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公開番号2025041990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2025002792,2022101700
出願日2025-01-08,2022-06-24
発明の名称ビール様発泡性飲料
出願人アサヒビール株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 2/38 20210101AFI20250318BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】糖質やカロリーを増大させることなく、飲用時に喉に引っかかりを感じるような好ましい飲み応えが増強されたビール様発泡性飲料の提供。
【解決手段】飲料中のフェニル酢酸濃度が0.003ppm以上であり、飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度が0.035ppm以上であり、飲料中の糖質含有量が7.0g/100mL以下であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料、及び、フェニル酢酸及びフェニルアセトアルデヒドからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、飲料中のフェニル酢酸濃度を0.003ppm以上に調整する工程と、飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度を0.035ppm以上に調整する工程と、飲料中の糖質含有量を7.0g/100mL以下に調整する工程と、を有することを特徴とする、ビール様発泡性飲料の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
飲料中のフェニル酢酸濃度が0.003ppm以上であり、
飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度が0.035ppm以上であり、
飲料中の糖質含有量が7.0g/100mL以下であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
飲料中のフェニル酢酸濃度が1.00ppm以下である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項3】
飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度が1.00ppm以下である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項4】
アルコール濃度が、6v/v%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項5】
ノンアルコール飲料である、請求項1~3のいずれか一項に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項6】
麦芽を原料としていない、請求項1~3のいずれか一項に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項7】
麦芽を原料としている、請求項1~3のいずれか一項に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項8】
麦芽比率が50質量%以下である、請求項7に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項9】
容器詰飲料である、請求項1~3のいずれか一項に記載のビール様発泡性飲料。
【請求項10】
フェニル酢酸及びフェニルアセトアルデヒドからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
飲料中のフェニル酢酸濃度を0.003ppm以上に調整する工程と、
飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度を0.035ppm以上に調整する工程と、
飲料中の糖質含有量を7.0g/100mL以下に調整する工程と、
を有することを特徴とする、ビール様発泡性飲料の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビール様発泡性飲料、ビール様発泡性飲料の製造方法、及びビール様発泡性飲料の香味向上方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
ビールや発泡酒等のビール様発泡性飲料は、消費者の嗜好の多様化にともない、多種多様の商品が上市されている。特に、健康や美容上の理由から、飲用により摂取する糖分やカロリー、アルコールを低減したビール様発泡性飲料に対する需要も高まっている。発酵工程を経ずに製造される非発酵ビール様発泡性飲料は、発酵ビール様発泡性飲料よりも、成分組成が単純であり、カロリーや糖質含有量のコントロールが容易であり、例えば、ショ糖に代えて高甘味度甘味料等のより低糖質・低カロリーの原料を用いることにより、比較的容易に、低糖質・低カロリーの非発酵ビール様発泡性飲料を製造できる。
【0003】
一方で、糖質やアルコール分の低いビール様発泡性飲料の場合、通常のビールと比べて水っぽさが目立ち、コク味や飲み応えが不足することにより、飲料全体としての嗜好性が低下しやすいという問題がある。特に、非発酵ビール様発泡性飲料では、発酵に由来する各種成分が含まれていないため、低糖質・低カロリーを目指した場合には香味がより単調になりやすい。低糖質・低カロリーの非発酵ビール様発泡性飲料の香味を改善する方法として、例えば、特定の16種の香気成分を組み合わせて配合する方法や(特許文献1)、ステビア抽出物やその酵素処理物を用い、かつイソα酸の含有量を特定の範囲内に調整する方法(特許文献2)がある。
【0004】
ビール様発泡性飲料以外の飲料についても、従来から、嗜好性向上のために、種々の成分を添加することや、香味を増強することが行われている。例えば、特許文献3には、アルコール度数が9%未満である低エキスアルコール飲料に、オクタン酸エチルを含有させることにより、味の厚みと余韻とを増強させ、渋雑味とエグ味とを低減させられることが開示されている。特許文献4には、甘味度が3.0未満である柑橘風味アルコール飲料に、乳酸を含有させることにより、飲用時に感じられる果実味の厚みを増強できることが開示されている。また、特許文献5には、低果汁かつ低カロリーのアルコール飲料に、高甘味度甘味料とオクタナールを特定範囲量含有させることにより、高甘味度甘味料とオクタナールを特定範囲量含有させることにより、増強できることが開示されている。また、特許文献6には、アルコールをほとんど含まない非発酵ビールテイスト飲料の製造において、アラニンの含有量及びアラニンとプロリンの含有比率を所定の範囲内に調整することにより、コク(ボディ感)を付与し、後渋味を低減し、ビールらしい飲み応えを付与できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5583878号公報
特開2021-52792号公報
特開2021-78408号公報
特開2020-80774号公報
特開2020-96551号公報
特開2018-117555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、糖質やカロリーを増大させることなく、飲用時に喉に引っかかりを感じるような好ましい飲み応えが増強されたビール様発泡性飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ビール様発泡性飲料に、十分量のフェニル酢酸(CAS No.:103-82-2)及び/又はフェニルアセトアルデヒド(CAS No.:122-78-1)を含有させることによって、糖質やカロリーが低い場合であっても、飲用時に喉に引っかかりを感じるような好ましい飲み応えが増強して嗜好性が向上することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明に係るビール様発泡性飲料、ビール様発泡性飲料の製造方法、及びビール様発泡性飲料の香味改善方法は、下記の通りである。
[1] 飲料中のフェニル酢酸濃度が0.003ppm以上であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料。
[2] 飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度が0.035ppm以上であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料。
[3] 飲料中のフェニル酢酸濃度が0.003ppm以上であり、かつ飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度が0.035ppm以上であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料。
[4] 飲料中のフェニル酢酸濃度が1.00ppm以下である、前記[1]~[3]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[5] 飲料中のフェニルアセトアルデヒド濃度が1.00ppm以下である、前記[1]~[3]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[6] アルコール濃度が、6v/v%以下である、前記[1]~[3]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[7] ノンアルコール飲料である、前記[1]~[3]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[8] 麦芽を原料としていない、前記[1]~[7]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[9] 麦芽を原料としている、前記[1]~[7]のいずれかのビール様発泡性飲料。[10] 麦芽比率が50質量%以下である、前記[9]のビール様発泡性飲料。
[11] 容器詰飲料である、前記[1]~[10]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[12] フェニル酢酸及びフェニルアセトアルデヒドからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
飲料中のフェニル酢酸濃度を0.003ppm以上に調整する工程、又は、飲料中のフフェニルアセトアルデヒド濃度を0.035ppm以上に調整する工程と、
を有することを特徴とする、ビール様発泡性飲料の製造方法。
[13] フェニル酢酸及びフェニルアセトアルデヒドからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
飲料中のフェニル酢酸濃度を0.003ppm以上に調整する工程、又は、飲料中のフフェニルアセトアルデヒド濃度を0.035ppm以上に調整する工程と、
を有することを特徴とする、ビール様発泡性飲料の香味改善方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るビール様発泡性飲料は、飲用時に喉に引っかかりを感じるような好ましい飲み応えが増強されており、嗜好性が高い。
また、本発明に係るビール様発泡性飲料の製造方法やビール様発泡性飲料の香味改善方法により、好ましい飲み応えを有する、嗜好性の高いビール様発泡性飲料が製造できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明及び本願明細書において、「ビール様発泡性飲料」とは、炭酸ガスを含有する飲料のうち、「ビールらしさ」を有している飲料を意味する。「ビールらしさ」とは、製品名称・表示にかかわらず、香味上ビールを想起させる呈味のことを意味する。つまり、「ビール様発泡性飲料」とは、アルコール含有量、麦芽及びホップの使用の有無、発酵の有無に関わらず、ビールと同等の又はそれと似た風味・味覚及びテクスチャーを有し、高い止渇感・ドリンカビリティー(飽きずに何杯も飲み続けられる性質)を有する発泡性飲料を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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