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公開番号2025043989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151629
出願日2023-09-19
発明の名称更生管勾配調整装置及び既設管更生方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類F16L 1/00 20060101AFI20250325BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】更生管を既設管内に勾配を付けて設置する際に、管軸方向の位置等に拘わらず、部品寸法や構造を共通化できる更生管勾配調整装置を提供することで、更生管勾配調整装置の設計及び製造を容易化する。
【解決手段】既設管1内に更生管勾配調整装置10の複数の勾配調整部材11を管軸方向に間隔を置いて設ける。各勾配調整部材11を既設管1の管幅に沿う架渡方向へ架け渡し、拡縮手段14による開き幅Wの調整によって、架渡方向の両端の突き当て部21を既設管1の内壁1aに突き当てる。更生管3を勾配調整部材11に載せる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
既設管内に設けられて前記既設管を更生する更生管の勾配を調整する更生管勾配調整装置であって、
前記既設管の管幅に沿う架渡方向へ架け渡し可能な勾配調整部材を備え、前記勾配調整部材が、
前記架渡方向の両端に設けられて前記既設管の内壁に突き当てられる突き当て部と、
前記両端の突き当て部どうしの前記架渡方向に沿う開き幅を拡縮させる拡縮手段と、
を含み、前記更生管が前記勾配調整部材に載せられることを特徴とする更生管勾配調整装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記勾配調整部材が、前記更生管を受ける受け部を有する本体部と、前記本体部における前記架渡方向の両側部に前記拡縮手段を介して前記架渡方向へ進退可能に支持された一対の腕材とを含み、各腕材の端部に前記突き当て部が設けられている請求項1に記載の更生管勾配調整装置。
【請求項3】
前記勾配調整部材が、中間部において互いに交差する一対の架渡材を有し、
各架渡材の両端部に前記突き当て部が設けられており、
前記拡縮手段が、これら架渡材を前記中間部において互いに角度調節可能に連結する連結軸を含む請求項1に記載の更生管勾配調整装置。
【請求項4】
前記既設管内における管軸方向に離れた複数の位置の各々に前記勾配調整部材が設けられ、互いに異なる2つの位置の勾配調整部材の前記開き幅が互いに異なる請求項1に記載の勾配調整装置。
【請求項5】
既設管内に更生管を設置することによって前記既設管を更生する更生方法であって、
複数の勾配調整部材を、前記既設管内に管軸方向へ互いに間隔を置いて配置し、
前記複数のうち少なくとも一部の勾配調整部材を、前記既設管の管幅に沿う架渡方向へ架け渡して、
各勾配調整部材の前記架渡方向の両端の突き当て部どうしの前記架渡方向に沿う開き幅を拡縮させることによって、前記両端の突き当て部を前記既設管の内壁に突き当て、
前記更生管を前記複数の勾配調整部材上に載せて支持させることを特徴とする既設管更生方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、更生管の勾配を調整する更生管勾配調整装置、及び前記更生管によって既設管を更生する方法に関し、特に、更生管を既設管内に勾配を付けて設置するための更生管勾配調整装置及び該更生管勾配調整装置を用いた既設管更生方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
老朽化した下水道管等の既設管内に更生管を設置することによって既設管を更生する方法は公知である(特許文献1等参照)。この種の更生管は、流下性能が確保される必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1においては、更生管を設置するのに先立って、複数のプレート状ないしはブロック状の台が、既設管の管底部の管軸方向に間隔を置いて設置される。これら台の高さは、互いに異なり、流下方向の下流側のものほど低くなっている。これら台に更生管が載置されることで、更生管に所定の勾配が付けられる。
【0004】
特許文献2においては、複数の短いガイドレールが、既設管の管底部の管軸方向に間隔を置いて設置される。各ガイドレールは、長手方向を管軸方向へ向けて、複数の脚部にて支持されている。各脚部の設定高さによって、ガイドレールの高さ及び傾斜角度が調整される。これらガイドレール上に更生管が設置されることによって、更生管に所定の勾配が付けられる。
【0005】
特許文献3においては、管周方向に並べられた複数の高さ形成脚部と、これら高さ形成脚部を連ねる鋼板からなるユニット状のスペーサが、既設管の管底部の管軸方向に間隔を置いて設置される。これらスペーサ上に更生管が載置される。各高さ形成脚部は、管軸方向へ延びる1本又は上下に重ねられた複数本の棒材によって構成されている。各棒材の径又は棒材の本数が調節されることによって、更生管の勾配が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平01-083739号公報
特開2014-196799号公報
特許第6679800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前掲特許文献1~3における更生管の勾配調整装置においては、既設管の管軸方向の位置等に応じて、寸法や構造が互いに異なる複数の勾配調整部材を用意する必要がある。すなわち、特許文献1においては、勾配調整部材として、高さが異なる複数の台が必要である。特許文献2においては、勾配調整部材として、脚部の高さが異なる複数のガイドレールが必要である。特許文献3においては、勾配調整部材として、棒材の径又は本数が異なる複数の高さ形成脚部が必要である。このため、勾配調整部材を1つずつ設計して製造しなければならず、設計製造が煩雑でコストが嵩むという問題があった。製造した後で既設管の状況が違っていたり変化していたりした場合は製造し直す必要があった。
本発明は、かかる事情に鑑み、更生管を既設管内に勾配を付けて設置する際に、管軸方向の位置等に拘わらず、部品寸法や構造を共通化できる更生管勾配調整装置を提供することで、更生管勾配調整装置の設計及び製造を容易化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために、本発明は、既設管内に設けられて前記既設管を更生する更生管の勾配を調整する更生管勾配調整装置であって、
前記既設管の管幅に沿う架渡方向へ架け渡し可能な勾配調整部材を備え、前記勾配調整部材が、
前記架渡方向の両端に設けられて前記既設管の内壁に突き当てられる突き当て部と、
前記両端の突き当て部どうしの前記架渡方向に沿う開き幅を拡縮させる拡縮手段と、
を含み、前記更生管が前記勾配調整部材に載せられることを特徴とする。
【0009】
既設管を更生する際は、更生管の設置に先立ち、既設管内に更生管勾配調整装置を設置する。詳しくは、更生管勾配調整装置の勾配調整部材を既設管の管幅に沿う架渡方向へ架け渡す。このとき、管軸方向の位置等に応じて、勾配調整部材の設置高さを調整するとともに拡縮手段によって開き幅を拡縮調整する。これによって、勾配調整部材の設置高さに応じた既設管の管幅の違いに拘わらず、勾配調整部材を管幅方向に架け渡して固定できる。したがって、管軸方向の設置位置ごとに勾配調整部材の部品寸法や構造を変える必要が無い。
その後、更生管を勾配調整部材に載置するように設置する。
【0010】
本発明の第1の好適形態においては、前記勾配調整部材が、前記更生管を受ける受け部を有する本体部と、前記本体部における前記架渡方向の両側部に前記拡縮手段を介して前記架渡方向へ進退可能に支持された一対の腕材とを含み、各腕材の端部に前記突き当て部が設けられている。
これによって、腕材を架渡方向へ進退させることで開き幅を可変調整でき、勾配調整部材を、設置高さに拘わらず既設管の両側部に架け渡して固定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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