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公開番号2025031215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137287
出願日2023-08-25
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人
主分類A01C 15/00 20060101AFI20250228BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】区画が切り替わる場合や2つ以上の区画に跨って作業車両が走行する場合に、作物の生育不良の発生を抑制すること。
【解決手段】
走行車体(1)と、前記走行車体(1)に支持されて圃場(260)に施肥する施肥装置(4)と、前記圃場(260)が予め定められた広さに区分けされた区画(261)に対し、前記区画(261)ごとの施肥量(V)の情報に基づいて、前記施肥装置(4)を制御して施肥量(V)を制御する制御部(300)であって、前記走行車体(1)の走行に伴って前記区画(261)が切り替わる場合に、切り替わる手前から前記施肥量(V)の変更を開始することを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
走行車体(1)と、
前記走行車体(1)に支持されて圃場(260)に施肥する施肥装置(4)と、
前記圃場(260)が予め定められた広さに区分けされた区画(261)に対し、前記区画(261)ごとの施肥量(V)の情報に基づいて、前記施肥装置(4)を制御して施肥量(V)を制御する制御部(300)であって、
前記走行車体(1)の走行に伴って前記区画(261)が切り替わる場合に、切り替わる手前から前記施肥量(V)の変更を開始することを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記区画(261)間の前記施肥量(V)の切り替わりは徐変であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記走行車体(1)が、隣り合う第1の区画(261-1)と第2の区画(261-2)に跨って走行する場合には、前記第1の区画(261-1)の第1の施肥量(V1)と、前記第2の区画(261-2)の第2の施肥量(V2)と、前記走行車体(1)の施肥範囲(262)が前記第1の区画(261-1)に重なる割合(R1)と、前記施肥範囲(262)が前記第2の区画(261-2)に重なる割合(R2)と、に基づいて、前記施肥量(V)を制御し、
前記施肥量(V)を手動で入力可能であると共に、前記第1の施肥量(V1)、前記第2の施肥量(V2)、前記第1の区画(261-1)に重なる割合(R1)および前記第2の区画(261-2)に重なる割合(R2)に基づく施肥量(V)で施肥作業を行う自動施肥モードと、手動で入力された施肥量(V)で施肥作業を行う手動施肥モードと、を切り替え可能な入力部(101)、を備え圃場(260)の情報を検出する検出部材(SN1,SN2)と、前記自動施肥モードの場合に、前記検出部材(SN1,SN2)の検出結果を使用しない第1の方式と、前記検出部材(SN1,SN2)の検出結果を使用する第2の方式と、を切り替え可能な前記入力部(101)と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、田植機やトラクタ等の作業車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
田植機やトラクタ等において、走行車体のキャビン(9)の天井の上面に、測位装置(40)のアンテナ等の受信装置(41)を設置して、車体の現在位置を測定すると共に、測位情報と圃場等の作業に関する情報とに基づいて、車体を走行させる技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-103088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術において、作業に関する情報として、作物の過去の栽培データや生育モデル、気象データ、衛星からの圃場の解析データに基づいて、AI(Artificial Intelligence:人工知能)で学習して、生育予測や病害発生予測を行い、水管理や追肥、防除・雑草管理、収穫の適期を通知、提案する研究が進んでいる。
【0005】
解析を行う場合に、圃場を所定の広さの区画に区分けして、各区画に対して、水の過不足、肥料の過不足等の解析、予測が行われることとなる。したがって、隣り合う区画で肥料の過不足の程度が異なり、施肥時の減肥率(基準の施肥量から施肥量を減らす割合)に大きな差が発生する場合もある。作業車両が、区画が切り替わる場合や2つ以上の区画に跨って走行する場合に、基準となる点の減肥率で施肥を行うと、各区画での減肥率に大きな差があった場合に、肥料が過剰または大きく不足することがあり、誤差が大きくなる問題がある。誤差が大きくなると、作物が十分に育たなかったり、過剰に育ちすぎたりといった生育不良が発生する問題がある。
【0006】
本発明は、区画が切り替わる場合や2つ以上の区画に跨って作業車両が走行する場合に、作物の生育不良の発生を抑制することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
【0008】
請求項1に記載の発明は、走行車体(1)と、前記走行車体(1)に支持されて圃場(260)に施肥する施肥装置(4)と、前記圃場(260)が予め定められた広さに区分けされた区画(261)に対し、前記区画(261)ごとの施肥量(V)の情報に基づいて、前記施肥装置(4)を制御して施肥量(V)を制御する制御部(300)であって、前記走行車体(1)の走行に伴って前記区画(261)が切り替わる場合に、切り替わる手前から前記施肥量(V)の変更を開始することを特徴とする作業車両である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記区画(261)間の前記施肥量(V)の切り替わりは徐変であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記走行車体(1)が、隣り合う第1の区画(261-1)と第2の区画(261-2)に跨って走行する場合には、前記第1の区画(261-1)の第1の施肥量(V1)と、前記第2の区画(261-2)の第2の施肥量(V2)と、前記走行車体(1)の施肥範囲(262)が前記第1の区画(261-1)に重なる割合(R1)と、前記施肥範囲(262)が前記第2の区画(261-2)に重なる割合(R2)と、に基づいて、前記施肥量(V)を制御し、前記施肥量(V)を手動で入力可能であると共に、前記第1の施肥量(V1)、前記第2の施肥量(V2)、前記第1の区画(261-1)に重なる割合(R1)および前記第2の区画(261-2)に重なる割合(R2)に基づく施肥量(V)で施肥作業を行う自動施肥モードと、手動で入力された施肥量(V)で施肥作業を行う手動施肥モードと、を切り替え可能な入力部(101)、を備え圃場(260)の情報を検出する検出部材(SN1,SN2)と、前記自動施肥モードの場合に、前記検出部材(SN1,SN2)の検出結果を使用しない第1の方式と、前記検出部材(SN1,SN2)の検出結果を使用する第2の方式と、を切り替え可能な前記入力部(101)と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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