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公開番号
2025030380
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135626
出願日
2023-08-23
発明の名称
弾性波装置および通信装置
出願人
京セラ株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
H03H
9/145 20060101AFI20250228BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】弾性波装置の周波数特性を改善する。
【解決手段】弾性波装置のIDT電極は、第1方向において互いに隣接しており、かつ、前記第1方向と交差する第2方向に延在する第1電極指および第2電極指を有する。第1電極指と第2電極指との交差領域は、前記第2方向において互いに対向する第1端部領域および第2端部領域と、前記第1端部領域と前記第2端部領域の間に位置している非端部領域と、を含む。弾性波装置の圧電体層の厚みは電極指ピッチの2倍以下であり、前記第2方向における前記第1端部領域および前記第2端部領域のそれぞれの長さは、前記電極指ピッチ以上、かつ、前記電極指ピッチの2.5倍以下である。前記第1方向と前記弾性波装置の厚み方向とに延在する仮想切断面を考慮した場合に、前記第1端部領域、前記非端部領域、および前記第2端部領域における、第1電極指の断面積と第2電極指の断面積とは、所定の相補的関係を満たしている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性波装置であって、
圧電体層と、
前記圧電体層上に位置しているIDT電極と、を有しており、
前記IDT電極は、
第1方向において互いに隣接しており、かつ、前記第1方向と交差する第2方向に延在している第1電極指および第2電極指と、
前記第2方向において互いに対向している第1バスバーおよび第2バスバーと、を有しており、
前記第1電極指は、前記第1バスバーに接続されており、かつ、前記第2バスバーの側へと延在しており、
前記第2電極指は、前記第2バスバーに接続されており、かつ、前記第1バスバーの側へと延在しており、
前記弾性波装置において、前記第1電極指と前記第2電極指とが交差する交差領域は、前記第2方向において、(i)前記第1バスバーの側に位置している第1端部領域と、(ii)前記第2バスバーの側に位置している第2端部領域と、(iii)前記第1端部領域と前記第2端部領域の間に位置している非端部領域と、を含んでおり、
前記圧電体層の厚みは、前記第1電極指と前記第2電極指との間の電極指ピッチの2倍以下であり、
前記第2方向における前記第1端部領域および前記第2端部領域のそれぞれの長さは、前記電極指ピッチ以上、かつ、前記電極指ピッチの2.5倍以下であり、
前記第1方向と前記弾性波装置の厚み方向とに延在する仮想切断面を考慮した場合に、
前記非端部領域における前記第1電極指の断面積を第1基準断面積と称し、
前記非端部領域における前記第2電極指の断面積を第2基準断面積と称し、
前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも大きく、かつ、前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも大きい場合には、前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも小さく、かつ、前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも小さく、
前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも小さく、かつ、前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも小さい場合には、前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも大きく、かつ、前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも大きい、弾性波装置。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積と前記第1基準断面積との差の絶対値は、前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積と前記第2基準断面積との差の絶対値の0.75倍以上かつ1.25倍以下である、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項3】
前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積と前記第1基準断面積との差の絶対値は、前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積と前記第2基準断面積との差の絶対値の0.75倍以上かつ1.25倍以下である、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項4】
前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積と前記第1基準断面積との差の絶対値は、前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積と前記第2基準断面積との差の絶対値の0.75倍以上かつ1.25倍以下である、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項5】
前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積と前記第1基準断面積との差の絶対値は、前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積と前記第2基準断面積との差の絶対値の0.75倍以上かつ1.25倍以下である、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項6】
前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積は、前記第1基準断面積よりも大きく、
前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積は、前記第1基準断面積よりも小さく、
前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積は、前記第2基準断面積よりも大きく、
前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積は、前記第2基準断面積よりも小さい、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項7】
前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積は、前記第1基準断面積よりも小さく、
前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積は、前記第1基準断面積よりも大きく、
前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積は、前記第2基準断面積よりも小さく、
前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積は、前記第2基準断面積よりも大きい、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項8】
前記非端部領域における前記第1電極指の前記第1方向における長さを第1基準幅と称し、
前記非端部領域における前記第2電極指の前記第1方向における長さを第2基準幅と称し、
前記第1端部領域における前記第1電極指の幅が前記第1基準幅よりも長く、かつ、前記第2端部領域における前記第2電極指の幅が前記第2基準幅よりも長い場合には、前記第2端部領域における前記第1電極指の幅が前記第1基準幅よりも短く、かつ、前記第1端部領域における前記第2電極指の幅が前記第2基準幅よりも短く、
前記第1端部領域における前記第1電極指の幅が前記第1基準幅よりも短く、かつ、前記第2端部領域における前記第2電極指の幅が前記第2基準幅よりも短い場合には、前記第2端部領域における前記第1電極指の幅が前記第1基準幅よりも長く、かつ、前記第1端部領域における前記第2電極指の幅が前記第2基準幅よりも長い、請求項1に記載の弾性波装置。
【請求項9】
前記第1端部領域における前記第1電極指の幅は、前記第1基準幅よりも長く、
前記第2端部領域における前記第1電極指の幅は、前記第1基準幅よりも短く、
前記第2端部領域における前記第2電極指の幅は、前記第2基準幅よりも長く、
前記第1端部領域における前記第2電極指の幅は、前記第2基準幅よりも短く、
前記非端部領域における前記第1電極指のDutyを第1基準Dutyと称し、
前記第1端部領域における前記第1電極指のDutyは、前記第1基準Dutyよりも大きく、かつ、前記第1基準Dutyの1.25倍以下であり、
前記第2端部領域における前記第1電極指のDutyは、前記第1基準Dutyの0.75倍以上であり、かつ、前記第1基準Dutyよりも小さく、
前記非端部領域における前記第2電極指のDutyを第2基準Dutyと称し、
前記第1端部領域における前記第2電極指のDutyは、前記第2基準Dutyの0.75倍以上であり、かつ、前記第2基準Dutyよりも小さく、
前記第2端部領域における前記第2電極指のDutyは、前記第2基準Dutyよりも大きく、かつ、前記第2基準Dutyの1.25倍以下である、請求項8に記載の弾性波装置。
【請求項10】
前記第1端部領域における前記第1電極指の幅は、前記第1基準幅よりも短く、
前記第2端部領域における前記第1電極指の幅は、前記第1基準幅よりも長く、
前記第2端部領域における前記第2電極指の幅は、前記第2基準幅よりも短く、
前記第1端部領域における前記第2電極指の幅は、前記第2基準幅よりも長く、
前記非端部領域における前記第1電極指のDutyを第1基準Dutyと称し、
前記第1端部領域における前記第1電極指のDutyは、前記第1基準Dutyの0.75倍以上であり、かつ、前記第1基準Dutyよりも小さく、
前記第2端部領域における前記第1電極指のDutyは、前記第1基準Dutyよりも大きく、かつ、前記第1基準Dutyの1.25倍以下であり、
前記非端部領域における前記第2電極指のDutyを第2基準Dutyと称し、
前記第1端部領域における前記第2電極指のDutyは、前記第2基準Dutyよりも大きく、かつ、前記第2基準Dutyの1.25倍以下であり、
前記第2端部領域における前記第2電極指のDutyは、前記第2基準Dutyの0.75倍以上であり、かつ、前記第2基準Dutyよりも小さい、請求項8に記載の弾性波装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の一態様は、弾性波装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、弾性波装置の一構成例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/100949号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
弾性波装置の周波数特性を改善することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る弾性波装置は、圧電体層と、前記圧電体層上に位置しているIDT電極と、を有しており、前記IDT電極は、第1方向において互いに隣接しており、かつ、前記第1方向と交差する第2方向に延在している第1電極指および第2電極指と、前記第2方向において互いに対向している第1バスバーおよび第2バスバーと、を有しており、前記第1電極指は、前記第1バスバーに接続されており、かつ、前記第2バスバーの側へと延在しており、前記第2電極指は、前記第2バスバーに接続されており、かつ、前記第1バスバーの側へと延在しており、前記弾性波装置において、前記第1電極指と前記第2電極指とが交差する交差領域は、前記第2方向において、(i)前記第1バスバーの側に位置している第1端部領域と、(ii)前記第2バスバーの側に位置している第2端部領域と、(iii)前記第1端部領域と前記第2端部領域の間に位置している非端部領域と、を含んでおり、前記圧電体層の厚みは、前記第1電極指と前記第2電極指との間の電極指ピッチの2倍以下であり、前記第2方向における前記第1端部領域および前記第2端部領域のそれぞれの長さは、前記電極指ピッチ以上、かつ、前記電極指ピッチの2.5倍以下であり、前記第1方向と前記弾性波装置の厚み方向とに延在する仮想切断面を考慮した場合に、前記非端部領域における前記第1電極指の断面積を第1基準断面積と称し、前記非端部領域における前記第2電極指の断面積を第2基準断面積と称し、前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも大きく、かつ、前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも大きい場合には、前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも小さく、かつ、前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも小さく、前記第1端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも小さく、かつ、前記第2端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも小さい場合には、前記第2端部領域における前記第1電極指の断面積が前記第1基準断面積よりも大きく、かつ、前記第1端部領域における前記第2電極指の断面積が前記第2基準断面積よりも大きい。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様によれば、弾性波装置の周波数特性を従来よりも改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態1の弾性波装置の一構成例を示す。
タイプ1のIDT電極の構成例を示す。
タイプ2のIDT電極の構成例を示す。
タイプ3のIDT電極の構成例を示す。
タイプ4のIDT電極の構成例を示す。
弾性波装置の周波数特性の例を示す。
弾性波装置の周波数特性の別の例を示す。
実施形態2におけるタイプ5のIDT電極の構成例を示す。
実施形態2における弾性波装置の周波数特性の例を示す。
実施形態3の弾性波装置の一構成例を示す。
実施形態4の通信装置の一構成例を示す
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔実施形態1〕
実施形態1について以下に説明する。説明の便宜上、実施形態1にて説明したコンポーネント(構成要素)と同じ機能を有するコンポーネントについては、以降の各実施形態では同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。簡潔化のため、公知の技術事項についても説明を適宜省略する。本明細書において述べる各コンポーネント、各材料、および各数値はいずれも、内容上矛盾のない限り、単なる例示である。それゆえ、内容上矛盾のない限り、例えば各コンポーネントの位置関係および接続関係は各図の例に限定されない。また、各図は必ずしもスケール通りに図示されていない。本明細書では、特に矛盾のない限り、2つの数AおよびBについての表記「A~B」は、「A以上かつB以下」を表す。
【0009】
(弾性波装置1の一構成例)
図1は、実施形態1の弾性波装置1の一構成例を示す。図1では、弾性波装置1の積層構造が正面視にて模式的に示されている。本明細書では、説明の便宜上、図1に示す直交座標系(D1・D2・D3座標系)を導入する。図1に示す通り、弾性波装置1において、複数の電極指32は、D1方向に配列されていてよい。実施形態1の例におけるD1方向は、弾性波装置1における電極指32の配列方向である。D2方向は、D1方向と交差する方向の例である。電極指32は、D2方向に延在していてよい。D3方向は、弾性波装置1の各部の厚み方向である。本明細書では、D3方向の正の向きを上方向として説明する。したがって、D3方向の負の向きは下方向である。D1方向~D3方向はそれぞれ、第1方向~第3方向と称されてもよい。D1方向は弾性波装置1の幅方向と称されてもよく、D2方向は弾性波装置1の長手方向と称されてもよい。
【0010】
弾性波装置1は、圧電体層2を有していてよい。圧電体層2は、例えば、圧電体の単結晶材料を含んでいてよい。一例として、圧電体層2は、タンタル酸リチウム(LiTaO
3
:LTとも称される)を材料として含んでいてよい。別の例として、圧電体層2は、ニオブ酸リチウム(LiNbO
3
:LNとも称される)を材料として含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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