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公開番号
2025030156
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135193
出願日
2023-08-23
発明の名称
コンバイン
出願人
井関農機株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A01D
69/00 20060101AFI20250228BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】作業者の作業経験に依らず刈取作業の効率を所定の範囲に維持することができるコンバインを提供する。
【解決手段】操縦部(5)のコントローラ(40)は、走行装置(2)の始動後から排出オーガ(8)の駆動が停止するまでのトータル時間と、コントローラ(40)に保存されている従前のトータル時間である第1基準時間を比較して、トータル時間が第1基準時間よりも長い場合には、操縦部(5)のモニタ(11)に警告表示を行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を刈取る刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に穀稈の穀粒を脱穀選別する脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の後側に穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設け、該グレンタンク(7)の後側に外部に穀粒を排出する排出オーガ(8)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)のコントローラ(40)は、前記走行装置(2)の始動後から前記排出オーガ(8)の駆動が停止するまでのトータル時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前のトータル時間である第1基準時間を比較して、
前記トータル時間が第1基準時間よりも長い場合には、前記操縦部(5)のモニタ(11)に警告表示を行うことを特徴とするコンバイン。
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【請求項2】
前記第1基準時間は、前記従前のトータル時間に穀稈の倒伏状態に基づく第1補正係数(K1)と機体フレーム(1)の傾斜角度に基づく第2補正係数(K2)を乗算して算出した請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記コントローラ(40)は、前記走行装置(2)の走行が停止している停止時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前の停止時間である第2基準時間を比較して、
前記停止時間が第2基準時間よりも長い場合には、前記エンジン(E)の駆動を停止する旨の前記警告表示を行う請求項1記載のコンバイン。
【請求項4】
前記コントローラ(40)は、前記走行装置(2)が走行し、前記刈取装置(3)と脱穀装置(4)の駆動が停止している単純走行時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前の単純走行時間である第3基準時間を比較して、
前記単純走行時間が第3基準時間よりも長い場合には、前記走行装置(2)の走行速度を速くする旨の前記警告表示を行う請求項1記載のコンバイン。
【請求項5】
前記第3基準時間は、前記従前の単純走行時間に穀稈の倒伏状態に基づく第1補正係数(K1)と機体フレーム(1)の傾斜角度に基づく第2補正係数(K2)を乗算して算出した請求項4記載のコンバイン。
【請求項6】
前記コントローラ(40)は、前記走行装置(2)が走行し、前記刈取装置(3)と脱穀装置(4)の駆動している刈取作業時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前の刈取作業時間である第4基準時間を比較して、
前記刈取作業時間が第4基準時間よりも長い場合には、前記走行装置(2)の走行速度と、前記刈取装置(3)の刈取速度と、脱穀装置(4)の脱穀速度を速くする旨の前記警告表示を行う請求項1記載のコンバイン。
【請求項7】
前記第4基準時間は、前記従前の刈取作業時間に穀稈の倒伏状態に基づく第1補正係数(K1)と機体フレーム(1)の傾斜角度に基づく第2補正係数(K2)を乗算して算出した請求項6記載のコンバイン。
【請求項8】
前記コントローラ(40)は、前記走行装置(2)の走行が停止し、前記排出オーガ(8)が駆動して穀粒を外部に排出している排出時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前の排出時間である第5基準時間を比較して、
前記排出時間が第5基準時間よりも長い場合には、前記排出オーガ(8)の排出速度を速くする旨の前記警告表示を行う請求項1記載のコンバイン。
【請求項9】
前記エンジン(E)と走行装置(2)の伝動経路に、前記エンジン(E)の出力回転を増減速する無段変速装置(30)を設け、
該無段変速装置(30)と刈取装置(3)の伝動経路に、刈取クラッチ(32)を設け、
前記エンジン(E)と脱穀装置(4)の伝動経路に、脱穀クラッチ(33)を設け、
前記エンジン(E)と排出オーガ(8)の伝動経路に、排出クラッチ(34)を設け、
前記操縦部(5)に、前記エンジン(E)の出力回転を増減速するエンジンコントロールスイッチ(15)と、前記無段変速装置(30)の出力回転を増減速する変速レバー(21)と、前記刈取クラッチ(32)と脱穀クラッチ(33)の接続と接続解除を行う刈脱レバー(26)と、前記排出クラッチ(34)の接続と接続解除を行う排出レバー(27)を設けた請求項1記載のコンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの出漁回転の増減速を行う無段変速装置を備えたコンバインに関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来のコンバインにおいて、圃場や穀稈の植立状態に合わせて変速レバーを操作して走行装置の走行速度や刈取装置の刈取速度等の増減速を行う技術が知られている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-191835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、作業者の作業経験の違いによって刈取作業の効率が大幅に異なり、概して、作業経験が少ない作業者の刈取作業時間が長くなる恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、作業者の作業経験に依らず刈取作業の効率を所定の範囲に維持することができるコンバインを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を刈取る刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に穀稈の穀粒を脱穀選別する脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の後側に穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設け、該グレンタンク(7)の後側に外部に穀粒を排出する排出オーガ(8)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)のコントローラ(40)は、前記走行装置(2)の始動後から前記排出オーガ(8)の駆動が停止するまでのトータル時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前のトータル時間である第1基準時間を比較して、前記トータル時間が第1基準時間よりも長い場合には、前記操縦部(5)のモニタ(11)に警告表示を行うことを特徴とするコンバインである。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記第1基準時間は、前記従前のトータル時間に穀稈の倒伏状態に基づく第1補正係数(K1)と機体フレーム(1)の傾斜角度に基づく第2補正係数(K2)を乗算して算出した請求項1記載のコンバインである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記コントローラ(40)は、前記走行装置(2)の走行が停止している停止時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前の停止時間である第2基準時間を比較して、前記停止時間が第2基準時間よりも長い場合には、前記エンジン(E)の駆動を停止する旨の前記警告表示を行う請求項1記載のコンバインである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記コントローラ(40)は、前記走行装置(2)が走行し、前記刈取装置(3)と脱穀装置(4)の駆動が停止している単純走行時間と、前記コントローラ(40)に保存されている従前の単純走行時間である第3基準時間を比較して、前記単純走行時間が第3基準時間よりも長い場合には、前記走行装置(2)の走行速度を速くする旨の前記警告表示を行う請求項1記載のコンバインである。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記第3基準時間は、前記従前の単純走行時間に穀稈の倒伏状態に基づく第1補正係数(K1)と機体フレーム(1)の傾斜角度に基づく第2補正係数(K2)を乗算して算出した請求項4記載のコンバインである。
(【0011】以降は省略されています)
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