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公開番号
2025035660
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023142864
出願日
2023-09-04
発明の名称
水性グラビアインキ用組成物
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
C09D
11/106 20140101AFI20250307BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】有機溶剤の含有量が少なくとも、グラビア印刷において優れたインキ転写性を付与でき、且つ保存安定性が良好なグラビアインキ用組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題は、水性グラビアインキ用組成物が、顔料と、水不溶性高分子と、ノニオン性の水溶性高分子(ただし、界面活性剤を除く)と、アニオン性の水溶性高分子と、水とを含むことで解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料と、水不溶性高分子と、ノニオン性の水溶性高分子(ただし、界面活性剤を除く)と、アニオン性の水溶性高分子と、水とを含む、水性グラビアインキ用組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記ノニオン性の水溶性高分子の含有量が、前記組成物中、0.5質量%以上である、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
【請求項3】
さらに、アセチレングリコール系界面活性剤及びアセチレンアルコール系界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含む、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
【請求項4】
前記ノニオン性の水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン-ビニルアルコール共重合体、セルロース誘導体、ポリビニルエーテル、ポリオキサゾリン、ポリビニルアセタール、及びポリN-ビニルアセトアミドから選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
【請求項5】
有機溶剤の濃度が10質量%以下である、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水性グラビアインキ用組成物に関する。より詳細には、印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響を小さくしながらも、グラビア印刷において優れたインキ転写性を付与でき、更に保存安定性の良好なインキ用組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、大気汚染や印刷作業環境の改善を目的として、印刷用インキの水性化、すなわちインキ中の揮発成分の大部分を有機溶剤から水へ置換することが求められている。インキの水性化により、印刷時に外環境へ放出される有機溶剤の量を大幅に削減できる。
【0003】
上記目標を実現するために、インキに含有される各成分の水性化が求められており、フレキソ印刷やインキジェット印刷において水性インキの実用化及び普及が進んでいる。しかしながら、パッケージの印刷等に広く利用されているグラビア印刷においては未だに油性インキが主に用いられている。主な理由としては、グラビア印刷において水性インキを用いる場合、水の表面張力の高さに起因してグラビア版から印刷基材へのインキの転写が不充分であり、その結果充分な印刷濃度、発色の印刷物が得られないということが挙げられる。このため、これまでに種々の方法で解決が模索されてきた。
【0004】
例えば特許文献1には、連続印刷により、顔料およびバインダー樹脂を含む水性グラビアインキを使用して印刷層を形成する印刷物製造方法が開示されており、前記インキ中の顔料とバインダーの質量比、及び前記インキの粘度を調整することで、得られるグラビア印刷物は、良好なレベリング性、濃度、発色を示すことが記載されている。
【0005】
また特許文献2には、顔料と、ポリマーと、所定の沸点を有するグリコールエーテルを含有する水溶性有機溶剤と、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する界面活性剤と、水とを含む水性グラビアインキが開示されており、インキ中のグリコールエーテルの量、水溶性有機溶剤の量、及び水の量を調整することで、環境負荷が少なく、且つ優れたレベリング性により高精細に印刷できる水性グラビアインキを得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-163645号公報
特開2018-083938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の水性グラビアインキは、印刷時に前記インキ中20質量%程度の揮発性有機溶剤を含むものであって、印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響を考慮すると、有機溶剤の含有量をより少なくする手段が求められる。
また特許文献2に記載の水性インキは、使用する印刷基材の種類やインキ中に配合するポリマーの種類によっては、インキの転写性が十分でなく、必ずしも充分な印刷濃度、発色の印刷物が得られないことがあった。
本発明の課題は、有機溶剤の含有量が少なくとも、グラビア印刷において優れたインキ転写性を付与でき、且つ保存安定性が良好なグラビアインキ用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、顔料と、水不溶性高分子と、ノニオン性の水溶性高分子(ただし、界面活性剤を除く)と、アニオン性の水溶性高分子と、水とを含む水性グラビアインキ用組成物によって、上述の課題を解決できることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] 顔料と、水不溶性高分子と、ノニオン性の水溶性高分子(ただし、界面活性剤を除く)と、アニオン性の水溶性高分子と、水とを含む、水性グラビアインキ用組成物。
[2] 前記ノニオン性の水溶性高分子の含有量が、前記組成物中、0.5質量%以上である、[1]に記載の水性グラビアインキ用組成物。
[3] さらに、アセチレングリコール系界面活性剤及びアセチレンアルコール系界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含む、[1]又は[2]に記載の水性グラビアインキ用組成物。
[4] 前記ノニオン性の水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン-ビニルアルコール共重合体、セルロース誘導体、ポリビニルエーテル、ポリオキサゾリン、ポリビニルアセタール、及びポリN-ビニルアセトアミドから選択される少なくとも1つである、[1]~[3]のいずれかに記載の水性グラビアインキ用組成物。
[5] 有機溶剤の濃度が10質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の水性グラビアインキ用組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、グラビア印刷において、印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響を小さくしながらも、優れたインキ転写性を付与でき、更に保存安定性の良好なインキ用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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