年劣化したコンクリート構造物や脆弱化したコンクリート構造物に取付物を取り付ける際に用いられる芯棒打込式アンカー及びその施工方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、経年劣化したコンクリート構造物に取付物を取り付ける場合に用いられる芯棒打込式アンカーとして、特許文献1に開示されている芯棒打込式アンカーがある。特許文献1の芯棒打込式アンカーは、スリーブ状のアンカー本体と、アンカー本体に内挿される芯棒とから構成されている。アンカー本体には、先端から軸方向に複数のスリットが切り込まれ、周方向に離間するスリットで分割された拡張片が先端部に設けられている。アンカー本体の先端部の後側には、外周が円筒面になっている中間部が設けられ、中間部の後側には外周に雄ねじが形成された雄ねじ部が設けられている。
【0003】
アンカー本体の拡張片の内側には段差部が形成されており、芯棒が打ち込まれて弾頭形の先端部が段差部に入り込むことにより、拡張片が拡張するようになっている。そして、拡張片を拡張してコンクリート構造物に打設された芯棒打込式アンカーは、外挿されたプレートと雄ねじ部に螺合されたナットと共に、コンクリート構造物の取付面に沿うように敷設された剥落防止材を支持するようになっている(特許文献1の段落[0019]、[0024]、[0025]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-111954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、経年劣化したコンクリート構造物や脆弱化したコンクリート構造物に芯棒打込式アンカーを打設する場合、アンカー強度を高めるために接着材を併用し、予め接着材が注入された穿孔内に芯棒打込式アンカーを挿入し、芯棒を打ち込んで拡張片を拡張するようにして打設することが望ましい。
【0006】
しかしながら、特許文献1の芯棒打込式アンカーを接着材と併用して打設する場合、中間部の円筒面と孔壁との間に接着材がスムーズに流れていかず、芯棒打込式アンカーを穿孔内にスムーズに挿入できないケースがある。また、逆に中間部の円筒面と孔壁との間の隙間が大き過ぎる場合には、接着材が芯棒打込式アンカーに十分に付着せず、アンカー強度が低下するという別の問題が生ずる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、接着材が注入された穿孔内へのスムーズな挿入を確実に行うことができると共に、穿孔内の接着材を十分に付着させ、高いアンカー強度を確実に発現させることができる芯棒打込式アンカー及びその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の芯棒打込式アンカーは、スリーブ状のアンカー本体と、前記アンカー本体に内挿される芯棒とから構成され、前記アンカー本体には、先端から軸方向に切り込まれた複数のスリットで分割された拡張片が設けられ、前記芯棒が打ち込まれて前記芯棒の先端部が前記拡張片の内側の段差部に入り込むことにより前記拡張片が拡張するようになっていると共に、前記アンカー本体の後端部より前方の外周の全体に、接着材の流路を担う螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
これによれば、穿孔に予め接着材を注入し、芯棒打込式アンカーを打設する際に、アンカー本体の外周の螺旋溝に沿って接着材を流動させ、接着材の存在によって穿孔内へのアンカーの挿入が阻害されることを防止することができ、接着材が注入された穿孔内への芯棒打込式アンカーのスムーズな挿入を確実に行うことができる。また、アンカー本体の後端部より前方の外周全体に亘って螺旋溝に沿ってムラなく接着材を回すことができる。そして、ムラなく回った接着材を螺旋溝による凹凸に付着させるようにして、アンカー本体の後端部より前方の外周全体に亘って穿孔内の接着材を十分に付着させることができ、高いアンカー強度を確実に発現させることができる。従って、例えば脆弱化して崩落しそうなコンクリート構造物の表層部よりも埋込深さが深い深部に高い強度でアンカーを定着させることができる。また、拡張片を拡張させて穿孔の孔壁に食い込ませることにより、接着材の硬化前でも、ある程度高いアンカー強度で定着力を得ることができる。また、芯棒打込式アンカーを高いアンカー強度で打設できることから、芯棒打込式アンカーを用いて取り付けられるコンクリート構造物への取付物の取付強度の向上や設置状態の安定性の向上を図ることができる。
【0009】
本発明の芯棒打込式アンカーは、前記螺旋溝が転造加工で形成されていることを特徴とする。
これによれば、アンカー本体の外周に転造加工で螺旋溝を形成することにより、材料の無駄を無くし、製造コストを低減することができる。また、短時間で螺旋溝を形成することができ、生産効率を高めることができる。
【0010】
本発明の芯棒打込式アンカーの施工方法は、本発明の芯棒打込式アンカーを施工する方法であって、コンクリート構造物に形成した穿孔に接着材を注入する第1工程と、前記穿孔から前記アンカー本体の後端部が露出するようにして前記穿孔に前記芯棒打込式アンカーを挿入し、未硬化状態の前記接着材を前記螺旋溝に沿って流動させる第2工程と、前記芯棒を打ち込んで前記拡張片を拡張させ、前記拡張片を前記穿孔の孔壁に食い込ませる第3工程とを備えることを特徴とする。
これによれば、アンカー本体の外周の螺旋溝に沿って接着材を流動させ、接着材が注入された穿孔内に芯棒打込式アンカーをスムーズに挿入することができる。また、螺旋溝に沿ってムラなく接着材を回し、接着材を螺旋溝による凹凸に付着させ、アンカー本体の後端部より前方の外周全体に亘って穿孔内の接着材を十分に付着させることができる。また、拡張片を拡張させて穿孔の孔壁に食い込ませることにより、接着材の硬化前でも、ある程度高いアンカー強度で定着力を得ることができる。また、芯棒打込式アンカーを高いアンカー強度で打設できることから、芯棒打込式アンカーを用いて取り付けられるコンクリート構造物への取付物の取付強度の向上や設置状態の安定性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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