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公開番号
2025067076
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176765
出願日
2023-10-12
発明の名称
硬化型樹脂組成物
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
C08F
2/44 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、空気接触部と非接触部の硬度差の小さい硬化物を作製可能な硬化型樹脂組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の硬化型樹脂組成物は、式(a1)で表される化合物を有することを特徴とする。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025067076000005.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">40</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(a1)において、R
a1
は水素原子またはメチル基を表す。R
a2
およびR
a3
はアルキル基を表し、R
a2
およびR
a3
のアルキル基の合計炭素数は3~20であり、かつR
a2
の炭素数≦R
a3
の炭素数を満たす。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(a1)で表される化合物を有する、硬化型樹脂組成物。
TIFF
2025067076000004.tif
35
40
[式(a1)において、R
a1
は水素原子またはメチル基を表す。R
a2
およびR
a3
はアルキル基を表し、R
a2
およびR
a3
のアルキル基の合計炭素数は3~20であり、かつR
a2
の炭素数≦R
a3
の炭素数を満たす。]
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記式(a1)におけるR
a2
がメチル基である、請求項1に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
さらに架橋剤を有する、請求項1に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
さらに(メタ)アクリル系ポリマーを有する、請求項1に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度が-20℃以下である、請求項4に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項6】
さらにラジカル重合開始剤を有する、請求項1に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項7】
接着剤又は粘着剤用である、請求項1~6のいずれかに記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項8】
前記接着剤又は粘着剤が、放熱材として用いられる請求項7に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1~5のいずれかに記載の組成物をA液とし、
ラジカル重合開始剤を含有する組成物をB液とする、A液及びB液の二液型の硬化型樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化型樹脂組成物に関するものであり、特に接着剤又は粘着剤に好適に用いられる硬化型樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
重合性モノマーを含むラジカル硬化型の樹脂組成物は、比較的温和な条件で反応が進行するという点で注目されており、例えば接着剤や粘着剤等として種々の用途に用いられている。
より具体的な用途としては、例えば発熱体と放熱体との接着に用いられる接着剤が挙げられ、該接着剤がアルミナ等の熱伝導性材料を含むことで、該接着剤は放熱材として機能することができる。
【0003】
例えば特許文献1には、室温で迅速に硬化させることができる硬化樹脂組成物として、(メタ)アクリル系ポリマー、ラジカル重合性モノマー、反応促進剤、ならびに(メタ)アクリレート系架橋剤およびアリル系架橋剤からなる群より選ばれた少なくとも1種の架橋剤を含有するA液と、(メタ)アクリル系ポリマーおよびラジカル重合開始剤である過酸化物系重合開始剤を含有するB液とを含む放熱材用二液型樹脂組成物が開示されており、前記ラジカル重合性モノマーとしては具体的に2-エチルヘキシルアクリレートが採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/039749号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでラジカル重合では、ラジカル重合開始剤や成長末端に対して酸素が作用し、不活性な過酸化物ラジカルが生成されることに起因する酸素阻害が発生する場合がある。従って、ラジカル重合による硬化を目的とする硬化型樹脂組成物においては、空気が接する状態で硬化させた際には、空気接触部の硬化性が悪く、空気接触部と非接触部の硬度に差が生じる場合があった。特に接着剤や粘着剤の用途においては、被着体が空気伝播性の強い材料である時に接着性が悪くなる場合があり、不活性ガス雰囲気下で硬化させるなどの対応が必要であった。
そこで本発明は、空気接触部と非接触部の硬度差の小さい硬化物を作製可能な硬化型樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、重合性モノマーとして特定の(メタ)アクリル系モノマーを用いることで、空気下での硬化においても良好な硬化性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
上記課題を解決し得た本発明の構成は以下の通りである。
[1] 式(a1)で表される化合物を有する、硬化型樹脂組成物。
TIFF
2025067076000001.tif
35
40
[式(a1)において、R
a1
は水素原子またはメチル基を表す。R
a2
およびR
a3
はアルキル基を表し、R
a2
およびR
a3
のアルキル基の合計炭素数は3~20であり、かつR
a2
の炭素数≦R
a3
の炭素数を満たす。]
[2] 前記式(a1)におけるR
a2
がメチル基である、[1]に記載の硬化型樹脂組成物。
[3] さらに架橋剤を有する、[1]又は[2]に記載の硬化型樹脂組成物。
[4] さらに(メタ)アクリル系ポリマーを有する、[1]~[3]のいずれかに記載の硬化型樹脂組成物。
[5] 前記(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度が-20℃以下である、[4]に記載の硬化型樹脂組成物。
[6] さらにラジカル重合開始剤を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の硬化型樹脂組成物。
[7] 接着剤又は粘着剤用である、[1]~[6]のいずれかに記載の硬化型樹脂組成物。
[8] 前記接着剤又は粘着剤が、放熱材として用いられる[7]に記載の硬化型樹脂組成物。
[9] [1]~[5]のいずれかに記載の組成物をA液とし、
ラジカル重合開始剤を含有する組成物をB液とする、A液及びB液の二液型の硬化型樹脂組成物。
[10] 接着剤又は粘着剤用である、[9]に記載の硬化型樹脂組成物。
[11] 前記接着剤又は粘着剤が、放熱材として用いられる[10]に記載の硬化型樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の硬化型樹脂組成物によれば、空気下での硬化性が良好となるため、不活性ガス雰囲気下で硬化させる必要がなくなる。また硬化後は空気接触部と非接触部で物性差が小さくなるため、空気伝播性の高い基材の接着にも適用可能である。従って、本発明の硬化型樹脂組成物は、粘着剤や接着剤の用途に好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[式(a1)で表される化合物]
本発明の硬化型樹脂組成物は、式(a1)で表される化合物(以下、化合物(a1)という場合がある)を有する。化合物(a1)は、本発明の硬化型樹脂組成物において重合性モノマー(以下、重合性モノマー(a)という場合がある)として機能する化合物である。なお本明細書において「重合性モノマー」とは、ラジカル重合性のエチレン性不飽和結合含有基を1分子中に1つ有するモノマーを指し、後述の架橋剤は含まれないものとする。
【0010】
TIFF
2025067076000002.tif
35
41
[式(a1)において、R
a1
は水素原子またはメチル基を表す。R
a2
およびR
a3
はアルキル基を表し、R
a2
およびR
a3
のアルキル基の合計炭素数は3~20であり、かつR
a2
の炭素数≦R
a3
の炭素数を満たす。]
(【0011】以降は省略されています)
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