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公開番号
2025036496
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024227093,2023120613
出願日
2024-12-24,2019-07-31
発明の名称
半導体レーザ素子
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01S
5/343 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】吸収損失を低減することができ、効率の向上が可能な半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かって順に有し、p側半導体層に上方に突出したリッジが設けられた半導体レーザ素子である。p側半導体層は、活性層の上面に接して配置され、1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、第1部分の上面に接して配置され、第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、電子障壁層の上面に接して配置され、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を有する。第1部分は、上方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなっており、アンドープであるp側組成傾斜層と、p側組成傾斜層の上方に配置され、アンドープである、p側中間層と、を有し、リッジの下端は、p側中間層に位置している。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かって順に有し、前記p側半導体層に上方に突出したリッジが設けられた半導体レーザ素子であって、
前記p側半導体層は、
前記活性層の上面に接して配置され、1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、
前記第1部分の上面に接して配置され、前記第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、
前記電子障壁層の上面に接して配置され、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を有し、
前記第1部分は、
上方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなっており、アンドープであるp側組成傾斜層と、
前記p側組成傾斜層の上方に配置され、アンドープである、p側中間層と、を有し、 前記リッジの下端は、前記p側中間層に位置している、半導体レーザ素子。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第2部分は、
前記リッジの上面を構成する上側p型半導体層と、
前記上側p型半導体層と前記電子障壁層の間に配置され、前記上側p型半導体層より大きいバンドギャップエネルギーを有する下側p型半導体層と、を有する、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項3】
前記第1部分は、前記p側中間層として、
前記p側組成傾斜層の平均バンドギャップエネルギーより大きく且つ前記電子障壁層のバンドギャップエネルギーより小さいバンドギャップエネルギーを有し、アンドープである、第1層と、
前記第1層のバンドギャップエネルギーより大きく且つ前記電子障壁層のバンドギャップエネルギーより小さいバンドギャップエネルギーを有し、アンドープである、第2層と、を有する、請求項1又は2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項4】
前記第1層及び前記第2層はそれぞれ単一組成の層であり、前記リッジの下端は前記第1層又は前記第2層に位置している、請求項3に記載の半導体レーザ素子。
【請求項5】
前記第1層はGaN層である、請求項3又は4に記載の半導体レーザ素子。
【請求項6】
前記第2層はAlGaN層である、請求項3~5のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項7】
前記p側組成傾斜層は、互いに組成の異なる複数のサブ層からなり、
前記p側組成傾斜層の最も下側のサブ層は、In
a
Ga
1-a
N(0<a<1)からなり、
前記p側組成傾斜層の最も上側のサブ層は、In
z
Ga
1-z
N(0≦z<a)からなる請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項8】
それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かって順に有し、前記p側半導体層に上方に突出したリッジが設けられた半導体レーザ素子であって、
前記p側半導体層は、
前記活性層の上面に接して配置され、1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、
前記第1部分の上面に接して配置され、前記第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、
前記電子障壁層の上面に接して配置され、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を有し、
前記第2部分の厚みは、前記第1部分の厚みよりも薄く、
前記リッジの下端は、前記第1部分に位置している、半導体レーザ素子。
【請求項9】
前記第1部分の厚みは、400nm以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項10】
前記リッジの底面から前記電子障壁層までの最短距離は、前記リッジの上面から前記電子障壁層までの最短距離よりも大きい、請求項1~9のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体レーザ素子に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
今日、窒化物半導体を有する半導体レーザ素子(以下、「窒化物半導体レーザ素子」ともいう。)は、紫外域から緑色に至るまでの光を発振することが可能となり、光ディスクの光源のみならず多岐にわたり利用されている。このような半導体レーザ素子としては、基板の上に、n側クラッド層、n側光ガイド層、活性層、p側光ガイド層、p側クラッド層をこの順に有する構造が知られている(例えば特許文献1、2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-273473号公報
特開2014-131019号公報
国際公開第2017/017928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
窒化物半導体レーザ素子のp側の半導体層にはMg等のp型不純物が添加されるが、p型不純物は深い準位をつくり光吸収を生じさせる。このため、p型不純物含有層における光強度が大きいほど吸収損失が増大し、スロープ効率などの効率が低下する。そこで、本開示では、吸収損失を低減することができ、効率の向上が可能な半導体レーザ素子を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における半導体レーザ素子の第一の態様は、それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かって順に有し、前記p側半導体層に上方に突出したリッジが設けられた半導体レーザ素子であって、
前記p側半導体層は、
前記活性層の上面に接して配置され、1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、
前記第1部分の上面に接して配置され、前記第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、
前記電子障壁層の上面に接して配置され、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を有し、
前記第1部分は、
上方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなっており、アンドープであるp側組成傾斜層と、
前記p側組成傾斜層の上方に配置され、アンドープである、p側中間層と、を有し、 前記リッジの下端は、前記p側中間層に位置している、半導体レーザ素子である。
【0006】
本開示における半導体レーザ素子の第二の態様は、それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かって順に有し、前記p側半導体層に上方に突出したリッジが設けられた半導体レーザ素子であって、
前記p側半導体層は、
前記活性層の上面に接して配置され、1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、
前記第1部分の上面に接して配置され、前記第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、
前記電子障壁層の上面に接して配置され、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を有し、
前記第2部分の厚みは、前記第1部分の厚みよりも薄く、
前記リッジの下端は、前記第1部分に位置している、半導体レーザ素子である。
【0007】
本開示における半導体レーザ素子の製造方法の第一の態様は、
基板の上に、n側半導体層を形成する工程と、
前記n側半導体層の上に、活性層を形成する工程と、
前記活性層の上面に、1以上の半導体層を有する第1部分をアンドープで形成する工程と、
前記第1部分の上面に、前記第1部分のバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有する電子障壁層を、p型不純物をドープして形成する工程と、
前記電子障壁層の上面に、p型不純物をドープして形成するp型半導体層を1以上有する第2部分を形成する工程と、
前記第1部分と前記電子障壁層と前記第2部分とを含むp側半導体層の一部を除去することにより、上方に突出したリッジを形成する工程と、を有し、
前記第1部分をアンドープで形成する工程は、
上方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなるp側組成傾斜層をアンドープで形成する工程と、
前記p側組成傾斜層の上方に、p側中間層をアンドープで形成する工程と、を含み、 前記リッジを形成する工程において、前記リッジの下端が前記p側中間層に位置するように前記p側半導体層の一部を除去する、半導体レーザ素子の製造方法である。
本開示における半導体レーザ素子の製造方法の第二の態様は、
基板の上に、n側半導体層を形成する工程と、
前記n側半導体層の上に、活性層を形成する工程と、
前記活性層の上面に、1以上の半導体層を有する第1部分をアンドープで形成する工程と、
前記第1部分の上面に、前記第1部分のバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有する電子障壁層を、p型不純物をドープして形成する工程と、
前記電子障壁層の上面に、p型不純物をドープして形成するp型半導体層を1以上有する第2部分を形成する工程と、
前記第1部分と前記電子障壁層と前記第2部分とを含むp側半導体層の一部を除去することにより、上方に突出したリッジを形成する工程と、を有し、
前記第2部分を形成する工程において、前記第1部分の厚みよりも薄い厚みを有する前記第2部分を形成し、
前記リッジを形成する工程において、前記リッジの下端が前記第1部分に位置するように前記p側半導体層の一部を除去する、半導体レーザ素子の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
このような半導体レーザ素子によれば、吸収損失を低減することができ、効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体レーザ素子の模式的な断面図である。
図2Aは、図1の半導体レーザ素子のp側半導体層の層構造の例を模式的に示す図である。
図2Bは、図1の半導体レーザ素子のp側半導体層の層構造の別の例を模式的に示す図である。
図2Cは、図1の半導体レーザ素子のp側半導体層の層構造の別の例を模式的に示す図である。
図2Dは、図1の半導体レーザ素子のp側半導体層の層構造の別の例を模式的に示す図である。
図3Aは、第1部分の最上層と電子障壁層と第2部分の最下層とのバンドギャップエネルギーの関係の一例を模式的に示す図である。
図3Bは、第1部分の最上層と電子障壁層と第2部分の最下層とのバンドギャップエネルギーの関係の別の例を模式的に示す図である。
図3Cは、第1部分の最上層と電子障壁層と第2部分の最下層とのバンドギャップエネルギーの関係の別の例を模式的に示す図である。
図4は、図1の半導体レーザ素子のn側半導体層の層構造の例を模式的に示す図である。
図5は、図1の半導体レーザ素子のp側組成傾斜層及びその付近の一部拡大図である。
図6Aは、本発明の一実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法を示すフローチャートである。
図6Bは、工程S103の一例を示すフローチャートである。
図7は、計算例1乃至5の第1部分の厚みと第2部分への漏れ光の割合との関係を示すグラフである。
図8は、比較例1乃至4の半導体レーザ素子のI-L特性を示すグラフである。
図9Aは、実施例1乃至3の半導体レーザ素子のI-L特性を示すグラフである。
図9Bは、実施例1乃至3の半導体レーザ素子のI-V特性を示すグラフである。
図10Aは、実施例3乃至5の半導体レーザ素子のI-L特性を示すグラフである。
図10Bは、実施例3乃至5の半導体レーザ素子のI-V特性を示すグラフである。
図11Aは、実施例3及び6の半導体レーザ素子のI-L特性を示すグラフである。
図11Bは、実施例3及び6の半導体レーザ素子のI-V特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための方法を例示するものであって、本発明を以下の実施形態に特定するものではない。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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