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公開番号2025035135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141974
出願日2023-09-01
発明の名称細胞培養用容器、細胞培養用容器の製造方法
出願人東京都公立大学法人
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20250306BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】骨芽細胞への安定的且つ高い分化促進効果を発揮することができる細胞培養用容器と、細胞培養用容器の製造方法を提供する。
【解決手段】細胞培養用容器は、培養液に接する底面と、底面に形成された多数の柱状構造物とを備え、各柱状構造物の径が10nm以上50nm未満、高さが20nm以上であり、柱状構造物の径をD、柱状構造物の配置間隔をP1としたとき、P1は、以下の式(1)で示される範囲である、細胞培養用容器。
D<P1<2D...(1)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培養液に接する底面と、
前記底面に形成された多数の柱状構造物とを備え、
各柱状構造物の径が10nm以上50nm未満、高さが20nm以上であり、
前記径をD、前記柱状構造物の配置間隔をP

としたとき、前記P

は、以下の式(1)で示される範囲である、細胞培養用容器。
D<P

<2D...(1)
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記柱状構造物の前記高さが1.5D以下である、請求項1に記載の細胞培養用容器。
【請求項3】
前記多数の柱状構造物に金コートが施されている、請求項1に記載の細胞培養用容器。
【請求項4】
前記金コートの上に、フィブロネクチン又はコラーゲンによるコートが施されている、請求項3に記載の細胞培養用容器。
【請求項5】
前記多数の柱状構造物がアクリル系硬化性樹脂を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の細胞培養用容器。
【請求項6】
表面に多数の窪みが形成されたアルミニウム板を準備する工程と、
前記アルミニウム板の多数の窪みに材料を充填して硬化させ、多数の柱状構造物を有する基材を形成する工程と、
前記多数の柱状構造物に金コートを施す工程と、
金コートを施した前記多数の柱状構造物にフィブロネクチン又はコラーゲンのコートを施す工程とを備え、
前記窪みの開口部の幅が10nm以上50nm未満、深さが20nm以上であり、前記幅をW、前記窪みの形成間隔をP

としたとき、前記P

は、以下の式(2)で示される範囲である、細胞培養用容器の製造方法。
W<P

<2W...(2)
【請求項7】
前記アルミニウム板を準備する工程において、窪みの形成前のアルミニウム板に対し、陽極酸化による多孔質の酸化皮膜の形成処理と、前記酸化皮膜のエッチングによる孔径拡大処理と、を繰り返して前記多数の窪みを形成する工程を含む、請求項6に記載の細胞培養用容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞培養用容器、細胞培養用容器の製造方法に関する。
続きを表示(約 930 文字)【背景技術】
【0002】
従来、再生医療に供すること等を目的として、骨芽細胞を多く生産したいというニーズが存在する。
【0003】
たとえば、非特許文献1には、間葉系幹細胞を25kPa以上、特に34kPaの高剛性の容器底面(マトリックス)上で培養することで、骨芽細胞へ分化させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Engler et al., Matrix Elasticity Directs Stem Cell Lineage Specification. Cell,2006 P677-689.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、容器底面を単に非特許文献1に記載の強度以上とするだけでは、骨芽細胞への分化率にばらつきが生じるという問題が存在する。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、骨芽細胞への安定的且つ高い分化促進効果を発揮することができる細胞培養用容器と、細胞培養用容器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、以下の態様を包含する。
【0008】
[1]培養液に接する底面と、前記底面に形成された多数の柱状構造物とを備え、各柱状構造物の径が10nm以上50nm未満、高さが20nm以上であり、前記径をD、前記柱状構造物の配置間隔をP

としたとき、前記P

は、以下の式(1)で示される範囲である、細胞培養用容器。
D<P

<2D...(1)
【0009】
[2] 前記柱状構造物の前記高さが1.5D以下である、[1]に記載の細胞培養用容器。
【0010】
[3] 前記多数の柱状構造物に金コートが施されている、[1]又は[2]に記載の細胞培養用容器。
(【0011】以降は省略されています)

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