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公開番号
2025044458
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023152027
出願日
2023-09-20
発明の名称
受光装置
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人iX
主分類
H10F
30/28 20250101AFI20250326BHJP()
要約
【課題】広い波長範囲の光に対して強い応答が可能な受光装置の提供。
【解決手段】受光装置は、光の受光部を有するグラフェンと、前記グラフェンと電気的に接続された主電極であって、ソース電極とドレイン電極とを有し、前記受光部が前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置する、主電極と、前記グラフェンの前記受光部と容量結合を介して電気的に接続されたゲート電極と、前記主電極及び前記ゲート電極と電気的に接続され、前記主電極及び前記ゲート電極に電圧を印加し、前記主電極に流れる電流を測定する回路部と、前記グラフェンの前記受光部に接し、酸解離定数が3以上の陰イオンと、酸解離定数が11以下の陽イオンのいずれかであるイオン性物質と、を備える。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
光の受光部を有するグラフェンと、
前記グラフェンと電気的に接続された主電極であって、ソース電極とドレイン電極とを有し、前記受光部が前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置する、主電極と、
前記グラフェンの前記受光部と容量結合を介して電気的に接続されたゲート電極と、
前記主電極及び前記ゲート電極と電気的に接続され、前記主電極及び前記ゲート電極に電圧を印加し、前記主電極に流れる電流を測定する回路部と、
前記グラフェンの前記受光部に接し、酸解離定数が3以上の陰イオンと、酸解離定数が11以下の陽イオンのいずれかであるイオン性物質と、
を備える受光装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記ゲート電極は、前記グラフェンを支持する基板を有する請求項1に記載の受光装置。
【請求項3】
前記ゲート電極は、イオン液体を介して、前記グラフェンの前記受光部と電気的に接続されている請求項1に記載の受光装置。
【請求項4】
前記イオン液体は、前記受光部の下面に接する請求項3に記載の受光装置。
【請求項5】
前記イオン液体は、塩素イオンを含み、
前記ゲート電極は、銀/塩化銀電極である請求項3または4に記載の受光装置。
【請求項6】
前記受光部は、加湿空間に位置する請求項1~4のいずれか1つに記載の受光装置。
【請求項7】
前記受光部を加湿雰囲気に曝露する機構をさらに備える請求項1~4のいずれか1つに記載の受光装置。
【請求項8】
前記受光部は、電解質溶液中に位置する請求項1~4のいずれか1つに記載の受光装置。
【請求項9】
前記イオン性物質は、親水性物質とともに前記受光部に接している請求項1~4のいずれか1つに記載の受光装置。
【請求項10】
前記イオン性物質は、クエン酸、リン酸、HEPES(4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazineethanesulfonic acid)、トリスヒドロキシメチルアミノメタン(Tris)、核酸、アミノ基、または、エチレンジアミン誘導体である請求項1~4のいずれか1つに記載の受光装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、受光装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ゼロギャップ材料であるグラフェンにおいてフェルミ準位がディラック点にある場合、赤外線を含む全波長の光を吸収できるため、広帯域の受光素子としての応用が期待されている。光検出能力を上げるため、グラフェンに蛍光色素や金ナノ粒子を積層する構成が提案されている。しかしながら、そのような構成では、蛍光色素やプラズモンの励起スペクトルに依存するため、特定の波長にしか応答しなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
「Synergistic Effects of Plasmonics and Electron Trapping in Graphene Short-Wave Infrared Photodetectors with Ultrahigh Responsivity」、Zefeng Chen, Xinming Li, Jiaqi Wang, Li Tao, Mingzhu Long, Shi-Jun Liang, Lay Kee Ang, Chester Shu, Hon Ki Tsang, Jian-Bin Xu、ACS Nano 2017 Jan 24;11(1):430-437. doi: 10.1021/acsnano.6b06172. Epub 2017 Jan 12.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、広い波長範囲の光に対して強い応答が可能な受光装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、受光装置は、光の受光部を有するグラフェンと、前記グラフェンと電気的に接続された主電極であって、ソース電極とドレイン電極とを有し、前記受光部が前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置する、主電極と、前記グラフェンの前記受光部と容量結合を介して電気的に接続されたゲート電極と、前記主電極及び前記ゲート電極と電気的に接続され、前記主電極及び前記ゲート電極に電圧を印加し、前記主電極に流れる電流を測定する回路部と、前記グラフェンの前記受光部に接し、酸解離定数が3以上の陰イオンと、酸解離定数が11以下の陽イオンのいずれかであるイオン性物質と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の受光装置の模式図である。
第2実施形態の受光装置の模式図である。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
図3Aの測定において光照射時のドレイン電流と光消灯時のドレイン電流とをゲート電圧に対してプロットしたグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
図3Cの測定において光照射時のドレイン電流と光消灯時のドレイン電流とをゲート電圧に対してプロットしたグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
図3Eの測定において光照射時のドレイン電流と光消灯時のドレイン電流とをゲート電圧に対してプロットしたグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
光の照射によるドレイン電流の測定結果を示すグラフである。
実施形態の受光装置の作用を説明するための図である。
(a)及び(b)は、グラフェンとクエン酸イオンのエネルギー準位の関係を示す模式図である。
DNAを付着させたグラフェンFETの光応答を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、同一または同様の要素には、同じ符号を付している。
【0008】
図1Aは、第1実施形態の受光装置1の模式図である。受光装置1は、グラフェン20と、主電極31、32と、ゲート電極91と、回路部60と、イオン性物質100とを備える。
【0009】
グラフェン20は、光源70からの光80を受光可能に光学的に露出した受光部20Aを有する。グラフェン20は、単層グラフェンが好ましい。グラフェン20は、基板10上に絶縁膜40を介して設けられている。基板10として、例えば、シリコン基板を用いることができる。絶縁膜40として、例えば、シリコン酸化膜を用いることができる。
【0010】
主電極は、ソース電極31とドレイン電極32とを有し、グラフェン20と電気的に接続されている。ソース電極31とドレイン電極32とが互いに離れて絶縁膜40上に位置する。ソース電極31の一部はグラフェン20に接し、ドレイン電極32の一部はグラフェン20に接する。グラフェン20の受光部20Aが、ソース電極31とドレイン電極32との間に位置する。
(【0011】以降は省略されています)
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