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公開番号2025039375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146439
出願日2023-09-08
発明の名称水中油乳化型組成物
出願人ポーラ化成工業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61K 8/06 20060101AFI20250313BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】紫外線吸収剤の析出を抑制し、かつ使用感に優れた日焼け止め化粧料を提供する。
【解決手段】(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2、(b)ステアリン酸グリセリル、(c)ステアリルアルコール、(d)水溶性増粘剤、(e)25℃で固形の紫外線吸収剤、及び(f)25℃で液状でありかつIOB値が0.1を超える極性油、を含有する水中油乳化型組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の成分(a)~(f)を含有する水中油乳化型組成物。
(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2
(b)ステアリン酸グリセリル
(c)ステアリルアルコール
(d)水溶性増粘剤
(e)25℃で固形の紫外線吸収剤
(f)25℃で液状でありかつIOB値が0.1を超える極性油
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
成分(d)が、アクリル酸系ポリマーである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アクリル酸系ポリマーが、カルボキシビニルポリマー及び/又は(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
成分(e)が、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、及びt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンから選択される一種または二種以上を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
日焼け止め用化粧料である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、日焼け止め化粧料に好適な水中油乳化型組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線による肌のダメージを抑えるために、種々のUVケア化粧料が開発されている。UVケア化粧料の1つである日焼け止め化粧料(サンスクリーン、サンプロテクター)は、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等を配合することにより、太陽光線中の紫外線を防御し、紫外線の悪影響から皮膚を守ることを目的とする化粧料である(非特許文献1)。
一般に日焼け止め化粧料には、紫外線防御剤として紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が汎用されている。
また、日焼け止め化粧料は顔や身体に広範囲に塗布するため、使用感に優れることが求められており、みずみずしくさっぱりとした感触が得られる水中油乳化剤型が好まれている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
「化粧品事典」、日本化粧品技術者会編、2004年、丸善株式会社発行、第495~496頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
日焼け止め化粧料に配合される紫外線吸収剤が固形の場合、経時で析出しやすいという問題がある。また、日焼け止め化粧料を塗布した肌がきしむような乾燥感を感じる場合がある。
そのため、本発明は、紫外線吸収剤の析出を抑制し、かつ使用感に優れた日焼け止め化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2、(b)ステアリン酸グリセリル、(c)ステアリルアルコール、(d)水溶性増粘剤、(e)25℃で固形の紫外線吸収剤、及び(f)25℃で液状でありかつIOB値が0.1を超える極性油、を含有する水中油乳化型組成物において、上記課題を解決できることに想到し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]以下の成分(a)~(f)を含有する水中油乳化型組成物。
(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2
(b)ステアリン酸グリセリル
(c)ステアリルアルコール
(d)水溶性増粘剤
(e)25℃で固形の紫外線吸収剤
(f)25℃で液状でありかつIOB値が0.1を超える極性油
[2]成分(d)が、アクリル酸系ポリマーである、[1]に記載の組成物。
[3]前記アクリル酸系ポリマーが、カルボキシビニルポリマー及び/又は(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーを含む、[2]に記載の組成物。
[4]成分(e)が、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、エチルヘ
キシルトリアゾン、及びt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンから選択される一種または二種以上を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]日焼け止め用化粧料である、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明の組成物は、所定の液状極性油を用いることにより固形紫外線吸収剤の析出を抑制することができる。一般に液状極性油を安定に乳化して、組成物に多量に配合することは難しいところ、ステアリン酸ポリグリセリル-2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコール、及び水溶性増粘剤を用いると、液状極性油を安定に多量に乳化させることができ、その結果として固形紫外線吸収剤の結晶析出をより抑制させることができる。また、本発明の組成物は、固形紫外線吸収剤を析出させることなく多量に含有することができるため、組成物の紫外線防御能(SPF)を増強させることができる。
また、液状極性油は塗布肌にしっとりした感触を付与するところ、その存在により、紫外線吸収剤特有のきしみ感がマスキングされるため、塗布時にきしみ感が抑制され、使用感に優れる。
さらに、本発明の組成物は、経時・経温の保存でも乳化安定性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の水中油乳化型組成物は、(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2、(b)ステアリン酸グリセリル、(c)ステアリルアルコール、(d)水溶性増粘剤、(e)25℃で固形の紫外線吸収剤、及び(f)25℃で液状でありかつIOB値が0.1を超える極性油、を含有する。
【0009】
(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2は、液状極性油を安定に多量に乳化させることができるため、間接的に固形紫外線吸収剤の結晶析出の抑制に寄与する。
本発明の組成物における(a)ステアリン酸ポリグリセリル-2の含有量は、組成物全体の好ましくは0.1~10重量%であり、より好ましくは0.5~5重量%であり、さらに好ましくは1~3重量%である。
このような範囲で用いることにより、極性油をより安定に乳化しやすくなる。
【0010】
(b)ステアリン酸グリセリルは、液状極性油を安定に多量に乳化させることができるため、間接的に固形紫外線吸収剤の結晶析出の抑制に寄与する。
本発明の組成物における(b)ステアリン酸グリセリルの含有量は、組成物全体の好ましくは0.1~8重量%であり、より好ましくは0.3~5重量%であり、さらに好ましくは0.5~3重量%である。
このような範囲で用いることにより、極性油をより安定に乳化しやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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