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公開番号2025043255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2024078849
出願日2024-05-14
発明の名称青果物の鮮度維持方法および鮮度維持システム
出願人日亜化学工業株式会社
代理人
主分類A23B 7/015 20060101AFI20250321BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 青果物の鮮度維持が可能な方法を実現する。
【解決手段】 収穫後24時間以内の青果物に、256nm以上297nm以下の範囲にピーク波長を有する光を照射することにより、前記光の照射前の青果物の重量の95%以上を維持する時間を25%以上延長する、青果物の鮮度維持方法。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
収穫後24時間以内の青果物に、256nm以上297nm以下の範囲にピーク波長を有する光を照射することにより、前記光の照射前の青果物の重量の95%以上を維持する時間を25%以上延長する、青果物の鮮度維持方法。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記光の積算光量が、5mJ/cm

以上100mJ/cm

以下である、
請求項1に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項3】
前記光の積算光量が、5mJ/cm

以上60mJ/cm

以下である、
請求項1に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項4】
前記光の平均反射率が20%以上の載置面を有する載置部材上に前記青果物を載置した状態で、前記光を照射する、請求項1に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項5】
前記光は、前記青果物を透光性の容器に入れた状態で前記青果物に照射される、請求項1に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項6】
前記青果物はイチゴである、請求項1に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項7】
前記光の照射後の前記イチゴのフィセチン含量は、前記光の照射前の前記イチゴのフィセチン含量よりも増加している、請求項6に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項8】
前記光の照射後の前記イチゴのDPPHラジカル消去活性値は、前記光の照射前の前記イチゴのDPPHラジカル消去活性値よりも増加している、請求項6に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項9】
前記光の照射後の前記イチゴの硝酸態窒素濃度は、前記光の照射前の前記イチゴの硝酸態窒素濃度よりも減少している、請求項6に記載の青果物の鮮度維持方法。
【請求項10】
栽培者が栽培スペースにおいて栽培した青果物を加工して加工食品の製造及び販売を行う利用者が有する鮮度維持システムであって、
前記青果物を収集する収集スペースと、
請求項1乃至9のいずれかに記載の鮮度維持方法を実行する光照射装置を有し、収集された前記青果物に対して前記鮮度維持方法を実行する照射スペースと、
前記鮮度維持方法が実行された前記青果物を保管する保管スペースと、
前記保管スペースに保管される前記青果物を用いて、加工食品を製造する加工食品製造スペースと、を備える鮮度維持システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は青果物の鮮度を維持する鮮度維持方法および鮮度維持システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
収穫後の青果物に対して光を照射することで、青果物の鮮度を維持する方法が知られている。特許文献1には、例えば700nm~2500nmの近赤外光を照射することにより、イチゴを含む青果物の鮮度を維持する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-093433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近赤外光以外の波長によっても、青果物の鮮度維持が可能な方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に開示される青果物の鮮度維持方法は、収穫後24時間以内の青果物に、256nm以上297nm以下の範囲にピーク波長を有する光を照射することにより、前記光の照射前の青果物の重量の95%以上を維持する時間を25%以上延長する方法である。
【発明の効果】
【0006】
実施形態によって開示される1または複数の発明の少なくとも一つにおいて、青果物の鮮度維持が可能な方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実験1の保管試験結果を示す図である。
図2Aは、光学顕微鏡により観察された気孔の状態を示す写真である。
図2Bは、光学顕微鏡により観察された気孔の状態を示す写真である。
図3は、実験2の保管試験結果を示す図である。
図4は、実験3の保管試験結果を示す図である。
図5は、実験4の保管試験結果を示す図である。
図6は、実験4のサンプルを用いた硬度測定結果を示す図である。
図7は、実験4のサンプルを用いた抗酸化性測定結果を示す図である。
図8は、実験4のサンプルを用いたフィセチン含量の測定結果を示す図である。
図9は、実験4のサンプルを用いた硝酸態窒素濃度の測定結果を示す図である。
図10は、実験1~実験10に用いた光源のスペクトルを示す図である。
図11は、実験5の保管試験結果を示す図である。
図12は、実験6の保管試験結果を示す図である。
図13は、実験7の保管試験結果を示す図である。
図14は、実験8の保管試験結果を示す図である。
図15は、実験9の保管試験結果を示す図である。
図16は、実験10の保管試験結果を示す図である。
図17は、本実施形態に用いることができる光照射装置を示す図である。
図18は、本実施形態に係る鮮度維持システムのシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、1つの観点からは、青果物の鮮度維持方法であって、収穫後24時間以内の青果物に、256nm以上297nm以下の範囲にピーク波長を有する光を照射することにより、前記光の照射前の青果物の重量の95%以上を維持する時間を25%以上延長することを特徴とする方法である。
【0009】
本発明は、後記の実験例により示されるとおり、280nm付近の光をイチゴ等の青果物に照射することにより、鮮度維持期間を延長することが可能であるという新たな知見に基づく。青果物の流通や貯蔵において、鮮度維持は商品価値に影響するため、極めて重要である。例えば、イチゴのような棚持ちの悪い青果物は、1日でも鮮度維持期間を伸ばしたいというニーズがある。
【0010】
青果物の鮮度は、例えば、重量減少量(言い換えると、蒸散量)によって評価することができる。多くの青果物において、収穫時の重量に対して5%以上の重量が減少すると、商品としての品質が著しく損なわれる。よって、本明細書において、収穫後24時間以内の青果物の重量に対して、95%以上の重量を維持することを、鮮度が維持できていると定義する。また、95%重量維持日数を鮮度指標とする。
(【0011】以降は省略されています)

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