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公開番号2025041008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148052
出願日2023-09-13
発明の名称電磁加熱装置
出願人株式会社マルゼン,株式会社ホットパレット
代理人個人
主分類H05B 6/12 20060101AFI20250318BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】小型化や加熱スピードの向上、冷却機構の効率化、放射温度計周りの汚れ対策などの諸点の一つ以上で改良を加えた電磁加熱装置を提供する。
【解決手段】
電磁加熱装置1は、盛り付けられた食品に加熱調理を加える蓄熱調理皿10を載せるトッププレート3と、その下方に配設された盤状のIHコイル5を備える。蓄熱調理皿10は、食品調理面である底上面10b及び底面10jを有する比較的厚い底盤10cを有する。IHコイル5の平面外形寸法が、実質的に、蓄熱調理皿10の底面10jの寸法以下である。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
盛り付けられた食品に対して、加熱により蓄熱された熱で調理を加える、所定の形状・寸法の蓄熱調理皿(10)を加熱する装置であって、
該皿を載せるトッププレート(3)と、
該トッププレートの下方に配設された盤状のIHコイル(5)と、
を備え、
前記蓄熱調理皿(10)が、食品調理面である底上面(10b)及び前記トッププレート(3)に載る底面(10j)を有する比較的厚い底盤(10c)と、その周囲から上方外側に立ち上がる比較的薄いフランジ部10fとを有するものであり、
前記IHコイル(5)の平面外形寸法が、実質的に、前記蓄熱調理皿(10)の底面(10j)の寸法以下であることを特徴とする電磁加熱装置(1)。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記蓄熱調理皿(10)の底面(10j)の形状、及び、前記IHコイル(5)の平面形状が円形であり、後者の径が前者の径よりも3~9%小さいことを特徴とする請求項1記載の電磁加熱装置(1)。
【請求項3】
前記IHコイル(5)に当てる冷却風の流路(70)を区画する、前記IHコイルの底面をある隙間を介して覆う底板(75)、及び、IHコイルの両側面をある隙間を介して覆う側板(71)を有する冷却風ガイド(7)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁加熱装置(1)。
【請求項4】
被加熱物(10)を載せるトッププレート(3)と、
該トッププレートの下方に配設されたIHコイル(5)と、
を備える電磁加熱装置(1)であって、
前記IHコイルに当てる冷却風の流路(70)を区画する、前記IHコイルの底面をある隙間を介して覆う底板(75)、及び、IHコイルの両側面をある隙間を介して覆う側板(71)を有する、冷却風ガイド(7)が設けられていることを特徴とする電磁加熱装置。
【請求項5】
前記底板(75)と左右一対の前記側板(71)とがそれぞれ別体であり、
該側板(71)が前記トッププレート(3)の下面(3f)に対して付勢当接されていることを特徴とする請求項4記載の電磁加熱装置。
【請求項6】
被加熱物(10)を載せるトッププレート(3)と、
該トッププレートの下方に配設されたIHコイル(5)と、
前記IHコイル(5)に高周波電流を供給するインバーター(6)及びそれを収容するインバーターボックス(63)と、
前記各部が配設された本体フレーム(2)と、
を備える電磁加熱装置(1)であって、
さらに、前記IHコイルに当てる冷却風の流れをガイドする冷却風ガイド(7)、及び、冷却風を発生させるファン(8)を備え、
該ファンが、風を前記冷却風ガイド(7)内、及び、前記インバーターボックス(63)に向けて分配する一式のものであることを特徴とする電磁加熱装置。
【請求項7】
被加熱物(10)を載せるトッププレート(3)と、
該トッププレートの下方に配設されたIHコイル(5)と、
前記IHコイル(5)に高周波電流を供給するインバーター(6)及びそれを収容するインバーターボックス(63)と、
前記IHコイル及び/又は前記インバーターに当てる冷却風を発生させるファン(8)と、を備える電磁加熱装置(1)であって、
さらに、前記被加熱物(10)の温度を検出する放射温度計(9)を備え、
該温度計の受光部(91)が通風ノズル(93)内に配置されており、
該ノズル内を通り前記受光部(91)の周りに流れるパージ空気が、前記ファン(8)から出て前記IHコイル(5)、及び/又は、前記インバーターボックス(63)に分配された後の風が導かれたものであることを特徴とする。
【請求項8】
蓄熱調理皿(10)を載せるトッププレート(3)と、
該トッププレートの下方に配設されたIHコイル(5)と、
前記IHコイル(5)に高周波電流を供給するインバーター(6)と、
該インバーターの制御部と、
を備える電磁加熱装置(1)であって、
前記蓄熱調理皿が目標温度まで昇温した後に前記インバーターの出力を10~20%の間の所定レベルに絞って、前記蓄熱調理皿を保温することを特徴とする電磁加熱装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、余熱(蓄熱)調理に用いる鉄皿などの料理用の器を加熱する電磁加熱装置に関する。特には、小型化や加熱スピードの向上、冷却機構の効率化、放射温度計周りの汚れ対策などの諸点で改良を加えた電磁加熱装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ステーキハウスチェーンの「ペッパーランチ」(登録商標)は、蓄熱性の高い鉄皿を電磁誘導加熱器で高温(一例290℃)に加熱し、その上に牛肉やライスを盛付けてお客に提供し、お客自らが鉄皿上で加熱調理して出来たてを食す、というスタイルで人気を呼んでいる。
【0003】
特許文献1には、鉄皿の温度センサ(受光部)の油煙などによる汚れを防止するエアーノズルを有する加熱装置が開示されている。
特許文献2には、鉄皿の温度を検出する放射温度計をエアーノズルの内部に配置した加熱調理装置が開示されている。
特許文献3には、上記「ペッパーランチ」のスタイルに適した鉄皿(電磁加熱調理皿)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許3680942
特許5796705
特許4237739
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献に記載の電磁誘導加熱器、あるいは、現用されている電磁誘導加熱器は優れたものであるが、今後の一層の出店数増が予想される中、次のような改良を加えることが望まれている。
(1)装置本体寸法のコンパクト化;
本体寸法を小型化することで、限られた設置スペースに機器の増設が図れる。装置小型化のためには、コイルの冷却機構や、温度センサーの汚れ防止機構を小型化することも必要となる。
(2)加熱スピードUP;
鉄皿の加熱時間を短くすることにより、上記(1)とも併せた効果として、ピークタイム時における料理提供スピードを速くでき、お客の回転率がアップし、店舗の収益増につながる。
(3)温度計周りの清浄性の向上;
【0006】
本発明は、小型化や加熱スピードの向上、冷却機構の効率化、放射温度計周りの汚れ対策などの諸点の一つ以上で改良の加えられた電磁加熱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この「課題を解決するための手段」、及び、「特許請求の範囲」においては、添付図各部の参照符号を括弧書きして示すが、これは単に参考のためであって、権利範囲を添付図のものに限定する意図はない。
【0008】
本発明の第一の電磁加熱装置(1)は、 盛り付けられた食品に対して、加熱により蓄熱された熱で調理を加える、所定の形状・寸法の蓄熱調理皿(10)を加熱する装置であって、 該皿を載せるトッププレート(3)と、 該トッププレートの下方に配設された盤状のIHコイル(5)と、を備え、 前記蓄熱調理皿(10)が、食品調理面である底上面(10b)及び前記トッププレート(3)に載る底面(10j)を有する比較的厚い底盤(10c)と、その周囲から上方外側に立ち上がる比較的薄いフランジ部10fとを有するものであり、 前記IHコイル(5)の平面外形寸法が、実質的に、前記蓄熱調理皿(10)の底面(10j)の寸法以下であることを特徴とする。
【0009】
蓄熱調理皿(鉄皿)とIHコイルの寸法は、一例(実施例)では、鉄皿底面径165mm、
IHコイル外径155mmである。従来例ではIHコイル外径175mm(鉄皿底面より10mm大き
い)であるが、鉄皿の290℃までの加熱時間は、比較例が75秒に対して実施例は65秒と10秒も短縮できた。なお、IHコイル5の出力はいずれも5kWで同じである。鉄皿をIHコイルの中心に合わせて置くのは、一般的なIH調理器と同様に、トッププレート上面の同心円マークに合わせることによる。
【0010】
このように実施例の方が、加熱時間が有意に短くなる理由は、底盤(10c)の部分に火力を集中する方が、電磁誘導加熱の効率が良いためと考えられる。なお、鉄皿(10)の一例においては、底盤(10c)の厚さ15mm、フランジ部(10f)の厚さ5mm、フランジ部(10f)の立上り角度(図のθ)が約127°、重量1500gである。なお、電磁誘導加熱作用を底盤に集中できる形態であれば、蓄熱調理皿底面の方がわずかに大きい場合も「IHコイル(5)の平面外形寸法が、実質的に、前記蓄熱調理皿(10)の底面(10j)の寸法以下」と言い得る場合もある。蓄熱調理皿(鉄皿)とIHコイルの寸法の差は、鉄皿の径165mmの場合に、差5~15mm程度、前者に対する割合で3~9%が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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