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公開番号
2025041632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2024206905,2023093643
出願日
2024-11-28,2018-11-30
発明の名称
アンジェルマン症候群アンチセンス治療
出願人
ザ テキサス エイ・アンド・エム ユニヴァーシティ システム
代理人
弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類
C12N
15/113 20100101AFI20250318BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】アンジェルマン症候群を治療するための、動物またはヒトニューロン中の父方アレルに由来するユビキチン-タンパク質リガーゼE3A(UBE3A)の発現を誘導することができるアンチセンスオリゴヌクレオチドを提供する。
【解決手段】特定のヌクレオチド配列の連続した部分に核酸相補性を有する、少なくとも18リボヌクレオチドの連続したヌクレオチド配列を含む、修飾されたオリゴヌクレオチドであって、修飾されたオリゴヌクレオチドが、UBE3A-AS転写物の5’-末端を標的とすることができる、修飾されたオリゴヌクレオチドが提供される。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
核酸配列、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、または配列番号5の連
続した部分に少なくとも98%の相補性を有する10~30個のヌクレオチド長の連続し
たヌクレオチド配列を含む、アンチセンスオリゴヌクレオチド。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記オリゴヌクレオチドが、配列番号6、7、8、9、10、または11からなる群か
ら選択される配列を含む、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項3】
1つ以上の修飾されたヌクレオシドを含む、請求項1または2に記載のオリゴヌクレオ
チド。
【請求項4】
前記1つ以上の修飾されたヌクレオシドが、2’糖修飾されたヌクレオシドである、請
求項3に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項5】
前記1つ以上の2’糖修飾されたヌクレオシドが、2’-O-アルキル-RNA、2’
-O-メチル-RNA、2’-アルコキシ-RNA、2’-O-メトキシエチル-RNA
、2’-アミノ-DNA、2’-フルオロ-DNA、アラビノ核酸(ANA)、2’-フ
ルオロ-ANA、およびLNAヌクレオシドからなる群から独立して選択される、請求項
4に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項6】
前記1つ以上の修飾されたヌクレオシドが、LNAヌクレオシドである、請求項5に記
載のオリゴヌクレオチド。
【請求項7】
前記オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの修飾されたヌクレオシド間結合を含む、
請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項8】
前記連続したヌクレオチド配列内の前記ヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエートヌ
クレオシド間結合である、請求項7に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項9】
前記オリゴヌクレオチドが、RNアーゼHをリクルートすることができる、請求項1に
記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項10】
前記オリゴヌクレオチドが、ギャップマーである、請求項9に記載のオリゴヌクレオチ
ド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年12月1日に出願された米国仮出願第62/593,431号お
よび2018年5月24日に出願された出願シリアル第62/676,034号の優先権
を主張するものであり、これらは参照によりそれらのすべてが本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,900 文字)
【0002】
配列表
本出願は、2018年11月30日に作成された「922001-2020 Sequ
ence Listing_ST25」という題名のASCII.txtファイルとして
電子形態で提出された配列表を含む。配列表の内容は、そのすべてが本明細書に組み込ま
れる。
【背景技術】
【0003】
アンジェルマン症候群(AS)は、重度の知的障害および運動障害、てんかん、睡眠障
害、ならびに異常に「幸せを感じる」気質に関連付けられる神経発達疾患である。ASを
有する個人は、多くの場合、2~3歳で診断され、通常の寿命を有する。彼らは、生涯に
わたって、生活に介護および医療ケアを必要とする。現在、ASを有する個人のための治
療選択肢はほとんどなく、そのほとんどは、てんかん発作を治療するための抗てんかん薬
を含む。
【0004】
アンジェルマン症候群は、母方から遺伝されたユビキチン-タンパク質リガーゼE3A
(UBE3A)遺伝子の発現または機能に影響する変異により引き起こされる。大部分の
遺伝子とは異なり、UBE3Aは、ゲノムインプリンティングを受けており、ゲノムイン
プリンティングとは、遺伝子の他方のアレルをオンにしたままで、一方のアレルをオフに
するという、自然に発生する、まれな現象である。中枢神経系(CNS)のニューロンで
は、父方UBE3Aアレルはオフになっているが、体内の他のすべての細胞型では、UB
E3Aの両方のアレルがオンになっている。このため、ASは常に、母方から遺伝された
UBE3Aアレルに影響する変異により引き起こされる。
【0005】
父方UBE3Aアレルは、いくつかのタンパク質コーディングおよび非コーディング転
写物を発現する長鎖RNA転写物の成分である、UBE3Aアンチセンス転写物(UBE
3A-AS)によりオフになっている。UBE3A-ASは、父方アレルから、かつCN
Sのニューロンにおいてのみ発現され、これは、父方UBE3Aアレルの発現をオフとす
るのに十分および必須である。何故UBE3Aがニューロンにおいて刷り込みを受けるの
かということは不明確であるが、父方染色体上にUBE3Aの不活性であるが機能的であ
るコピーが存在するために、それは、ASを有する個人を治療するために独特の機会を作
り出す。現在までの研究は、父方UBE3Aアレルをオンにすることが、ASを治療する
ための実行可能な治療であることを示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書では、自身の安定性のために重要であるUBE3A-AS転写物の5’-末端
にある領域が開示される。これらの知見に基づいて、アンチセンスオリゴヌクレオチド(
ASO)が、UBE3A-ASの転写を終結し、父方UBE3Aアレルの発現を再活性化
するために、この領域を標的とするために設計された。UBE3A-ASの5’-末端を
標的とするこれらのASOは、UBE3A-ASの転写を終結し、かつ父方UBE3Aア
レルをオンとすることができる。SNHG14は、UBE3A-ASを含む、いくつかの
異なるRNAをコードする多シストロン性転写物である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本明細書では、UBE3Aアンチセンス転写物(UBE3A-AS)の5
’-末端を表すと考えられている、SNORD115の3’-末端とSNORD109B
の5’-末端との間の標的エクソンに対して少なくとも98%(すなわち、98%、99
%、または100%)の相補性を有する、10~30個のヌクレオチド長(すなわち、1
0、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23
、24、25、26、27、28、29、または30個)の連続したヌクレオチド配列を
含有するASOが開示される。特に、標的エクソンは、ヒト染色体15ヒトゲノムアセン
ブリhg19上の25,511,577~25,516,681位に対応する、UBE3
A-ASの5’-末端中であり得る。いくつかの実施形態では、標的核酸は、UBE3A
-ASの5’-末端中に位置する5つのエクソンのうちの1つであり、これは、25,5
11,577~25,511,761(エクソン1)、25,512,059~25,5
12,191(エクソン2)、25,513,476~25,513,600(エクソン
3)、25,514,752~25,514,880(エクソン4)、および25,51
6,565~25,516,681(エクソン5)位に対応し得る。したがって、標的核
酸は、配列番号1、2、3、4、または5内の10~30個のヌクレオチドの連続した核
酸配列であり得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、標的配列は、UBE3A-ASエクソン1~5、UBE3A
-ASエクソン5およびSNORD109Bエクソン1、および/またはSNORD10
9Bエクソン1~2を含むエクソン境界である。
【0009】
ASOを設計するための方法および戦略は、当該技術分野において知られている。いく
つかの実施形態では、ASOは、ヒト対象の間で保存されている配列を標的するために設
計される。いくつかの実施形態では、ASOは、霊長類対象の間で保存されている配列を
標的するために設計される。
【0010】
オリゴヌクレオチドは、例えば、ギャップマー設計を有する、アンチセンスオリゴヌク
レオチド(すなわち、当業者によって理解されているように、その標的核酸に対してアン
チセンスである)であり得る。開示されたオリゴヌクレオチドは、UBE3A-AS転写
物の分解、軽減、または除去により、ニューロンにおける父方UBE3A発現を誘導する
ことができる。それは、SNORD109B snoRNAの上流部位にあるUBE3A
-ASの5’-末端を標的とすることにより、これを行う。エクソン1~5を標的するよ
うに設計されたASOの実施例は、表1、2、3、4、または5において提供される。例
えば、いくつかの実施形態では、ASOは、核酸配列、配列番号6、7、8、9、10、
または11を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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