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公開番号2025092148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207842
出願日2023-12-08
発明の名称紙葉類処理装置
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G07D 11/22 20190101AFI20250612BHJP(チェック装置)
要約【課題】把数検知の性能を担保しつつ小帯の有無を検知可能な紙葉類処理装置を提供することにある。
【解決手段】実施形態によれば、紙葉類処理装置は、積層された複数枚の紙葉類を小帯で結束した把を複数把、積層して大帯で結束した紙葉類束の検査面に、第1波長の第1検査光を第1方向から照射する第1光源装置と、前記第1波長と波長が異なる第2波長の第2検査光を前記第1方向と異なる第2方向から前記検査面に照射する第2光源装置と、を有する照明装置と、前記検査面を撮像する撮像装置と、前記検査面の画像から前記第1波長の画像と前記第2波長の画像とを抽出する画像処理部と、前記第1波長の画像に基づいて前記紙葉類束の把数を検知し、前記第2波長の画像に基づいて前記小帯の数を検知する判定部と、を含むコントローラと、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
積層された複数枚の紙葉類を小帯で結束した把を複数把、積層して大帯で結束した紙葉類束の検査面に、第１波長の第１検査光を第１方向から照射する第１光源装置と、前記第１波長と波長が異なる第２波長の第２検査光を前記第１方向と異なる第２方向から前記検査面に照射する第２光源装置と、を有する照明装置と、
前記検査面を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置で撮像した前記検査面の画像から前記第１波長の画像と前記第２波長の画像とを抽出する画像処理部と、前記第１波長の画像に基づいて前記紙葉類束の把数を検知し、前記第２波長の画像に基づいて前記小帯の数を検知する判定部と、を含むコントローラと、
を備える紙葉類処理装置。
続きを表示（約 640 文字）【請求項２】
前記紙葉類束の前記検査面は、前記複数把および複数の小帯が存在している面であり、
前記第２光源装置は、前記検査面に対し、前記複数把の積層方向と交差する前記第２方向に沿って前記第２検査光を照射する向きに配置されている、請求項１に記載の紙葉類処理装置。
【請求項３】
前記第２光源装置は、前記複数把の積層方向に並んで配置された複数の第２光源を含み、前記第２光源装置は、前記検査面に対して、１～３０度、傾斜した方向から前記第２検査光を前記検査面に照射する向きに配置されている、請求項２に記載の紙葉類処理装置。
【請求項４】
前記第１光源装置は、前記検査面に対し、前記複数把の積層方向に直交する前記第１方向に沿って前記第１検査光を照射する向き配置されている、請求項３に記載の紙葉類処理装置。
【請求項５】
前記第２方向と前記第１方向とは互いに９０°異なる。請求項１に記載の紙葉類処理装置。
【請求項６】
前記第２方向は、前記大帯から前記小帯に向かって、かつ、前記複数把の積層方向と直交する方向である、請求項５に記載の紙葉類処理装置。
【請求項７】
前記コントローラによる判定結果を表示する表示装置を更に備え、
前記コントローラは、前記把数あるいは前記小帯の数が所定の数よりも少ない場合に、把の抜けあるいは小帯の抜けの警報を前記表示装置に表示する、請求項１に記載の紙葉類処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明の実施形態は、紙葉類の結束状態を検査する紙葉類処理装置に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
紙葉類処理装置においては、紙葉類を１００枚ごとに小帯で結束して一把を形成し、十把ごとに大帯で結束して一束を形成する結束処理が行われる。更に、紙葉類処理装置では、結束された一束を撮像し、撮像された画像を解析して結束状態を検査する処理が行われる。
現行の紙葉類処理装置では、十把の有無の検知はしているが、全ての把に対して小帯の結束状態の検知はしていない。そのため、小帯の有無、小帯の数を正確に認識できない場合がある。小帯抜けが発生すると訴求調査をする必要があり、訴求調査には多大な時間を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－０５４３４５号公報
特開２００２－１６７１００号公報
特開平８－２７３０２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この発明の実施形態の課題は、把数検知の性能を担保しつつ小帯の有無を検知可能な紙葉類処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態によれば、紙葉類処理装置は、積層された複数枚の紙葉類を小帯で結束した把を複数把、積層して大帯で結束した紙葉類束の検査面に、第１波長の第１検査光を第１方向から照射する第１光源装置と、前記第１波長と波長が異なる第２波長の第２検査光を前記第１方向と異なる第２方向から前記検査面に照射する第２光源装置と、を有する照明装置と、前記検査面を撮像する撮像装置と、前記撮像装置で撮像した前記検査面の画像から前記第１波長の画像と前記第２波長の画像とを抽出する画像処理部と、前記第１波長の画像に基づいて前記紙葉類束の把数を検知し、前記第２波長の画像に基づいて前記小帯の数を検知する判定部と、を含むコントローラと、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
図１は、実施形態に係る紙葉類処理装置における検査装置を模式的に示す側面図。
図２は、前記検査装置の構成を模式的に示すブロック図。
図３は、紙葉類の把を示す斜視図。
図４は、結束された紙葉類束を示す斜視図。
図５は、第１光源装置から紙葉類束に第１検査光を照射した状態を模式的に示す検査装置の平面図。
図６は、第２光源装置から紙葉類束に第２検査光を照射した状態を模式的に示す束検査装置の平面図。
図７は、前記検査装置の検査動作を模式的に示すフローチャート。
図８は、前記検査動作における、射影画像の特徴量の抽出動作を示すフローチャート。
図９は、前記紙葉類束の検査面の撮像画像を示す図。
図１０は、前記撮像画像から抽出された第１波長画像を示す図。
図１１は、前記第１波長画像から抽出した第１影画像を示す図。
図１２は、前記第１影画像に把間毎にＸ軸を射影した第１射影画像を示す図。
図１３は、前記撮像画像から抽出された第２波長画像を示す図。
図１４は、前記第２波長画像から抽出した第２影画像を示す図。
図１５は、前記第２影画像に把間毎にＸ軸を射影した第２射影画像を示す図。
図１６は、小帯が抜けている紙葉類束の第２波長画像を示す図。
図１７は、前記小帯が抜けている紙葉類束の第２波長画像から抽出した第２影画像を示す図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下図面を参照しながら、実施形態に係る紙葉類処理装置の検査装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略あるいは簡略化することがある。
【０００８】
（実施形態）
図１は、実施形態に係る束検査装置を模式的に示す側面図、図２は、結束媒体の一例を示す斜視図、図３は、紙葉類束（紙幣束）の一例を示す斜視図である。
始めに、束検査装置の検査対象物となる結束媒体について説明する。図２および図３に示すように、結束媒体の一例として、紙葉類、例えば、紙幣Ｐの束２０を用いる。束２０は、例えば、同じ向きに積層された百枚の紙幣Ｐを結束帯（小帯）Ｂ１で結束して形成された把２１を、複数、例えば、１０把、積層して形成されている。把２１は、小帯Ｂ１が重なるように積層されている。一方の大帯Ｂ２は、小帯Ｂ１の一部と重なるように、１０把２１に巻き付けられている。他方の大帯Ｂ２は、小帯Ｂ１および一方の大帯Ｂ２とほぼ直交する向きで１０把２１に巻き付けられている。
【０００９】
紙幣Ｐおよび把２１の積層方向をＹ方向（第１方向と称する場合がある）、Ｙ方向と直交する方向、すなわち、小帯Ｂ１の配列方向と直交する方向をＸ方向（第２方向と称する場合がある）と定義する。また、紙幣束２０のうち、１０把の小帯Ｂ１および大帯Ｂ２の一部が露出している面を紙幣束２０の検査面Ｓ１とする。
【００１０】
図１に示すように、検査装置１０は、紙幣束２０の結束状態を検査する装置である。すなわち、検査装置１０は、紙幣束２０の把数、小帯Ｂ１の数、等を検知し、それぞれ所定の数だけ揃っているか、抜けがないかを検査する。
（【００１１】以降は省略されています）

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