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公開番号2025035029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141771
出願日2023-08-31
発明の名称培地、及びそれを用いた好乾性菌の選択的検出又はスクリーニング方法
出願人株式会社明治
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12N 1/00 20060101AFI20250306BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】好乾性菌を選択的に生育させることができる培地、つまり好乾性菌の選択的生育に適した培地の提供。
【解決手段】糖、麦芽エキス及び酵母エキスからなる群から選択される少なくとも1種;及び水を含有し、培地の糖含有量が61~66質量%であり、水分活性が0.78~0.82である培地。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
糖;麦芽エキス及び酵母エキスからなる群から選択される少なくとも1種;及び水を含有する、培地であって、
培地中の糖含有量が61~66質量%であり、
水分活性が0.78~0.82であることを特徴とする、
前記培地。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記糖がグルコースである、請求項1に記載する培地。
【請求項3】
抗生物質を含有しないことを特徴とする、請求項1又は2に記載する培地。
【請求項4】
麦芽エキス及び酵母エキスを含有する、請求項1又は2に記載する培地。
【請求項5】
培地中の麦芽エキス含有量が0.66~0.72質量%、及び酵母エキス含有量が0.16~0.18質量%である、請求項4に記載する培地。
【請求項6】
pH4.5~5.6である、請求項1又は2に記載する培地。
【請求項7】
さらにゲル化剤を含有する、請求項1又は2に記載する培地。
【請求項8】
前記ゲル化剤が寒天である、請求項7に記載する培地。
【請求項9】
実質的に、グルコース、麦芽エキス、酵母エキス、ゲル化剤、及び水からなるものである、請求項7に記載する培地。
【請求項10】
好乾性菌選択的培養用培地又は好乾性菌検出用培地である、請求項1又は2に記載する培地。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培地、好ましくは好乾性菌の生育に適した培地に関する。また本発明は、本発明の培地を用いた好乾性菌の選択的、又は選択的且つ迅速的な検出方法又はスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
糸状菌(カビ)や酵母等の真菌は、コロニーが肉眼で観察され、分生子がさまざまな色を呈するため目立ちやすく、食品異物として発見されることが多い。特にカビは、複数の製品に発生するおそれがあり、最近は食品にカビが発生した事故で製品回収へと発展する事例も少なくない。カビ問題は、消費者のみならず、企業に与える影響は少なくなく、一旦発生すると製品回収などに多大の労力とコストが発生するだけでなく、企業イメージの低下にもつながる。
【0003】
真菌のうち、好乾性菌は、半生菓子等のような水分活性(water activity:以下、「Aw」とも称する)が比較的低い食品に発生し、食品クレームの原因の一つになっている。なかでも好乾性糸状菌は、至適Awは0.95であるものの、Awが0.80以下でも生育することができ、Aspergillus属の一部、Eurotium属の一部、Wallemia属、Chrysosporium属、Xeromyces属、Baspetospora属等が挙げられる。これらの糸状菌は、一般的な真菌用培地であるポテトデキストロース寒天培地、麦芽エキス寒天培地、及びツァペック酵母エキス寒天培地上では生育が悪いか、または生育しないため、その検査には、Awの低い好乾性真菌用培地を使用する必要がある。かかる好乾性真菌用培地としては、ジクロラン・グリセリン18寒天培地(DG18)(Aw:0.95)、25%グリセロール・硝酸塩寒天培地(G25N)(Aw:0.93)、20%グルコース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(MY20G)(Aw:0.97)、30%グルコース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(MY30G)(Aw:0.95)、50%グルコース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(MY50G)(Aw:0.89)、70%グルコース/フルクトース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(MY70GF)(Aw:0.76)等の好乾性真菌用培地等が知られている。また、市販の麦芽エキス寒天培地にスクロースを添加することで低Awに調製した培地も好乾性糸状菌が生育する培地として使用できることも報告されている(以上、非特許文献1~3参照)。
【0004】
また、その他、好乾性糸状菌の生育に適した培地として、少なくとも18%(w/w)のグリセロール、少なくとも約30%(w/w)のグルコース又は少なくとも20%(w/w)のショ糖を含む半固体の培地が知られている(特許文献1)。さらに、特許文献2には、40%スクロース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(M40Y)、10%グルコース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(MY10G)、及び30%グルコース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(MY30G)が好乾性糸状菌の培養に使用できることが記載されているものの、これらの培地は同時に好湿性糸状菌も効率的に培養できることも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2015-519077号公報
国際公開公報WO2012/169099
【非特許文献】
【0006】
清水俊一ら(2011),好乾性糸状菌の食品混入事例,道衛研所報 Rep. Hokkaido Inst. Pub. Health, 61, 47-51
吉浪誠(2014), 食品製造現場におけるカビ汚染の原因究明と対策,日本食品微生物学会雑誌 Jpn. J. Food Microbiol., 31(1), 13-19
杉浦 義紹(2020),食品真菌とその検査,JSM Mycotoxins 70(2),95-104
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、好乾性菌を選択的に生育させることができる培地、つまり好乾性菌の選択的生育に適した培地を提供することを課題とする。より好ましくは、本発明は、好乾性菌を選択的且つ早期に生育させることができる培地、つまり好乾性菌の選択的且つ早期生育に適した培地を提供することを課題とする。また本発明は、当該培地を用いて好乾性菌を選択的に、好ましくは選択的且つ迅速に検出する方法、及びスクリーニング方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねていたところ、糖、麦芽エキス及び酵母エキスからなる群より選択される少なくとも1種、及び水を含有する培地において、培地の糖含有量を61~66質量%、水分活性を0.78~0.82に調整することで、好乾性菌の選択的生育に適した培地を得ることができ、前記課題が解決できることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて、さらに検討を重ねることで完成したものであり、下記の実施形態を包含するものである。
【0009】
(I)培地
(I-1)糖;麦芽エキス及び酵母エキスからなる群から選択される少なくとも1種;及び水を含有する、培地であって、
培地中の糖含有量が61~66質量%であり、水分活性が0.78~0.82であることを特徴とする、前記培地。
(I-2)前記糖がグルコースである、(I-1)に記載する培地。
(I-3)抗生物質を含有しないことを特徴とする、(I-1)又は(I-2)に記載する培地。
(I-4)麦芽エキス及び酵母エキスを含有する、(I-1)~(I-3)のいずれかに記載する培地。
(I-5)培地中の麦芽エキス含有量が0.66~0.72質量%、及び酵母エキス含有量が0.16~0.18質量%である、(I-4)に記載する培地。
(I-6)pH4.5~5.6である、(I-1)~(I-5)のいずれかに記載する培地。
(I-7)さらにゲル化剤を含有する、(I-1)~(I-6)のいずれかに記載する培地。
(I-8)前記ゲル化剤が寒天である、(I-7)に記載する培地。
(I-9)実質的に、グルコース、麦芽エキス、酵母エキス、ゲル化剤、及び水からなるものである、(I-1)~(I-8)のいずれかに記載する培地。
(I-10)好乾性菌選択的培養用培地又は好乾性菌検出用培地である、(I-1)~(I-9)のいずれかに記載する培地。
(I-11)好乾性菌が、好乾性糸状菌である(I-10)に記載する培地。
(I-12)前記好乾性糸状菌が、Aspergillus chevalieri、及びWallemia sebiから選択される少なくとも1種の糸状菌である、(I-11)に記載する培地。
(I-13)落下菌検査、エアーサンプラー検査、または表面付着菌検査に使用される、(I-1)~(I-12)のいずれかに記載する培地。
【0010】
(II)好乾性菌の検出方法
(II-1)下記の工程を有する、検体中の好乾性菌の検出方法:
(1)(I-1)~(I-13)のいずれかに記載する培地の上に検体を塗布する工程、
(2)前記培地を25±1℃で培養する工程、
(3)培養開始から14日以内に、培地上に菌糸、胞子又は集落形成の有無を確認する工程。
(II-2)前記(3)工程で、培地上に菌糸、胞子又は集落形成が確認された場合に、当該検体中に好乾性菌が検出されたと決定する、(II-1)に記載する検出方法。
(II-3)前記検体が、水分活性が0.80以下の食品、又は環境モニタリング採取試料に由来する微生物検査用試料である、(II-1)又は(II-2)に記載する検出方法。
(【0011】以降は省略されています)

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