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公開番号2025035412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142435
出願日2023-09-01
発明の名称マンホール構造の改築方法
出願人日本ジッコウ株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類E02D 29/12 20060101AFI20250306BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】既設マンホール構造の外部に存在している道路舗装材や土を掘削することなくマンホール構造を改築する方法であって、マンホール斜壁の内腔の最小幅が小さくなりにくい方法を提供する。
【解決手段】鉛直方向yに貫通している内腔10を有するマンホール斜壁1と、マンホール斜壁1よりも上側に配置されている蓋と、マンホール斜壁1と蓋との間に配置されており蓋を支持している支持部材2と、を有し、マンホール斜壁1を鉛直方向yに3等分割したときにマンホール斜壁1は上端14から上端14より下方に1/3の地点までの第1部分11を有しているマンホール構造の改築方法であって、第1部分11のうち内側に位置している部分であって支持部材2の真下に位置している部分をけずる工程を有しているマンホール構造の改築方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鉛直方向に貫通している内腔を有するマンホール斜壁と、前記マンホール斜壁よりも上側に配置されている蓋と、前記マンホール斜壁と前記蓋との間に配置されており前記蓋を支持している支持部材と、を有し、前記マンホール斜壁を鉛直方向に3等分割したときに前記マンホール斜壁は上端から前記上端より下方に1/3の地点までの第1部分を有しているマンホール構造の改築方法であって、
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程を有しているマンホール構造の改築方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程の後に、前記マンホール斜壁と前記支持部材とを固定する固定部材を取付ける工程を有している請求項1に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項3】
前記マンホール斜壁と前記支持部材とを固定する固定部材を取付ける工程の後に、前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程を有している請求項2に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項4】
前記マンホール構造は、前記マンホール斜壁および前記支持部材に埋め込まれているアンカーボルトを有しており、
前記第1部分をけずることにより前記アンカーボルトの一部を露出させる工程を有している請求項1~3のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項5】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程によってけずられた部分に固化材を配置する工程を有している請求項1~3のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項6】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程によってけずられた部分に固化材を配置する工程の前に、前記マンホール斜壁の内腔に防食部材を配置する工程を有しており、
前記固化材は前記マンホール斜壁と前記防食部材の間に流し込まれる請求項5に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項7】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程によってけずられた部分に固化材を配置する工程の後に、前記固化材の表面に防食部材を配置する工程を有している請求項5に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項8】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程の後に、前記第1部分の上端部であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程を有している請求項1~3のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項9】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程は、前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分を斫り機、鑿および高圧洗浄機の少なくともいずれか1つを用いて斫ることによって実施される請求項1~3のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
【請求項10】
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程は、前記マンホール斜壁の内腔に配置されているコアビットを上方に移動させることによって実施される請求項1~3のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホール構造の改築方法に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
土中に埋設されているマンホール構造には、耐震性のない構造になっていたり、経年劣化によってコンクリートの腐食が進行していたりすることにより、地震動や車両等の上載荷重に対する耐力が充分とはいえないものがある。このような既設マンホール構造の地震動や車両等の上載荷重に対する耐力を向上させるため、既設マンホール構造を改築する方法の開発が望まれていた。
【0003】
特許文献1には、既設マンホールの周りを掘削して前記既設マンホールの斜壁を露出させる工程と、前記既設マンホールの斜壁以上の部分を撤去する工程と、前記既設マンホールの内部のインバートを撤去する工程と、前記インバートの撤去により露出した既設底版の上面に新設底版を設置する工程と、前記既設マンホールの直壁の内径より小さな外径を有する新設マンホールを構成する管取付壁及び直壁を前記既設マンホールの管取付壁及び直壁の内部に挿入し、前記新設マンホールの管取付壁の下縁部を前記新設底版の上面に当接させた状態で前記管取付壁及び前記直壁を直立状に接続する工程と、前記既設マンホールの管取付壁及び直壁の内周面と、前記新設マンホールの管取付壁及び直壁の外周面と、の隙間に裏込め材を注入する工程と、前記新設マンホールの内部の前記新設底版上にインバートを設置する工程と、前記新設マンホールの直壁の上縁部に新設の斜壁及び調整リングを取り付ける工程と、前記新設マンホールの斜壁の周囲を埋め戻す工程と、前記調整リングの上面に受枠及び鉄蓋を取り付ける工程と、前記受枠の周囲を舗装する工程と、を備えたマンホール改修工法について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-125369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているマンホール改修工法においては、既設マンホールの周りを掘削して斜壁部分を撤去し、新たな斜壁を設置しなければならないため、作業に要する期間が長かった。また、掘削する範囲全体の交通を規制しなければならないため、交通規制を行う範囲も広くならざるを得なかった。
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、既設マンホール構造の外部に存在している道路舗装材や土を掘削することなくマンホール構造を改築する方法であって、マンホール斜壁の内腔の最小幅が小さくなりにくい方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決できた本発明のマンホール構造の改築方法の一実施態様は下記のとおりである。
[1] 鉛直方向に貫通している内腔を有するマンホール斜壁と、前記マンホール斜壁よりも上側に配置されている蓋と、前記マンホール斜壁と前記蓋との間に配置されており前記蓋を支持している支持部材と、を有し、前記マンホール斜壁を鉛直方向に3等分割したときに前記マンホール斜壁は上端から前記上端より下方に1/3の地点までの第1部分を有しているマンホール構造の改築方法であって、
前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程を有しているマンホール構造の改築方法。
【0008】
本発明の実施の形態に係るマンホール構造の改築方法は、マンホール斜壁の第1部分をけずる工程を有しているものであり、既設マンホール構造の外部に存在している道路舗装材や土を掘削する必要がない。このため、従来技術に比べ、作業期間を短くすることができ、交通規制しなければならない範囲も狭くすることができる。また、本発明のマンホール構造の改築方法は、マンホール斜壁の第1部分をけずる工程を有しているため、マンホール斜壁の内腔の最小幅が小さくなりにくくなる。
【0009】
本発明の実施の形態に係るマンホール構造の改築方法は、以下の[2]~[15]のいずれかであることが好ましい。
[2] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程の後に、前記マンホール斜壁と前記支持部材とを固定する固定部材を取付ける工程を有している[1]に記載のマンホール構造の改築方法。
[3] 前記マンホール斜壁と前記支持部材とを固定する固定部材を取付ける工程の後に、前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程を有している[2]に記載のマンホール構造の改築方法。
[4] 前記マンホール構造は、前記マンホール斜壁および前記支持部材に埋め込まれているアンカーボルトを有しており、
前記第1部分をけずることにより前記アンカーボルトの一部を露出させる工程を有している[1]~[3]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[5] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程によってけずられた部分に固化材を配置する工程を有している[1]~[4]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[6] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程によってけずられた部分に固化材を配置する工程の前に、前記マンホール斜壁の内腔に防食部材を配置する工程を有しており、
前記固化材は前記マンホール斜壁と前記防食部材の間に流し込まれる[5]に記載のマンホール構造の改築方法。
[7] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程によってけずられた部分に固化材を配置する工程の後に、前記固化材の表面に防食部材を配置する工程を有している[5]に記載のマンホール構造の改築方法。
[8] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程の後に、前記第1部分の上端部であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程を有している[1]~[7]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[9] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程は、前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分を斫り機、鑿および高圧洗浄機の少なくともいずれか1つを用いて斫ることによって実施される[1]~[8]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[10] 前記第1部分のうち内側に位置している部分であって前記支持部材の真下に位置している部分をけずる工程は、前記マンホール斜壁の内腔に配置されているコアビットを上方に移動させることによって実施される[1]~[8]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[11] 前記支持部材は、前記マンホール斜壁上に配置されているリング状部材と、前記リング状部材上に配置されており前記蓋を受ける蓋受け部を有する蓋受け部材と、から構成されている[1]~[10]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[12] 前記マンホール斜壁を鉛直方向に3等分割したときに、前記マンホール斜壁は前記上端より下方に1/3の地点から前記上端より下方に2/3の地点までの第2部分を有しており、
前記第2部分のうち内側に位置している部分をけずる工程を有している[1]~[11]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[13] 前記第1部分における最大けずり深さは、前記第2部分における最大けずり深さよりも大きい[12]に記載のマンホール構造の改築方法。
[14] 前記マンホール斜壁を鉛直方向に3等分割したときに、前記マンホール斜壁は前記上端より下方に2/3の地点から下端までの第3部分を有しており、
前記第3部分のうち内側に位置している部分をけずる工程を有している[1]~[13]のいずれか一項に記載のマンホール構造の改築方法。
[15] 前記第1部分における最大けずり深さは、前記第3部分における最大けずり深さよりも大きい[14]に記載のマンホール構造の改築方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施の形態に係るマンホール構造の改築方法は、マンホール斜壁の第1部分をけずる工程を有しているものであり、既設マンホール構造の外部に存在している道路舗装材や土を掘削する必要がない。このため、従来技術に比べ、作業期間を短くすることができ、交通規制する範囲も狭くすることができるものである。また、本発明のマンホール構造の改築方法は、マンホール斜壁の第1部分をけずる工程を有しているため、マンホール斜壁の内腔の最小幅が小さくなりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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