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公開番号2025035895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143228
出願日2023-09-04
発明の名称電源制御装置、電源制御方法、プログラム
出願人京セラ株式会社
代理人TRY国際弁理士法人
主分類G06Q 30/0601 20230101AFI20250307BHJP(計算;計数)
要約【課題】最終的にユーザが享受する経済的な利益を増大することを可能とする電源制御装置、電源制御方法、プログラムを提供する。
【解決手段】電源制御装置は、電力系統に接続される分散電源を制御する制御部と、前記分散電源を制御する制御指令を送信する送信部と、を備え、前記制御部は、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定し、前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
電力系統に接続される施設に設置される分散電源を制御する制御部と、
前記分散電源を制御する制御指令を送信する送信部と、を備え、
前記制御部は、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定し、
前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される、電源制御装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記第2価値は、前記分散電源の小売価格及び前記分散電源の想定運用日数によって表される価値を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項３】
前記第2価値は、前記分散電源の運用によって消耗する価値を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項４】
前記第2価値は、前記分散電源の劣化状態によって表される価値を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項５】
前記第1価値は、前記電力系統の安定化のための前記分散電源の制御によって得られるインセンティブによって表される価値を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項６】
前記第1価値は、前記分散電源から出力される電力であって前記施設で消費される電力によって表される価値を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項７】
前記第1価値は、前記施設に対して前記電力系統から供給される電力によって表される価値を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項８】
前記特定目的関数は、前記施設の利益を最大化するための目的関数であり、
前記特定目的関数は、前記第1項から第2項を引いた関数である、請求項１に記載の電源制御装置。
【請求項９】
電力系統に接続される施設に設置される分散電源を制御するステップAと、
前記分散電源を制御する制御指令を送信するステップBと、を備え、
前記ステップAは、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定するステップを含み、
前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される、電源制御方法。
【請求項１０】
電力系統に接続される施設に設置される分散電源を制御するステップAと、
前記分散電源を制御する制御指令を送信するステップBと、をコンピュータに実行させ、
前記ステップAは、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定するステップを含み、
前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電源制御装置、電源制御方法、プログラムに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、電力系統の電力需給バランスを維持するために、蓄電装置を分散電源として用いる技術（例えば、VPP（Virtual Power Plant））が知られている。VPPでは、蓄電装置を有する2以上の施設を管理する電力管理装置によって蓄電装置が制御される。
【０００３】
さらに、蓄電装置の充放電計画の策定において、蓄電装置の充放電制御によって削減されるコスト（買電電力の料金など）を削減しつつ、蓄電装置の劣化を抑制する技術も提案されている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１３－２４７７２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述した背景下において、発明者等は、鋭意検討の結果、蓄電装置の充放電制御によって削減されるコスト（買電電力の料金など）に伴う経済的な利益が蓄電装置の劣化に伴う経済的な不利益を上回るケースなどにおいては、蓄電装置の劣化の抑制を単純に考慮するだけでは不十分であることを見出した。
【０００６】
例えば、蓄電装置の劣化を犠牲にしてでも買電電力の料金を削減した方が、最終的にユーザが享受する経済的な利益が大きくなるケースが考えられる。
【０００７】
そこで、本開示は、最終的にユーザが享受する経済的な利益を増大することを可能とする電源制御装置、電源制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
開示の態様は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源を制御する制御部と、前記分散電源を制御する制御指令を送信する送信部と、を備え、前記制御部は、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定し、前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される、電源制御装置である。
【０００９】
開示の態様は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源を制御するステップAと、前記分散電源を制御する制御指令を送信するステップBと、を備え、前記ステップAは、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定するステップを含み、前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される、電源制御方法である。
【００１０】
開示の一態様は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源を制御するステップAと、前記分散電源を制御する制御指令を送信するステップBと、をコンピュータに実行させ、前記ステップAは、特定目的関数を最適化するように、前記分散電源の運転計画を策定するステップを含み、前記特定目的関数は、前記分散電源の制御によって変動する電力に関する価値を表す第1価値に関する第1項及び前記分散電源の資産的な価値を表す第2価値に関する第2項によって表される、プログラムである。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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