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公開番号
2025021826
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125812
出願日
2023-08-01
発明の名称
精米設備
出願人
井関農機株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
B02B
7/00 20060101AFI20250206BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】ユーザの利便性を向上しつつ、砕米の発生を良好に防止して再精米を行うことのできる精米設備を提供する。
【解決手段】制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された供給量調節部による供給量及び圧力調節部による圧力の制御量に基づき、標準的な精白度による精米処理を行う通常モードと、圧力調節部で圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも低減し、攪拌速度調節部による攪拌速度を増加して精米処理を実行するよう構成された再精米モードとを実行可能に構成され、さらに、状態検出センサIから取得した米の状態を示す状態検出情報に基づき、再精米モードを自動で実行するか否かを判定する再精米実行判定部を備え、精米処理の開始時、再精米実行判定部によって、再精米モードを自動で実行するか否かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
投入ホッパへ投入された米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記投入ホッパへ投入された米の状態を検出する状態検出センサと、
前記精白ロールの攪拌速度を調節する攪拌速度調節部とを備え、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき、標準的な精白度による精米処理を行う通常モードと、
前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも低減し、前記攪拌速度調節部による攪拌速度を増加して精米処理を実行するよう構成された再精米モードとを実行可能に構成され、さらに、
前記状態検出センサから取得した米の状態を示す状態検出情報に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定する再精米実行判定部を備え、精米処理の開始時、前記再精米実行判定部によって、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定し、前記再精米モードを自動で実行可能に構成されたことを特徴とする精米設備。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記状態検出センサは、米の温度を検出する温度検出センサを備え、
前記制御部は、精米処理において、前記温度検出センサから検出情報を取得し、米の温度が、第1設定温度以上のとき、仕上がりの目標となる白度を下げるよう構成され、また、米の温度が第2設定温度以下のとき、仕上がりの目標となる白度を上げるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の精米設備。
【請求項3】
前記状態検出センサは、米の白度を検出する白度検出センサを備え、前記再精米実行判定部は、米の白度の検出値に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定するよう構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の精米設備。
【請求項4】
前記状態検出センサは、米の脂肪酸度を検出する脂肪酸度検出センサを備え、前記再精米実行判定部は、米の脂肪酸度の検出値に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定するよう構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の精米設備。
【請求項5】
投入ホッパへ投入された米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記投入ホッパへ投入された米の状態を検出する状態検出センサと、
前記精白ロールの攪拌速度を調節する攪拌速度調節部とを備え、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき、標準的な精白度による精米処理を行う通常モードと、
前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも低減し、前記攪拌速度調節部による攪拌速度を増加して精米処理を実行するよう構成された再精米モードとを実行可能に構成され、前記状態検出センサから取得した米の状態を示す状態検出情報に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定する再精米実行判定部を備え、
前記状態検出センサは、米の水分値を検出する水分値検出センサ備え、
前記制御部は、精米処理を開始する際、前記状態検出センサによって検出された米の水分値に関する情報を取得し、水分値が低いほど、前記圧力板の圧力を設定された制御量よりも下げるよう構成され、また、水分値が高いほど、前記圧力板の圧力を設定された制御量よりも上げるよう構成されたことを特徴とする精米設備。
【請求項6】
投入ホッパへ投入された米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記投入ホッパへ投入された米の状態を検出する状態検出センサと、
前記精白ロールの攪拌速度を調節する攪拌速度調節部とを備え、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき、標準的な精白度による精米処理を行う通常モードと、
前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも低減し、前記攪拌速度調節部による攪拌速度を増加して精米処理を実行するよう構成された再精米モードとを実行可能に構成され、前記状態検出センサから取得した米の状態を示す状態検出情報に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定する再精米実行判定部を備え、
前記精白ロールを回転駆動する駆動用モータに、電流値を測定する電流計が取り付けられ、前記制御部は、取得した前記電流計の計測値に関する情報に基づき、前記供給量調節部による供給量を補正する玄米供給量補正部を備えたことを特徴とする精米設備。
【請求項7】
前記再精米実行判定部は、ユーザによって入力された前回の精米からの経過日数の情報を取得し、取得した前記経過日数が多いほど、再精米モードを自動実行する条件となる米の脂肪酸度の値を増加させるよう構成されたことを特徴とする請求項4に記載の精米設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、精米設備に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の精米設備として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
この従来の精米設備は、屋根及び四方の側壁を備えた簡易的な建屋内に、玄米の投入を受ける玄米投入部と、玄米に含まれる異物を除去する異物除去部と、投入された玄米を精米する精米部と、白米を取り出すための白米取出部とを備えている。また、上記精米部として、例えば、特許文献2に記載のものが知られている。この従来の精米部は、玄米を精白する精白室内にて、精白ロールを回転させて玄米を攪拌し、精白室内側に配設された網に干渉させて精米する仕組みとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-36961号公報
特開平11-104504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、精米後に時間が経過すると、米は表面が酸化して風味が落ちてしまう。これに対し、精米処理を行った米を、再度精米する(以下、再精米という。)ことで、風味の劣化を改善することができる。また、ユーザが、精米の仕上がりを確認した結果、精米が不十分であると判断し、再精米を行いたいというニーズも存在する。しかしながら、従来の精米設備は、再精米を行うと、時間経過による劣化や一旦精米したことにより脆くなった穀粒に負荷がかかることで、砕米が生じやすいものとなっていた。また、ユーザにとっては、従来の精米設備によって、再精米を行う際、どのような設定で再精米を行ってよいかが分からず、適切でない設定により再精米を行うことで、砕米を生じさせてしまうおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、このような問題に鑑み、ユーザの利便性を向上しつつ、砕米の発生を良好に防止して再精米を行うことのできる精米設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、
投入ホッパへ投入された米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記投入ホッパへ投入された米の状態を検出する状態検出センサと、
前記精白ロールの攪拌速度を調節する攪拌速度調節部とを備え、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき、標準的な精白度による精米処理を行う通常モードと、
前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも低減し、前記攪拌速度調節部による攪拌速度を増加して精米処理を実行するよう構成された再精米モードとを実行可能に構成され、さらに、
前記状態検出センサから取得した米の状態を示す状態検出情報に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定する再精米実行判定部を備え、精米処理の開始時、前記再精米実行判定部によって、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定し、前記再精米モードを自動で実行可能に構成されたことを特徴とする精米設備を提供する。
【0007】
上記第1の発明によれば、投入ホッパに投入された米の状態を状態検出センサによって検出し、その状態検出情報に基づいて、再精米モードを自動で実行するか否かを判定し、米の状態から必要と判断される場合に、再精米モードを自動で実行することができる。これにより、ユーザの利便性を向上しつつ、砕米の発生を良好に防止して再精米を行うことができる。
【0008】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、前記状態検出センサは、米の温度を検出する温度検出センサを備え、
前記制御部は、精米処理において、前記温度検出センサから検出情報を取得し、米の温度が、第1設定温度以上のとき、仕上がりの目標となる白度を下げるよう構成され、また、米の温度が第2設定温度以下のとき、仕上がりの目標となる白度を上げるよう構成されたことを特徴とする。
【0009】
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、米の温度によって、米の表面の柔らかさが変わり、精米処理において研磨される度合いが異なってくる点を考慮し、仕上がりの目標となる白度を良好に実現することができる。
【0010】
第3の発明は、上記第1または上記第2の発明の構成に加え、
前記状態検出センサは、米の白度を検出する白度検出センサを備え、前記再精米実行判定部は、米の白度の検出値に基づき、前記再精米モードを自動で実行するか否かを判定するよう構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の精米設備。
(【0011】以降は省略されています)
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