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公開番号
2025044496
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023152094
出願日
2023-09-20
発明の名称
冷媒流路付き導電部材
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H05K
7/20 20060101AFI20250326BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】低背化と通電時の大電流化を両立させることができる冷媒流路付き導電部材を提供する。
【解決手段】冷媒流路付き導電部材1が、幅寸法W11よりも厚み寸法T11が短い扁平な帯板状の外観で内部流路11aを有する帯板部材11を、内部流路11aを含めて厚み方向D12に二分割した分割形状のうちの一方の形状を有するとともに、導電性金属で形成されて通電を担う第1部品111と、上記の分割形状のうちの他方の形状を有し、第1部品11と組み合わされて帯板部材112を構成する第2部品112と、帯板部材11の内部流路11aに冷媒を流すために帯板部材11に一対設けられた冷媒出入口12と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
幅寸法よりも厚み寸法が短い扁平な帯板状の外観、及び、少なくともその長さ方向に冷媒を流す内部流路、を有する帯板部材を、前記内部流路を含めて前記厚み方向に二分割した分割形状のうちの一方の形状を有するとともに、導電性金属で形成され、一端側が所定の電気電子部品の部品端子に接続され、他端側が前記電気電子部品の電気的接続対象に接続されて通電する第1部品と、
前記分割形状のうちの他方の形状を有し、前記第1部品と組み合わされて前記帯板部材を構成する第2部品と、
前記第1部品及び前記第2部品が組み合わされて構成される前記帯板部材の前記内部流路に前記冷媒を流すために前記帯板部材に一対設けられた冷媒出入口と、
を備えたことを特徴とする冷媒流路付き導電部材。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記第1部品及び前記第2部品のうちの一方が、前記内部流路に沿って延在する溝部品であり、他方が、当該溝部品における溝開口を覆って前記内部流路を構成するカバー部品であることを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項3】
前記第1部品における前記一端側が、前記第2部品から張り出して前記部品端子に接続される部品側接続片となっており、前記他端側が、前記第2部品から張り出して前記電気的接続対象に接続される対象側接続片となっていることを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項4】
一対の前記冷媒出入口のうちの一方が、前記帯板部材において前記第1部品の前記一端側に対する隣接位置で前記内部流路の延在方向に開口した流路開口であり、他方が、前記帯板部材において前記第1部品の前記他端側に対する隣接位置で前記帯板部材の表裏面のうちの一方の面に立設されて前記内部流路と連通した筒状突起であることを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項5】
前記電気電子部品には、前記部品端子が一対設けられ、
前記第1部品が、一対の前記部品端子に一対一に接続されるように一対設けられ、
前記第2部品が、一対の前記第1部品と一対一に組み合わされて一対の前記帯板部材を構成するように一対設けられており、
一対の前記帯板部材のうちの一方における一の前記冷媒出入口と、他方における一の前記冷媒出入口と、を繋いで一対の前記内部流路を接続する配管であって、配管幅寸法よりも配管厚み寸法が短い扁平な外観を有するとともに、絶縁材料で形成された扁平接続配管を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項6】
前記冷媒が、導電性を有する流体であって、
一対の前記帯板部材それぞれを構成する前記第1部品と前記第2部品のうち、少なくとも前記第1部品において前記内部流路の内面を構成する面部分に、前記冷媒と前記第1部品とを電気的に絶縁する絶縁処理が施されていることを特徴とする請求項5に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項7】
前記扁平接続配管は、その表裏面のうちの一方の面が、一対の前記第1部品に接続された前記電気電子部品の外面に面着するように配置されることを特徴とする請求項5に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項8】
前記扁平接続配管における前記一方の面が、前記電気電子部品における前記外面に、所定の伝熱材を介して面着することを特徴とする請求項7に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項9】
前記電気電子部品は、矩形ブロック状の外観を有し、その6面のうちの一矩形外面である端子面に一対の前記部品端子が一側縁に沿った端子配列方向に配列されて設けられ、
一対の前記第1部品は、前記端子配列方向に沿って延在するように各前記一端側が前記部品端子に接続され、
前記扁平接続配管は、前記一方の面が、前記6面のうち、前記一側縁に連続して前記端子面と隣接する隣接外面に面着するものであり、
前記扁平接続配管が繋ぐ一対の前記冷媒出入口は、各々、各前記帯板部材において前記第1部品の前記一端側に対する隣接位置で前記帯板部材の表裏面に対する直交方向へと折れ曲って延出して前記内部流路の延長部分として開口し、繋がれた前記扁平接続配管を前記隣接外面に対する面着位置に位置付ける屈曲流路開口となっていることを特徴とする請求項7に記載の冷媒流路付き導電部材。
【請求項10】
前記電気電子部品には、前記部品端子が一対設けられ、
前記第1部品が、一対の前記部品端子に一対一に接続されるように一対設けられ、
前記第2部品が、絶縁材料で形成された装置筐体の外壁の一部であって、その表裏面のうちの一方の面に前記内部流路の一部を構成する流路溝が形成され、一対の前記第1部品と一対一に組み合わされて一対の前記帯板部材を構成する外壁部分であり、
一対の前記冷媒出入口のうちの一の前記冷媒出入口が、前記第2部品としての前記外壁部分の前記流路溝において、前記第1部品における前記部品端子との接続端部と隣り合う位置に設けられて前記外壁部分を貫通する貫通孔であって、
前記外壁における他方の面には、一対の前記帯板部材のうちの一方における一の前記冷媒出入口としての前記貫通孔と、他方における一の前記冷媒出入口としての前記貫通孔と、を繋ぐ貫通孔連結溝が形成されており、
前記貫通孔連結溝における溝開口を塞ぐことで、前記他方の面に、一対の前記内部流路を接続する接続流路を構成する溝カバーを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き導電部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気電子部品の部品端子を電気的接続対象に、自身の冷却を行いつつ接続する冷媒流路付き導電部材に関するものとなっている。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電気電子部品の部品端子を電気的接続対象に接続する導電部材に、自身の冷却機能を付加した冷媒流路付き導電部材が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1の冷媒流路付き導電部材は、導電性のパイプの両端を潰して電気電子部品の部品端子及び電気的接続対象との接続部とした構成を有している。電気的な接続は、導電性のパイプ自体によって行われ、冷却は、パイプ内に流される冷媒によって行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-018661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述の導電性のパイプを用いた冷媒流路付き導電部材は、その厚み寸法がパイプ径によって決まることから低背化の点において不利となる。また、通電時に流れる電流が大きくなるとパイプ径を大きくする必要が生じ、ますます低背化が困難となる。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、低背化と通電時の大電流化を両立させることができる冷媒流路付き導電部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、冷媒流路付き導電部材は、幅寸法よりも厚み寸法が短い扁平な帯板状の外観、及び、少なくともその長さ方向に冷媒を流す内部流路、を有する帯板部材を、前記内部流路を含めて厚み方向に二分割した分割形状のうちの一方の形状を有するとともに、導電性金属で形成され、一端側が所定の電気電子部品の部品端子に接続され、他端側が前記電気電子部品の電気的接続対象に接続されて通電する第1部品と、前記分割形状のうちの他方の形状を有し、前記第1部品と組み合わされて前記帯板部材を構成する第2部品と、前記第1部品及び前記第2部品が組み合わされて構成される前記帯板部材の前記内部流路に前記冷媒を流すために前記帯板部材に一対設けられた冷媒出入口と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述の冷媒流路付き導電部材によれば、低背化と通電時の大電流化を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す斜視図である。
図1に示されている冷媒流路付き導電部材の分解斜視図である。
図1中のV11-V11線に沿った断面図であり、図4は、図1中のV12-V12線に沿った断面図である。
図1中のV12-V12線に沿った断面図である。
第2実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す分解斜視図である。
第3実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す斜視図である。
図6に示されている冷媒流路付き導電部材の分解斜視図である。
図1中のV31-V31線に沿った断面図である。
図1中のV32-V32線に沿った断面図である。
図6に示されている冷媒流路付き導電部材における電気電子部品の周辺構造を、図6中の矢印V33方向から見た部分平面図である。
第4実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す斜視図である。
図11に示されている冷媒流路付き導電部材の分解斜視図である。
図11に示されている冷媒流路付き導電部材を、電気電子部品を除いた状態で、図11中の矢印V41方向から見た平面図である。
図11中のV42-V42線に沿った断面図である。
図11に示されている冷媒流路付き導電部材において一対の内部流路が連結される様子を、図11中の矢印V43方向から見て示した図である。
図13中のV44-V44線に沿った断面図である。
第5実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す斜視図である。
図17中のV51-V51線に沿った断面図である。
図17に示されている一の帯板部材を、図17中の矢印V52方向から見て内部流路及び電気電子部品とともに示す上面図である。
図17に示されている一の帯板部材と電気電子部品との接続部を、図17中の矢印V53方向から見て内部流路及び電気電子部品とともに示す下面図である。
第6実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を、第5実施形態に関する図19と同様の上面図で示す図である。
第7実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す斜視図である。
図22に示されている冷媒流路付き導電部材を、図22中の矢印V71方向から見た平面図である。
第8実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を、1本の直線配管で連結された隣り合う一対の帯板部材のみについて、図23と同等の平面図で示した図である。
第9実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を図23と同等の平面図で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、冷媒流路付き導電部材の一実施形態について説明する。まず、第1実施形態について説明する。
【0010】
図1は、第1実施形態に係る冷媒流路付き導電部材を示す斜視図であり、図2は、図1に示されている冷媒流路付き導電部材の分解斜視図である。また、図3は、図1中のV11-V11線に沿った断面図であり、図4は、図1中のV12-V12線に沿った断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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