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公開番号2025037054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143778
出願日2023-09-05
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人新大阪国際特許事務所
主分類A01D 33/00 20060101AFI20250310BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】従来の人参収穫車両のような作業車両については、作物を収容する作物コンテナーの段積みにおいて要求される人力および手間がしばしば小さくないことに本発明者は気付いた。
【解決手段】第二人参コンテナー82は、シューター外側ユニット52へセットされ、昇降コンベアー装置30により搬送された人参が第一人参コンテナー81へ収容された後、シューター外側ユニット52へセットされた第二人参コンテナー82がスライドしないようにシューター内側ユニット51は回動させられ、セットされた第二人参コンテナー82はシューター外側ユニット52から第一人参コンテナー81の上面へ自動でまたは手動でスライドさせられる人参収穫車両である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
作物収穫装置により収穫された作物を車体左右方向において搬送する昇降コンベアー装置と、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物を収容する第一作物コンテナーを載置する、前記昇降コンベアー装置のコンベアー出口の下方へ設けられた作物コンテナー載置台装置と、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物を収容する第二作物コンテナーがセットされる、前記作物コンテナー載置台装置の前記車体左右方向における外側部へ取付けられた作物コンテナーシューター装置と、
を備えており、
前記作物コンテナーシューター装置は、シューター内側ユニットおよびシューター外側ユニットを有し、
前記シューター内側ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記作物コンテナー載置台装置の前記外側部へ回動可能に取付けられており、
前記シューター外側ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記シューター内側ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記第二作物コンテナーは、前記シューター外側ユニットへセットされ、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物が前記第一作物コンテナーへ収容された後、前記シューター外側ユニットへ前記セットされた第二作物コンテナーがスライドしないように前記シューター内側ユニットは回動させられ、前記セットされた第二作物コンテナーは前記シューター外側ユニットから前記第一作物コンテナーの上面へ自動でまたは手動でスライドさせられることを特徴とする作業車両。
続きを表示（約 2,400 文字）【請求項２】
前記作物コンテナーシューター装置は、基底支持ユニットおよび側方支持ユニットをさらに有し、
前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記作物コンテナー載置台装置の前記外側部へ固定されており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における外側部は、前記シューター外側ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物が前記第一作物コンテナーへ収容されるとき、前記シューター内側ユニットおよび前記シューター外側ユニットは平面的に並んでおり、前記作物が前記第一作物コンテナーへ収容された後、前記シューター外側ユニットへ前記セットされた第二作物コンテナーがスライドしないように前記シューター外側ユニットは維持されながら前記シューター内側ユニットは起立させられ、前記セットされた第二作物コンテナーは前記シューター外側ユニットから前記第一作物コンテナーの上面へ自動でまたは手動でスライドさせられることを特徴とする請求項１に記載の作業車両。
【請求項３】
前記作物コンテナーシューター装置は、基底支持ユニットおよび側方支持ユニットをさらに有し、
前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記作物コンテナー載置台装置の前記外側部へ回動可能に支持されており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における外側部は、前記シューター外側ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられていることを特徴とする請求項１に記載の作業車両。
【請求項４】
前記シューター内側ユニット、前記シューター外側ユニット、前記基底支持ユニットおよび前記側方支持ユニットは、矩形のプレート部材であり、
平行リンク機構が、前記シューター内側ユニット、前記シューター外側ユニット、前記基底支持ユニットおよび前記側方支持ユニットにより構成されており、
前記シューター内側ユニットおよび前記側方支持ユニットは、互いに対向しており、
前記シューター外側ユニットおよび前記基底支持ユニットは、互いに対向していることを特徴とする請求項２に記載の作業車両。
【請求項５】
前記シューター外側ユニットへ前記セットされた第二作物コンテナーのスライドをスプリングの付勢力を利用することによりロックするためのＬ字形状ロック部材が、前記シューター外側ユニットの内側寄りの箇所へ回動可能に取付けられており、
前記Ｌ字形状ロック部材の回動軸が、前記Ｌ字形状ロック部材の縦部へ設けられており、
前記Ｌ字形状ロック部材の横部の先端は、内側向きであり、
前記横部の前記先端が他の部材へ当接していないとき、前記縦部が起立して前記スプリングの前記付勢力に従い前記セットされた第二作物コンテナーを支えることにより、前記セットされた第二作物コンテナーのロック状態が維持され、
前記横部の前記先端が前記他の部材へ当接しているとき、前記縦部が前記スプリングの前記付勢力に抗し回動することにより、前記セットされた第二作物コンテナーのアンロック状態が達成されることを特徴とする請求項４に記載の作業車両。
【請求項６】
前記シューター外側ユニットへ前記セットされた第二作物コンテナーの前記アンロック状態が達成されたとき、前記セットされた第二作物コンテナーは前記シューター外側ユニットから前記第一作物コンテナーの上面へスライドさせられ、
前記スライドさせられた第二作物コンテナーの車体前後方向における位置ズレを抑制するための第二作物コンテナースライドガイドが、前記シューター外側ユニットの上面へ設けられており、
前記スライドさせられた第二作物コンテナーの前記車体左右方向における位置ズレを抑制するための第二作物コンテナースライドストッパーが、前記第一作物コンテナーの上端へ設けられていることを特徴とする請求項５に記載の作業車両。
【請求項７】
前記作物コンテナー載置台装置へ前記載置された第一作物コンテナーおよび第二作物コンテナーを前記車体前後方向において搬送するメインキャリアーと、
前記メインキャリアーにより前記搬送された第一作物コンテナーおよび第二作物コンテナーを前記車体前後方向において搬送する、前記メインキャリアーの前端部へ接続されたラダーキャリアーと、
をさらに備えており、
前記ラダーキャリアーの前端部の高さが調節可能であるように、前記ラダーキャリアーの後端部が前記メインキャリアーの前記前端部へ回動可能に接続されていることを特徴とする請求項６に記載の作業車両。
【請求項８】
前記ラダーキャリアーの前記後端部は、運転作業者席よりも前方へ位置しており、
前記ラダーキャリアーは、伸縮可能であり、
最短状態における前記ラダーキャリアーの前記前端部は、前記運転作業者席の前方へ設けられたフロントキャリアーの後端部よりも前方へ位置しており、
前記最短状態における前記ラダーキャリアーの長さは、前記第一作物コンテナーの前記車体前後方向におけるコンテナー幅の整数倍であることを特徴とする請求項７に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、人参収穫車両のような作業車両に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
走行クローラを装着した車体の左右片側に前部で野菜を引き抜き後方へ搬送する収穫搬送装置を設け、収穫搬送装置で収穫した野菜を収穫野菜処理装置で選別してコンテナに詰めて、コンテナを車体の他側に設けるキャリヤに複数並べて積載する野菜収穫機において、キャリヤの側部に補助載置台をキャリヤの側部に起伏可能に設けた野菜収穫機のような作業車両が、知られている（たとえば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１６４４２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、本発明者は、作業車両ユーザーのさまざまなニーズを考慮し、便利な機能が人参収穫車両のような作業車両へつぎつぎと実装される趨勢はますます加速すると考えている。
【０００５】
しかしながら、従来の作業車両については、便利な機能を利用するときの使い勝手が必ずしもよくないことに本発明者は気付いた。
【０００６】
より具体的には、従来の人参収穫車両のような作業車両については、作物を収容する作物コンテナーの段積みにおいて要求される人力および手間がしばしば小さくないことに本発明者は気付いた。
【０００７】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、使い勝手を向上することができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
第１の本発明は、作物収穫装置により収穫された作物を車体左右方向において搬送する昇降コンベアー装置と、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物を収容する第一作物コンテナーを載置する、前記昇降コンベアー装置のコンベアー出口の下方へ設けられた作物コンテナー載置台装置と、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物を収容する第二作物コンテナーがセットされる、前記作物コンテナー載置台装置の前記車体左右方向における外側部へ取付けられた作物コンテナーシューター装置と、
を備えており、
前記作物コンテナーシューター装置は、シューター内側ユニットおよびシューター外側ユニットを有し、
前記シューター内側ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記作物コンテナー載置台装置の前記外側部へ回動可能に取付けられており、
前記シューター外側ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記シューター内側ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記第二作物コンテナーは、前記シューター外側ユニットへセットされ、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物が前記第一作物コンテナーへ収容された後、前記シューター外側ユニットへ前記セットされた第二作物コンテナーがスライドしないように前記シューター内側ユニットは回動させられ、前記セットされた第二作物コンテナーは前記シューター外側ユニットから前記第一作物コンテナーの上面へ自動でまたは手動でスライドさせられることを特徴とする作業車両である。
【０００９】
第２の本発明は、前記作物コンテナーシューター装置は、基底支持ユニットおよび側方支持ユニットをさらに有し、
前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記作物コンテナー載置台装置の前記外側部へ固定されており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における外側部は、前記シューター外側ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記昇降コンベアー装置により前記搬送された作物が前記第一作物コンテナーへ収容されるとき、前記シューター内側ユニットおよび前記シューター外側ユニットは平面的に並んでおり、前記作物が前記第一作物コンテナーへ収容された後、前記シューター外側ユニットへ前記セットされた第二作物コンテナーがスライドしないように前記シューター外側ユニットは維持されながら前記シューター内側ユニットは起立させられ、前記セットされた第二作物コンテナーは前記シューター外側ユニットから前記第一作物コンテナーの上面へ自動でまたは手動でスライドさせられることを特徴とする第１の本発明の作業車両である。
【００１０】
第３の本発明は、前記作物コンテナーシューター装置は、基底支持ユニットおよび側方支持ユニットをさらに有し、
前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記作物コンテナー載置台装置の前記外側部へ回動可能に支持されており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における内側部は、前記基底支持ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられており、
前記側方支持ユニットの前記車体左右方向における外側部は、前記シューター外側ユニットの前記車体左右方向における外側部へ回動可能に取付けられていることを特徴とする第１の本発明の作業車両である。
（【００１１】以降は省略されています）

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