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公開番号2025043883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151443
出願日2023-09-19
発明の名称電極群及び電池
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H01M 50/54 20210101AFI20250325BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外形寸法を増大することなく、電池容量を増加させることが可能な電極群を提供すること。
【解決手段】実施形態の電池は、第1の電極、及び、第1の電極とは極性が反対の第2の電極を備え、第1の電極は、集電体、及び、集電体の表面に塗工される活物質含有層を備える。活物質含有層は、長さ方向について一方側の縁となる層縁を備え、層縁では、外側縁延設部に対して長さ方向の内側において、長さ方向に交差する幅方向に沿って、内側縁延設部が延設される。第1の電極の集電体は、活物質含有層が未塗工の部分のみが束ねられる集電束部を備え、集電束部は、長さ方向について外側縁延設部と内側縁延設部との間に形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の電極、及び、前記第1の電極とは極性が反対の第2の電極を具備し、
前記第1の電極は、導電性を有する第1の集電体、及び、前記第1の集電体の表面に塗工される第1の活物質含有層を備え、
前記第1の活物質含有層は、長さ方向について一方側の縁となる第1の層縁を備え、
前記第1の層縁は、長さ方向に交差する幅方向に沿って延設される第1の外側縁延設部、及び、前記第1の外側縁延設部に対して前記長さ方向の内側において、前記幅方向に沿って延設される第1の内側縁延設部を備え、
前記第1の集電体は、前記第1の活物質含有層が未塗工の部分のみが束ねられる第1の集電束部を備え、
前記第1の集電束部は、前記長さ方向について前記第1の外側縁延設部と前記第1の内側縁延設部との間に形成される、
電極群。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記第1の活物質含有層の前記第1の層縁は、前記第1の外側縁延設部と前記第1の内側縁延設部との間を中継する状態で、前記長さ方向に沿って延設される第1の縁中継部を備え、
前記第1の活物質含有層は、前記第1の内側縁延設部を境界として、前記長さ方向の前記内側から前記第1の集電束部に隣接するとともに、前記第1の縁中継部を境界として、前記幅方向の少なくとも一方側から前記第1の集電束部に隣接する、
請求項1の電極群。
【請求項3】
前記第2の電極には、前記長さ方向及び前記幅方向の両方に交差する厚さ方向に前記第2の電極を貫通する状態で、前記長さ方向の外側へ開口する切欠きが形成され、
前記厚さ方向からの投影において、前記第2の電極の前記切欠きは、前記第1の電極の前記第1の集電束部と重なって位置する、
請求項1の電極群。
【請求項4】
前記第1の電極と前記第2の電極との間を電気的に絶縁するセパレータをさらに具備し、
前記セパレータには、前記厚さ方向に前記セパレータを貫通する状態で、前記長さ方向の前記外側へ開口するセパレータ切欠きが形成され、
前記厚さ方向からの前記投影において、前記セパレータ切欠きは、前記第1の電極の前記第1の集電束部及び前記第2の電極の前記切欠きと重なって位置する、
請求項3の電極群。
【請求項5】
前記第2の電極は、導電性を有する第2の集電体、及び、前記第2の集電体の表面に塗工される第2の活物質含有層を備え、
前記第2の活物質含有層は、前記長さ方向について一方側の縁となる第2の層縁を備え、
前記第2の層縁は、前記幅方向に沿って延設される第2の外側縁延設部、及び、前記第2の外側縁延設部に対して前記長さ方向の内側において、前記幅方向に沿って延設される第2の内側縁延設部を備え、
前記第2の集電体は、前記第2の活物質含有層が未塗工の部分のみが束ねられる第2の集電束部を備え、
前記第2の集電束部は、前記長さ方向について前記第2の外側縁延設部と前記第2の内側縁延設部との間に形成されるとともに、前記長さ方向及び前記幅方向の両方に交差する厚さ方向からの投影において、前記第1の電極の前記第1の集電束部から離れて位置する、
請求項1の電極群。
【請求項6】
前記第2の活物質含有層の前記第2の層縁は、前記第2の外側縁延設部と前記第2の内側縁延設部との間を中継する状態で、前記長さ方向に沿って延設される第2の縁中継部を備え、
前記第2の活物質含有層は、前記第2の内側縁延設部を境界として、前記長さ方向の前記内側から前記第2の集電束部に隣接するとともに、前記第2の縁中継部を境界として、前記幅方向の少なくとも一方側から前記第2の集電束部に隣接する、
請求項5の電極群。
【請求項7】
前記第1の電極には、前記厚さ方向に前記第1の電極を貫通する状態で、前記長さ方向の外側へ開口する第1の切欠きが形成され、
前記厚さ方向からの前記投影において、前記第1の電極の前記第1の切欠きは、前記第2の電極の前記第2の集電束部と重なって位置し、
前記第2の電極には、前記厚さ方向に前記第2の電極を貫通する状態で、前記長さ方向の前記外側へ開口する第2の切欠きが形成され、
前記厚さ方向からの前記投影において、前記第2の電極の前記第2の切欠きは、前記第1の電極の前記第1の集電束部と重なって位置する、
請求項5の電極群。
【請求項8】
前記第1の電極と前記第2の電極との間を電気的に絶縁するセパレータをさらに具備し、
前記セパレータには、第1のセパレータ切欠き及び第2のセパレータ切欠きが、互いに対して離れた位置に形成され、
前記第1のセパレータ切欠き及び前記第2のセパレータ切欠きのそれぞれは、前記厚さ方向に前記セパレータを貫通する状態で、前記長さ方向の前記外側へ開口し、
前記厚さ方向からの前記投影において、前記第1のセパレータ切欠きは、前記第1の電極の前記第1の集電束部及び前記第2の電極の前記第2の切欠きと重なって位置し、
前記厚さ方向からの前記投影において、前記第2のセパレータ切欠きは、前記第2の電極の前記第2の集電束部及び前記第1の電極の前記第1の切欠きと重なって位置する、
請求項7の電極群。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項の電極群と、
導電性を有し、前記第1の電極の前記第1の集電体において、前記第1の集電束部に接合されるリード部材と、
を具備し、
前記リード部材は、
前記長さ方向の外側から前記電極群に隣接し、前記第1の層縁の前記第1の外側縁延設部に対して前記電極群の前記長さ方向の前記外側に位置する延設板部と、
前記電極群の前記長さ方向の前記内側へ前記延設板部から突出し、前記第1の集電束部に接合される接合板部と、
を備える、電池。
【請求項10】
前記電極群及び前記リード部材が収容される内部空洞が内部に形成される外装部と、
外部に露出する状態で前記外装部に取付けられ、前記リード部材を間に介して前記電極群の前記第1の電極に電気的に接続される端子と、
をさらに具備する、請求項9の電池。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電極群及び電池に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池等の電池として、外装部の内部空洞に、正極及び負極を備える電極群が収容されるものがある。このような電池では、電極群の正極及び負極のそれぞれは、導電性を有する集電体、及び、集電体の表面に塗工される活物質含有層を備える。電池では、正極及び負極のそれぞれの集電体において活物質含有層が塗工される領域が増加するほど、電池容量が増加する。ここで、電池では、規格及び制約等によって、電池及び電極群の外形寸法の増大が不可能なことがある。このため、電池及び電極群の外形寸法を増大することなく、電極群の正極及び負極のいずれかにおいて集電体に活物質含有層が塗工される領域を増加させる等して、電池容量を増加させることが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/046349号
特開2011-76787号公報
特開2011-49065号公報
特開2014-49193号公報
特開2013-122888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、外形寸法を増大することなく、電池容量を増加させることが可能な電極群及び電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、電池は、第1の電極、及び、第1の電極とは極性が反対の第2の電極を備え、第1の電極は、導電性を有する第1の集電体、及び、第1の集電体の表面に塗工される第1の活物質含有層を備える。第1の活物質含有層は、長さ方向について一方側の縁となる第1の層縁を備え、第1の層縁は、長さ方向に交差する幅方向に沿って延設される第1の外側縁延設部、及び、第1の外側縁延設部に対して長さ方向の内側において、幅方向に沿って延設される第1の内側縁延設部を備える。第1の集電体は、第1の活物質含有層が未塗工の部分のみが束ねられる第1の集電束部を備え、第1の集電束部は、長さ方向について第1の外側縁延設部と第1の内側縁延設部との間に形成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1の実施形態に係る電池を概略的に示す斜視図である。
図2は、第1の実施形態に係る電池を、電池の奥行方向に直交又は略直交する断面で示す概略図である。
図3は、第1の実施形態に係る電池の電極群を概略的に示す斜視図である。
図4は、第1の実施形態に係る電極群について、第1の電極を電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図5は、第1の実施形態に係る電極群について、第2の電極を電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図6は、第1の実施形態に係る電極群について、セパレータを電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図7は、第1の実施形態に係る電極群を、電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図8は、第1の実施形態に係る電極群を、電極群の幅方向に直交又は略直交し、かつ、第1の電極の集電束部及び第2の電極の集電束部のいずれからも電極群の幅方向に離れた位置を通る断面で、概略的に示す断面図である。
図9は、第1の実施形態に係る電極群を、電極群の幅方向に直交又は略直交し、かつ、第1の電極の集電束部を通る断面で、概略的に示す断面図である。
図10は、第1の実施形態に係る電極群を、電極群の幅方向に直交又は略直交し、かつ、第2の電極の集電束部を通る断面で、概略的に示す断面図である。
図11は、第1の実施形態に係る電池について、一対のリード部材の任意の1つを概略的に示す斜視図である。
図12は、第1の実施形態に係る電池について、第1の電極の電極板及び第2の電極の電極板の製造過程の一例を示す概略図である。
図13は、第1の実施形態の第1の変形例に係る電池について、一対のリード部材の任意の1つを概略的に示す斜視図である。
図14は、第1の実施形態の第2の変形例に係る電池について、一対のリード部材の任意の1つを概略的に示す斜視図である。
図15は、第1の実施形態の第3の変形例に係る電池について、一対のリード部材の任意の1つを概略的に示す斜視図である。
図16は、第1の実施形態の第4の変形例に係る電極群を、電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図17は、第1の実施形態の第5の変形例に係る電極群を、電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図18は、第2の実施形態に係る電池を、電池の奥行方向に直交又は略直交する断面で示す概略図である。
図19は、第2の実施形態に係る電池の電極群を概略的に示す斜視図である。
図20は、第2の実施形態に係る電極群について、第1の電極を電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図21は、第2の実施形態に係る電極群について、第2の電極を電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図22は、第2の実施形態に係る電極群について、セパレータを電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図23は、第2の実施形態に係る電極群を、電極群の厚さ方向から視た状態で示す概略図である。
図24は、第2の実施形態に係る電池について、一対のリード部材の任意の1つを概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態について図面を参照して、説明する。
【0008】
(第1の実施形態)
図1及び図2は、第1の実施形態に係る電池1を示す。図1及び図2に示すように、電池1は、電極群2、外装部3を備える。図1及び図2等の一例では、外装部3は、外装容器4及び蓋部材5を備える。外装容器4及び蓋部材5のそれぞれは、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、銅又はステンレス等の金属から形成される。ここで、電池1(外装部3)では、奥行方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、奥行方向に対して交差する(直交又は略直交する)横方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)、及び、奥行方向及び横方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)高さ方向(矢印Z1及び矢印Z2で示す方向)が、規定される。図1及び図2等の一例の電池1及び外装部3のそれぞれでは、奥行き方向についての寸法が、横方向についての寸法、及び、高さ方向についての寸法のそれぞれに比べて、小さい。なお、図1は、概略的な斜視図であり、図2は、奥行方向に直交又は略直交する断面を概略的に示す。
【0009】
外装容器4は、底壁6及び周壁7を備える。外装部3の内部には、電極群2が収容される内部空洞8が形成される。図1及び図2等の一例では、外装容器4の底壁6及び周壁7によって、内部空洞8が規定される。外装容器4では、内部空洞8は、高さ方向について、底壁6が位置する側とは反対側へ開口する。周壁7は、二対の側壁11,12を備える。一対の側壁11は、横方向について内部空洞8を挟んで対向する。一対の側壁12は、奥行き方向について内部空洞8を挟んで対向する。側壁11のそれぞれは、側壁12の間に、奥行き方向に沿って連続して延設される。側壁12のそれぞれは、側壁11の間に、横方向に沿って連続して延設される。蓋部材5は、底壁6とは反対側の端部で、周壁7に取付けられる。このため、蓋部材5は、外装容器4の内部空洞8の開口を塞ぐ。蓋部材5及び底壁6は、高さ方向について内部空洞8を挟んで対向する。
【0010】
電極群2は、正極及び負極を備える。電極群では、正極と負極との間にセパレータが介在する。電極群2では、セパレータは、電気的絶縁性を有する材料から形成され、正極を負極に対して電気的に絶縁する。
(【0011】以降は省略されています)

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