TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025036097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024093445
出願日2024-06-10
発明の名称発光デバイス
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H10K 50/842 20230101AFI20250306BHJP()
要約【課題】収率を向上させ低コスト化が可能な発光デバイスを提供する
【解決手段】長辺方向を第1方向とし短辺方向を第2方向とする、多角形の基板と、発光層と発光層を挟持する第1電極および第2電極を有する複数の発光素子が配置される発光領域と、第2電極と電気的に接続する第1コンタクト領域と、発光領域および第1コンタクト領域を囲う耐湿リングと、を備え、第1電極は複数の発光素子に設けられ、第2電極は複数の発光素子に共通する共通電極であり、耐湿リングは、基板の発光領域に対して一方の長辺側に、該長辺から第2方向において第1距離の位置に配される第1部分と、該長辺から第2方向において第2距離の位置に配される第2部分と、を有し、第1距離は第2距離より大きく、第1コンタクト領域は、耐湿リングの第2部分に隣接し、耐湿リングに対して発光領域側にある領域に配置される、ことを特徴とする発光デバイス。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長辺方向を第1方向とし短辺方向を第2方向とする、多角形の基板と、
前記基板上に設けられた発光層と前記発光層を挟持する第1電極および第2電極を有する複数の発光素子が配置される発光領域と、
前記基板の前記発光領域の周辺領域に配置される、前記第2電極と電気的に接続する第1コンタクト領域と、
前記基板に設けられ、前記発光領域および前記第1コンタクト領域を囲う耐湿リングと、
を備え、
前記第1電極は前記複数の発光素子のそれぞれに設けられ、前記第2電極は前記複数の発光素子に共通する共通電極であり、
前記耐湿リングは、前記基板の前記発光領域に対して一方の長辺側に、該長辺から前記第2方向において第1距離の位置に配される第1部分と、該長辺から前記第2方向において第2距離の位置に配される第2部分と、を有し、
前記第1距離は前記第2距離より大きく、
前記第1コンタクト領域は、前記耐湿リングの前記第2部分に隣接し、前記耐湿リングに対して前記発光領域側にある領域に配置される、
ことを特徴とする発光デバイス。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記耐湿リングは、前記一方の長辺側に前記第1部分を有する第1幅狭部と、前記一方の長辺側に前記第2部分を有する第1幅広部とを有し、
前記耐湿リングの前記第1幅狭部の前記第1方向の両側にそれぞれ前記第1幅広部および第2幅広部が設けられ、
前記第1幅広部に、前記第1コンタクト領域が設けられ、
前記第2幅広部に、前記第2電極と電気的に接続する第2コンタクト領域が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項3】
前記第1幅狭部と前記第1幅広部の、前記一方の長辺に対する前記第2方向の位置は異なり、
前記第1幅狭部と前記第1幅広部の、他方の長辺に対する前記第2方向の位置は一致している、
ことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項4】
前記第1コンタクト領域は、前記耐湿リングの前記第1幅広部のうち、前記発光領域に対して前記一方の長辺の側に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の発光デバイス。
【請求項5】
前記第2部分に隣接し、前記耐湿リングに対して前記発光領域側にある前記領域に配置された、前記第1コンタクト領域と電気的に接続するパッドをさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項6】
前記2部分に隣接し、前記耐湿リングに対して前記発光領域側にある前記領域に配置された、前記発光素子を駆動するための回路の一部が形成される回路領域をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項7】
前記耐湿リングは、前記一方の長辺側に前記第1部分を有する第1幅狭部と、前記一方の長辺側に前記第2部分を有する第1幅広部と、を有し、
前記耐湿リングは、前記第1幅狭部と、前記発光領域に対して前記一方の長辺側に配さ
れる第2幅狭部と、前記第1幅狭部と前記第2幅狭部の間に配される前記第1幅広部と、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項8】
長辺方向を第1方向とし短辺方向を第2方向とする、多角形の基板と、
前記基板上に設けられた発光層と前記発光層を挟持する第1電極および第2電極を有する複数の発光素子が配置される発光領域と、
前記基板の前記発光領域の周辺領域に配置される、前記第2電極と電気的に接続する第1コンタクト領域および第2コンタクト領域と、
前記基板に設けられ、前記発光領域、前記第1コンタクト領域、および前記第2コンタクト領域を囲う耐湿リングと、
を備え、
前記第1電極は前記複数の発光素子のそれぞれに設けられ、前記第2電極は前記複数の発光素子に共通する共通電極であり、
前記耐湿リングは、一方の長辺において、第1凹部を含み、
前記第1コンタクト領域と前記第2コンタクト領域の間に前記耐湿リングの前記凹部が配置される、
ことを特徴とする発光デバイス。
【請求項9】
前記耐湿リングは、前記一方の長辺において、更に第2凹部を含み、
前記第2凹部、前記第1コンタクト領域、前記第1凹部、および前記第2コンタクト領域の順で配置される、
ことを特徴とする請求項8に記載の発光デバイス。
【請求項10】
前記発光領域と前記基板の一方の長辺端部との間に、前記第1コンタクト領域、前記第2コンタクト領域、および前記耐湿リングの前記凹部が配置される、
ことを特徴とする請求項8に記載の発光デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、発光デバイスに関し、例えば、発光素子を有する発光デバイスに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Di
ode)を発光源とする、画像形成装置に使用する光書込み装置(OLED-PH:OLED Print Head)が提案されている。OLED-PHは、OLEDとそれを駆動するためのトランジスタとを同一基板上に形成できるので、小型化かつ低コスト化に有利である。特に、基板にシリコンウェハを用いた場合は、駆動回路を微細に形成することが可能となり、その結果、発光源となるOLEDの高密度化が可能となる。よって、より高精細な画像形成が可能となる。
【0003】
特許文献1には、それぞれが複数のOLEDを備えた矩形の発光デバイスがライン状に複数個配列されたOLED-PHが開示されている。このOLED-PHにおいて、各々の発光デバイスは、共通の電源線を通して電流の供給を受けるOLEDを複数有している。よって、発光デバイスのコストを低減することで、OLED-PHの更なる低コスト化を図ることができる。
【0004】
ここで、発光デバイスは、基板上に複数の発光デバイスを形成し、切り出すことで個別の発光デバイスを得ることができる。よって、1つの基板における発光デバイスの収率をあげることで、低コスト化を図ることができる。
【0005】
また、特許文献1の各OLEDにおいて、下部電極は独立電極となっており、上部電極は共通電極となっている。上部電極は、発光層の発光波長に対して透明である材料で形成されているため、一般的に抵抗が高くなってしまう。更に上部電極は共通電極となっており、複数のOLEDの駆動電流が流れ込むため、電圧降下が大きくなる。その結果、発光輝度ムラが発生する可能性がある。上部電極の電圧降下を抑制するために、上部電極に電位を供給するための低抵抗配線と上部電極とのコンタクト領域を複数有することが望ましい。
【0006】
OLEDの製造工程では、蒸着マスクを用いた真空蒸着法により、電極や有機層を基板上に堆積することでOLEDを形成する。この蒸着マスクは、開口面積が大きいため撓み易く、基板と蒸着マスクの一部を当接することによって、蒸着マスクの撓みを抑制する。そのため、蒸着マスクにはリブと呼称される当接用の柱状構造物が形成される。矩形の発光デバイスの場合、蒸着マスクの開口アスペクト比が大きくなり、開口長辺方向にマスクが撓みやすくなる。そのため、長辺方向にそって、短辺方向で隣り合う発光デバイスの間にリブ当接領域を配置する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-30565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の通り、上部電極(共通電極)の電圧降下を抑制するためには、長辺方向に沿って、上部電極に電位を供給するための低抵抗配線と上部電極とのコンタクト領域を配置することが有効となる。一方で、長辺方向にはリブ当接領域を配置する必要がある。そのため
、コンタクト領域は外部と電気接続を持つための端子パッド部およびリブ当接領域との干渉を避けて配置する必要がある。例えば、OLED配置領域から短辺方向にコンタクト領域、端子パッド部、リブ当接領域の順で配置することもできる。しかしながら、そのような配置とした場合には、チップサイズが大きくなるため、1枚の基板における発光デバイスの収率が減り、低コスト化の妨げとなってしまう。
【0009】
本開示は、収率を向上させ低コスト化が可能な発光デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の第一の態様は、
長辺方向を第1方向とし短辺方向を第2方向とする、多角形の基板と、
前記基板上に設けられた発光層と前記発光層を挟持する第1電極および第2電極を有する複数の発光素子が配置される発光領域と、
前記基板の前記発光領域の周辺領域に配置される、前記第2電極と電気的に接続する第1コンタクト領域と、
前記基板に設けられ、前記発光領域および前記第1コンタクト領域を囲う耐湿リングと、
を備え、
前記第1電極は前記複数の発光素子のそれぞれに設けられ、前記第2電極は前記複数の発光素子に共通する共通電極であり、
前記耐湿リングは、前記基板の前記発光領域に対して一方の長辺側に、該長辺から前記第2方向において第1距離の位置に配される第1部分と、該長辺から前記第2方向において第2距離の位置に配される第2部分と、を有し、
前記第1距離は前記第2距離より大きく、
前記第1コンタクト領域は、前記耐湿リングの前記第2部分に隣接し、前記耐湿リングに対して前記発光領域側にある領域に配置される、
ことを特徴とする発光デバイスである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
情報機器
9日前
キヤノン株式会社
培養装置
1日前
キヤノン株式会社
現像装置
4日前
キヤノン株式会社
培養装置
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
10日前
キヤノン株式会社
光学機器
10日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
9日前
キヤノン株式会社
現像装置
4日前
キヤノン株式会社
培養装置
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
11日前
キヤノン株式会社
光学装置
2日前
キヤノン株式会社
定着装置
1日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
撮像装置
14日前
キヤノン株式会社
撮像装置
11日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1日前
キヤノン株式会社
培養システム
1日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1日前
キヤノン株式会社
細胞剥離装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
1日前
キヤノン株式会社
画像表示装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1日前
続きを見る