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公開番号2025035882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143201
出願日2023-09-04
発明の名称作業車両管理システム
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類A01B 69/00 20060101AFI20250307BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】複数の管理項目を取り扱いつつ、管理者の監視負担を軽減することのできる作業車両管理システムを提供する。
【解決手段】複数の作業車両100から、各種センサによって検知あるいは検出された情報を取得し、管理下にある複数の作業車両100の状態や作業進捗を示す管理情報を表示するように構成された作業車両管理システムであって、取得された前記検知あるいは検出された情報を作業車両100ごとに車両情報記憶部に記憶し、前記車両情報記憶部に記憶された車両情報に基づき、前記管理情報を表示部に表示させる管理装置を備え、前記管理装置は、前記管理情報を表示する表示方法を設定する表示方法設定手段と、前記表示方法設定手段によって設定された表示方法を変更する表示方法変更手段とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の作業車両から、各種センサによって検知あるいは検出された情報を取得し、管理下にある複数の作業車両の状態や作業進捗を示す管理情報を表示するように構成された作業車両管理システムであって、
取得された前記検知あるいは検出された情報を作業車両ごとに車両情報記憶部に記憶し、前記車両情報記憶部に記憶された車両情報に基づき、前記管理情報を表示部に表示させる管理装置を備え、
前記管理装置は、前記管理情報を表示する表示方法を設定する表示方法設定手段と、前記表示方法設定手段によって設定された表示方法を変更する表示方法変更手段とを備え、
前記表示方法変更手段は、車両情報記憶部に記憶された前記検知あるいは検出された情報から、前記管理情報の表示方法の設定を変更する条件である表示方法変更条件を充足するか判定し、充足する場合、自動で表示方法を変更するよう構成され、
前記表示方法として、燃料残量が少ない順に作業車両の情報を表示する燃料残量順と、終了予定時刻の遅い順に作業車両の情報を表示する終了予定時刻順とを備えたことを特徴とする作業車両管理システム。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
前記管理装置は、天候情報を取得する天候情報取得部をさらに備え、
前記終了予定順による管理情報の表示において、前記天候情報に基づき、降雨が予想される時刻よりも、終了予定時刻が遅い作業車両が存在する場合、その作業車両の情報を強調して表示するよう構成されたことを特徴とする請求項１に記載の作業車両管理システム。
【請求項３】
前記表示方法として、さらに、資材残量が少ない順に作業車両の情報を表示する資材残量順と、タンク残量が少ない順に作業車両の情報を表示するタンク残量順とを備えたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の作業車両管理システム。
【請求項４】
前記表示方法として、さらに、エンジンを冷却するラジエータの冷却水温が高い順に作業車両の情報を表示する冷却水温順を備え、
前記管理装置は、気温を示す気温情報を取得し、気温が所定の温度以上であるとき、前記表示方法変更手段によって、前記表示方法を前記冷却水温順に設定変更するよう構成されたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の作業車両管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、農作業を行う作業車両を制御する車両制御システムに関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、ロボット技術やＩＣＴを活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業への関心が益々高まっており、圃場で農作業を行う作業車両の技術分野においては、例えば、下記特許文献１に示されるように、ＧＰＳ等の測位衛星システムを利用して、作業車両の現在位置を判定し、無人操縦により作業車両を走行させる技術が知られている。
【０００３】
さらに、複数の作業車両を無人操縦により走行させる作業車両を管理する作業車両管理システムが知られており、例えば、下記特許文献２には、複数の作業車両の燃料の残量を監視し、管理画面に作業車両と燃料残量を一覧表示するとともに、残量が少なくなった作業車両について、管理者に報知するように構成された作業車両管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１１－２６６６０８号公報
特開２０２０－１０３１０４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、複数の作業車両を管理する場合、燃料の残量だけでなく、例えば、作業終了予定時刻や、農業資材の残量など、様々な情報を管理したいというニーズが存在する。しかしながら、様々な情報を管理するため、作業車両管理システムの管理項目を増加させると、システムの利便性は向上するものの、管理者にとっては、管理項目の増加によって監視すべき管理項目を見極める必要が生じるため、監視負担が増大することとなる。さらに、作業車両管理システムによって管理する作業車両の数が多くなるほど、この問題は顕著なものとなる。
【０００６】
そこで、本発明は、このような問題を解消し、複数の管理項目を取り扱いつつ、管理者の監視負担を軽減することのできる作業車両管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的を達成するため、第１の発明は、
複数の作業車両から、各種センサによって検知あるいは検出された情報を取得し、管理下にある複数の作業車両の状態や作業進捗を示す管理情報を表示するように構成された作業車両管理システムであって、
取得された前記検知あるいは検出された情報を作業車両ごとに車両情報記憶部に記憶し、前記車両情報記憶部に記憶された車両情報に基づき、前記管理情報を表示部に表示させる管理装置を備え、
前記管理装置は、前記管理情報を表示する表示方法を設定する表示方法設定手段と、前記表示方法設定手段によって設定された表示方法を変更する表示方法変更手段とを備え、
前記表示方法変更手段は、車両情報記憶部に記憶された前記検知あるいは検出された情報から、前記管理情報の表示方法の設定を変更する条件である表示方法変更条件を充足するか判定し、充足する場合、自動で表示方法を変更するよう構成され、
前記表示方法として、燃料残量が少ない順に作業車両の情報を表示する燃料残量順と、終了予定時刻の遅い順に作業車両の情報を表示する終了予定時刻順とを備えたことを特徴とする作業車両管理システムを提供する。
【０００８】
上記第１の発明によれば、表示方法設定手段によって設定された表示方法を変更する表示方法変更手段によって、管理者が監視すべき管理項目に自動で表示を切り替えることができるため、複数の管理項目を取り扱いつつ、管理者の監視負担を軽減することができる。また、管理者は、燃料残量順による表示により、燃料補給が必要となる作業車両の順を知得でき、終了予定時刻順による表示により、作業が終了となる作業車両の順を知得できるため、作業車両の管理が容易となる。
【０００９】
第２の発明は、上記第１の発明の構成に加え、前記管理装置は、天候情報を取得する天候情報取得部をさらに備え、
前記終了予定順による管理情報の表示において、前記天候情報に基づき、降雨が予想される時刻よりも、終了予定時刻が遅い作業車両が存在する場合、その作業車両の情報を強調して表示するよう構成されたことを特徴とする。
【００１０】
上記第２の発明によれば、上記第１の発明の効果に加え、管理者は、降雨の前に作業が終了しないと見込まれる作業車両を知得でき、その作業車両に対して、作業ピッチを上げるよう対応したり、作業を中止したりといった対応が可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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