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公開番号2025037174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143986
出願日2023-09-05
発明の名称データ記憶処理方法及びデータ記憶処理装置
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類G06F 11/14 20060101AFI20250310BHJP(計算;計数)
要約【課題】破損セクタ又は旧データを記憶したセクタが最新の正常セクタと判断される事態を抑制する。
【解決手段】
記憶装置に設けられる少なくとも3つの記憶領域に対して同一の保存対象データを記憶させ、3つの記憶領域に記憶されているデータを比較して、各記憶領域の異常を検出するデータ記憶処理方法を提供する。このデータ記憶処理方法では、各記憶領域の中の第1エリアに保存対象データを記憶させ、第2エリアに保存対象データの書き換え処理回数を示唆する処理回数データを記憶させる。そして、処理回数データに基づいて各記憶領域に対するデータ更新順序を決定し、データ更新順序を参照して各記憶領域における第1エリアへの保存対象データの記憶処理を実行し、処理回数データに基づいて各記憶領域の中から最新の保存対象データを記憶している最新記憶領域を特定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
記憶装置に設けられる少なくとも3つの記憶領域に対して同一の保存対象データを記憶させ、3つの前記記憶領域に記憶されているデータを比較して、前記保存対象データが記憶された各記憶領域の異常を検出するデータ記憶処理方法であって、
前記各記憶領域の中の第1エリアに前記保存対象データを記憶させ、第2エリアに前記保存対象データの書き換え処理回数を示唆する処理回数データを記憶させ、
前記処理回数データに基づいて、前記各記憶領域に対するデータ更新順序を決定し、
前記データ更新順序を参照して、前記各記憶領域における前記第1エリアへの前記保存対象データの記憶処理を実行し、
前記処理回数データに基づいて、前記各記憶領域の中から最新の前記保存対象データを記憶している最新記憶領域を特定する、
データ記憶処理方法。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記処理回数データは、前記保存対象データの更新要求が生じた回数を表す書き換え要求カウンタ、及び前記各記憶領域における前記保存対象データの現在の消去回数を表すイレースカウンタを含み、
前記イレースカウンタを参照して、前記各記憶領域に対する前記データ更新順序を規定する更新順序指令値を設定する、
データ記憶処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記処理回数データは、前記保存対象データの更新要求が生じた回数を表す書き換え要求カウンタ、及び前記各記憶領域における前記保存対象データの現在の消去回数を表すイレースカウンタを含み、
前記更新要求を検出すると、
データ更新の開始基点とする更新基点セクタを定め、前記更新基点セクタを基点とした更新順序指令値を設定する、
データ記憶処理方法。
【請求項4】
請求項1に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記処理回数データを参照して前記各記憶領域に記憶されたデータの相互一致性を判定し、
判定した前記相互一致性から、前記最新記憶領域と、前記最新記憶領域よりも古い前記保存対象データを記憶している旧記憶領域及び/又はデータが破損している破損記憶領域に該当する他記憶領域と、を特定する、
データ記憶処理方法。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ記憶処理方法であって、
特定された前記最新記憶領域に対して破損判定を行い、
前記最新記憶領域が破損していないと判断すると、前記最新記憶領域のデータで前記他記憶領域のデータを書き換え、
前記最新記憶領域が破損していると判断すると、前記他記憶領域に対して前記破損判定を行う、
データ記憶処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記記憶装置に、前記保存対象データのバックアップデータを記憶したバックアップ記憶領域を設け、
前記破損判定によって破損していない前記記憶領域が存在しないと判断すると、前記バックアップ記憶領域に対して前記破損判定を行い、
前記バックアップ記憶領域が破損していないと判断すると、前記バックアップデータで前記各記憶領域のデータを書き換える、
データ記憶処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記バックアップ記憶領域が破損していると判断すると、予め準備したデフォルトデータで前記各記憶領域の前記保存対象データを書き換える、
データ記憶処理方法。
【請求項8】
請求項2又は3に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記各記憶領域に前記保存対象データとともに前記イレースカウンタを記憶させ、
前記各記憶領域に応じた前記イレースカウンタのバックアップデータを記憶したバックアップ記憶領域を設け、
前記各記憶領域の前記イレースカウンタの正常性を判定し、
前記イレースカウンタが異常と判断すると、前記バックアップデータで前記イレースカウンタを書き換える、
データ記憶処理方法。
【請求項9】
請求項2又は3に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記各記憶領域に前記保存対象データとともに前記イレースカウンタを記憶させ、
前記各記憶領域に応じた前記イレースカウンタのバックアップデータを記憶したバックアップ記憶領域を設け、
前記各記憶領域の前記イレースカウンタ及び前記バックアップデータの正常性を判定し、
前記イレースカウンタが正常且つ前記バックアップデータが異常と判断される場合には、前記イレースカウンタで前記バックアップデータを書き換え、
前記イレースカウンタ及び前記バックアップデータの双方が異常と判断される場合には、予め定めたデフォルト値で前記各イレースカウンタ及び前記バックアップデータを書き換える、
データ記憶処理方法。
【請求項10】
請求項2又は3に記載のデータ記憶処理方法であって、
前記各記憶領域に前記保存対象データとともに前記イレースカウンタを記憶させ、
前記各記憶領域に応じた前記イレースカウンタのバックアップデータを記憶したバックアップ記憶領域を設け、
前記記憶領域における各イレースカウンタの最大値及び最小値を求め、
前記最大値と前記最小値の差分が所定値以下である場合には前記各イレースカウンタを維持し、
前記最大値と前記最小値の差分が所定値を超える場合には前記各イレースカウンタ及び前記バックアップデータを予め定めたデフォルト値で書き換える、
データ記憶処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記憶処理方法及びデータ記憶処理装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、所定のメモリコントローラ(記憶制御装置)により制御されるメモリの記憶領域を3つ以上に分割し、データを冗長的に記憶させるデータ記憶処理方法が記載されている。
【0003】
特に、特許文献1では、記憶された3つのデータを比較し、不一致の場合にはデータに異常があると判断し、2つのデータが一致している場合には一致しているデータを正常と判断し、3つのデータが全て不一致の場合には全てのデータを異常と判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4244847号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のデータ記憶処理方法では、記憶手段への記憶処理中に、電源断が生じると記憶処理が完了して過去のデータから新規のデータに変更されているデータ(最新のデータ)と、過去のデータから変更されなかったデータが混在することとなる。このため、記憶されているデータに異常がなくてもデータの異常と判断してしまうおそれがある。さらに、記憶処理が完了しているデータが1つで記憶処理が未完了であるデータが2つの場合において電源断が生じると、既存のデータ(旧データ)を最新の正常データと判断してしまうおそれがある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、破損セクタ又は旧データを記憶したセクタが最新の正常セクタと判断される事態を抑制することのできるデータ記憶処理方法及びデータ記憶処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様によれば、記憶装置に設けられる少なくとも3つの記憶領域に対して同一の保存対象データを記憶させ、3つの記憶領域に記憶されているデータを比較して、保存対象データが記憶された各記憶領域の異常を検出するデータ記憶処理方法が提供される。このデータ記憶処理方法では、各記憶領域の中の第1エリアに保存対象データを記憶させ、第2エリアに保存対象データの書き換え処理回数を示唆する処理回数データを記憶させ、第2エリアに記憶されている処理回数データに基づいて、各記憶領域に対するデータ更新順序を決定し、データ更新順序を参照して、各記憶領域における第1エリアへの保存対象データの記憶処理を実行し、各記憶領域の中から最新の保存対象データを記憶している最新記憶領域を特定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、破損セクタ又は旧データを記憶したセクタが最新の正常セクタと判断される事態を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の各実施形態におけるデータ記憶処理方法を実行するためのデータ記憶処理装置の構成の一形態を説明するブロック図である。
図2は、第1実施形態によるデータ記憶処理方法における初期化処理を説明するフローチャートである。
図3は、本実施形態によるデータ記憶処理方法における通常処理を説明するフローチャートである。
図4Aは、書き換え順設定処理を実行した場合における制御結果の第1の例を説明する図である。
図4Bは、参考例1による制御結果の一例を説明する図である。
図5Aは、書き換え順設定処理を実行した場合における制御結果の第2の例を説明する図である。
図5Bは、参考例2による制御結果の一例を説明する図である。
図6Aは、イレースカウンタ修復処理による制御結果の一例を説明する図である。
図6Bは、参考例3による制御結果の一例を説明する図である。
図7は、第1実施形態によるセクタ状態判定処理の詳細を示すフローチャートである。
図8Aは、第1実施形態によるセクタ状態判定処理を実行した場合における制御結果の第1の例を説明する図である。
図8Bは、第1実施形態によるセクタ状態判定処理を実行した場合における制御結果の第2の例を説明する図である。
図8Cは、第1実施形態によるセクタ状態判定処理を実行した場合における制御結果の第3の例を説明する図である。
図8Dは、参考例4による制御結果の一例を説明する図である。
図9は、第2実施形態によるセクタ状態判定処理の詳細を示すフローチャートである。
図10は、第2実施形態によるセクタ更新処理の詳細を示すフローチャートである。
図11Aは、第2実施形態によるセクタ状態判定処理及びセクタ更新処理を実行した場合における制御結果の第1の例を説明する図である。
図11Bは、第2実施形態によるセクタ状態判定処理及びセクタ更新処理を実行した場合における制御結果の第2の例を説明する図である。
図11Cは、第2実施形態によるセクタ状態判定処理及びセクタ更新処理を実行した場合における制御結果の第3の例を説明する図である。
図11Dは、第2実施形態によるセクタ状態判定処理及びセクタ更新処理を実行した場合における制御結果の第4の例を説明する図である。
図11Eは、第2実施形態によるセクタ状態判定処理及びセクタ更新処理を実行した場合における制御結果の第5の例を説明する図である。
図12は、第3実施形態による初期化処理を説明するフローチャートである。
図13は、第3実施形態による通常処理を説明するフローチャートである。
図14は、イレースディスターブ対策処理の詳細を示すフローチャートである。
図15は、イレースディスターブ対策処理による制御結果の第1の例を説明する図である。
図16は、変形例1によるイレースディスターブ対策処理の詳細を示すフローチャートである。
図17は、イレースディスターブ対策処理による制御結果の第2の例を説明する図である。
図18は、変形例2に係るイレースディスターブ対策処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る各実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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