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公開番号
2025041480
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2023148823
出願日
2023-09-13
発明の名称
試料採取容器
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G01N
1/10 20060101AFI20250318BHJP(測定;試験)
要約
【課題】生体試料を遠心分離することで、より確実に、生体試料の特定の成分を抽出して取得できる技術を提供する。
【解決手段】採取した試料を貯留可能な貯留部材(3)と、貯留部材の下側を収容して保持する保持部材(4)と、を備え、貯留部材は、試料が貯留される略円筒状の本体部(3c)と、本体部の下部に設けられ、本体部の試料のうちの分離成分を開口に導く排出部(3e)と、を有し、排出部は本体部より小さい外径を有する筒状であり、保持部材は、本体部を受け入れる筒状の本体受部(4b)と、排出部を受け入れる筒状の排出受部(4d)と、開口から排出された分離成分を貯留する分離成分貯留部(4e)と、を有し、分離成分貯留部は有底筒状の形状を有し、本体受部の下端は排出受部の上端より上方或いは同じ高さに位置し、本体受部の下端と排出受部の上端とをつなぐ中間受部を有する、試料採取容器(1)。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
試料を採取するための試料採取容器であって、
採取した試料を内部に貯留可能な貯留部材と、
前記貯留部材の下側の少なくとも一部を収容して保持する保持部材と、
を備え、
前記貯留部材は、
前記試料が貯留される筒状の本体部と、
前記貯留部材における前記本体部の下部に設けられ、前記本体部に貯留された前記試料のうちの分離成分を開口に導く排出部と、を有し、
前記排出部は前記本体部より小さい外径を有する筒状であり、
前記保持部材は、
前記本体部を受け入れて保持する筒状の本体受部と、
前記排出部を受け入れて保持する筒状の排出受部と、
前記開口から排出された前記分離成分を貯留する分離成分貯留部と、を有し、
前記保持部材における前記分離成分貯留部は、前記排出受部の下部に設けられるとともに有底筒状の形状を有し、
前記本体受部の下端は前記排出受部の上端より上方或いは同じ軸方向高さに位置し、
前記本体受部の下端と前記排出受部の上端とをつなぐ中間受部を有することを特徴とする、試料採取容器。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記貯留部材の前記排出部における側壁の厚みは、前記排出受部の側壁の厚みより厚いことを特徴とする、請求項1に記載の、試料採取容器。
【請求項3】
前記排出受部の側面の内壁のテーパ角は、前記排出部の側面の外壁のテーパ角より大きく、前記分離成分貯留部の側面の内壁のテーパ角は、前記排出受部の側面の内壁のテーパ角より大きいことを特徴とする、請求項2に記載の、試料採取容器。
【請求項4】
前記中間受部は、前記本体受部と前記排出受部とを連続的に接続するテーパ受部を有し、
前記本体受部の軸方向長さは前記排出受部の軸方向長さより長く、
前記排出受部の軸方向長さは前記テーパ受部の軸方向長さより長く、
前記テーパ受部の内壁のテーパ角は前記排出受部の内壁のテーパ角に比して大きいことを特徴とする、請求項3に記載の、試料採取容器。
【請求項5】
前記貯留部材の内部には、分離剤収容領域が形成され、分離剤が前記分離剤収容領域内に保持されていることを特徴とする、請求項4に記載の、試料採取容器。
【請求項6】
前記分離成分貯留部の容積は、前記本体部に規定量の前記試料を貯留し遠心分離機による遠心分離をした場合に、前記試料から分離される前記分離成分の量より小さく設定されていることを特徴とする、請求項5に記載の、試料採取容器。
【請求項7】
前記貯留部材は、前記排出部が、前記保持部材における前記排出受部に圧入されて支持され、
前記本体部の外壁と前記本体受部の内壁との間には隙間が設けられ、
前記本体受部の上部における内壁には、内側に突出して、前記本体部の外壁に優先的に当接する突出部が設けられたことを特徴とする、請求項6に記載の、試料採取容器。
【請求項8】
前記貯留部材における上側の一部は、前記保持部材の上端より上側に露出し、
前記貯留部材において前記露出した部分には、前記保持部材の上端の内壁より大きい径
を有し、前記貯留部材を前記保持部材から取り外す際に把持可能な大径部が設けられ、
前記大径部の下端と、前記保持部材の上端との間には、上下方向に隙間が設けられたことを特徴とする、請求項7に記載の、試料採取容器。
【請求項9】
前記保持部材は、前記貯留部材を前記遠心分離機に装着する際に、前記遠心分離機の回転子と係合する係合部を有し、前記係合部は、前記保持部材の外壁に外周側に突出するように設けられた装着用リブであり、
前記遠心分離機の回転子における前記保持部材を挿入するための穴部に前記保持部材が挿入されると、前記装着用リブが、前記遠心分離機の回転子の前記穴部の縁部に係合することを特徴とする、請求項8に記載の、試料採取容器。
【請求項10】
試料を採取するための試料採取容器であって、
採取した試料を内部に貯留可能な貯留部材と、
前記貯留部材の下側の少なくとも一部を収容して保持する保持部材と、
を備え、
前記貯留部材は、
前記試料が貯留される筒状の本体部と、
前記貯留部材における前記本体部の下部に設けられ、前記本体部に貯留された前記試料のうちの分離成分を開口に導く排出部と、を有し、
前記排出部は前記本体部より小さい外径を有す筒状であり、
前記保持部材は、
前記本体部を受け入れて保持する筒状の本体受部と、
前記排出部を受け入れて保持する筒状の排出受部と、
前記本体受部と前記排出受部とを連続的に接続するテーパ受部と、を有し、
前記保持部材における前記排出受部の下部には、有底筒状の形状を有し、前記排出部から排出される前記分離成分を貯留する分離成分貯留部が設けられたことを特徴とする、試料採取容器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料等の微量の試料を採取し、遠心分離機に設置可能な試料採取容器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近来、医学的な目的のために、生体試料を採取して分離し、特定の成分を抽出するための様々な方法が使用されている。これらの方法は、生体試料(血液、リンパ液、尿、痰、便等)のうちの特定の成分を容器に収集するものである。生体試料の特定の成分を分離するための一つの装置として、遠心力を用いた遠心分離機が挙げられる。
【0003】
この遠心分離機は、生体試料を貯留した容器を回転子(ローター)に装着し、所定の回転速度で回転させて生体試料に遠心力を作用させることで、生体試料の成分を比重差に応じて層間分離させるものである。その際、比重の高い成分は試料における下部に層を成して形成され、比重の低い成分は試料における上部に層を成して形成される。これらの分離された各層を個別に採取することで、生体試料の特定成分を取得することができる。
【0004】
ここで、遠心分離機に設置される従来の容器の例について説明する。図10に示されるように、試料採取容器は、試料採取器具100と検体保管具6と検体密閉蓋5によって構成される。検体保管具6は、検体保管具本体6と試料採取器具底蓋7によって構成される。試料採取器具100は検体保管具本体6に嵌挿できるようになっており、嵌挿された試料採取器具100は検体保管具本体6の底に設けられた試料採取器具底蓋7によって、保持されるとともに、試料採取器具100の下部開口部は封止される。試料採取器具100が嵌挿された検体保管具本体6は、試料採取器具底蓋7と検体密閉蓋5によって、試料採取器具内の試料は密閉され、遠心分離や保管または輸送が可能となる。
【0005】
図10においては、試料採取器具底蓋7に薬剤保持部15を持ち、分離剤14があらかじめ充填されている。試料採取器具100を、分離剤14が充填された薬剤保持部15へ押下する事によって、試料採取器具100の先端周辺部と試料採取器具底蓋7の内側との密着な形成されるとともに試料採取器具100の下部開口部から分離剤14が試料採取器具100内に流れ込み、分離剤が添加された試料が調製される。この様にして分離剤が充填された試料採取器具100を遠心分離にかけることによって、血球13が薬剤保持部15へ移行し、分離剤14が血清または血漿12と血球13の中間へと移行する。これにより、血清または血漿12と血球13が分離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2016/147748号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の従来の容器においては、試料採取器具100の先端周辺部の側壁の厚みが、試料採取器具底蓋7の側壁の厚みと比較して薄い。試料採取器具100の先端は開口が形成されるため、組み付け時に、試料採取器具100の先端が窄まり、試料採取器具100の先端方向への挿入が過剰に行われてしまう可能性がある。この場合、試料採取器具底蓋7における試料採取器具100より下側の容積が小さくなってしまい、血液成分の採取量が想定より少なくなってしまう。
【0008】
また、上記の従来の容器においては、分離成分(血球)を取得しようとする場合に、薬剤保持部15に分離剤14が混在し、分離成分(血球)を効率よく採取できない可能性がある。即ち、試料採取器具100が嵌挿された状態の試料採取器具底蓋7において、内壁に段差が生じるため、試料採取器具底蓋7内の分離剤14は試料採取器具100内に移動するのに段差を乗り越える必要があり、分離剤14が試料採取器具底蓋7内に滞留してそのまま残留してしまう可能性がある。この場合、成分分析の際に分離剤が混入してしまうことで結果に誤差が生じてしまう可能性があったり、血球成分をピペットや装置のノズルで採取しようとした際に詰まってしまい十分に吸引できない可能性がある。
【0009】
また、特許文献1において検体保管具6と試料採取器具100とを分離させるのに要する力が大きくなり、分離させた際に試料採取器具100の排出口から過剰に液体が垂れて分離剤が検体保管具6に流入してしまう可能性がある。
また、特許文献1において検体保管具6と試料採取器具100の部品寸法の製造バラツキによって、検体保管具6と試料採取器具100の結合が充分に強固に行われない等の不都合が生じる可能性がある。結合が十分でない場合、遠心分離時に試料採取器具底蓋7の外側に血液成分が漏れてしまう可能性がある。
また、特許文献1において側壁と試料採取器具底蓋7の側壁とが離間しているため、血球成分をピペット等で採取しようとした際に、ピペット等を血球成分が収容されている空間に入れにくく、使用者は注意深く慎重に操作を進める必要がある。
また、特許文献1においてキャップの縁部が遠心分離機の縁部に係合しているが、キャップは取り外しを前提する部材であるため、遠心分離時に遠心分離機からキャップに対してキャップ分離方向に負荷が加わり、キャップが分離或いは位置ズレしてしまう可能性がある。
【0010】
本発明は上記の如き各工程における事情に鑑みて発明されたもので、その目的は、上記いずれかの課題を解決することであり、生体試料を遠心分離することで、より確実に、生体試料の特定の成分を抽出して取得することを可能とする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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