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公開番号2025034882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141551
出願日2023-08-31
発明の名称電線線路
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01B 7/42 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】優れた放熱性を有し、コンパクトな電線布設ができる電線線路を提供する。
【解決手段】本開示の電線線路は、複数の電線が布設されている電線線路であって、上記複数の電線が互いに隣接して配置されており、上記電線が単線からなる導体または複数の素線を撚り合わせた導体と、上記導体の外周を被覆する絶縁層とを有し、上記複数の電線のうちの少なくとも1の電線が放熱性電線であり、上記放熱性電線における絶縁層の25℃での熱伝導率が0.40W/m・K以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電線が布設されている電線線路であって、
上記複数の電線が互いに隣接して配置されており、
上記電線が単線からなる導体または複数の素線を撚り合わせた導体と、上記導体の外周を被覆する絶縁層とを有し、
上記複数の電線のうちの少なくとも1の電線が放熱性電線であり、
上記放熱性電線における絶縁層の25℃での熱伝導率が0.40W/m・K以上である電線線路。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
全ての上記電線が上記放熱性電線である請求項1に記載の電線線路。
【請求項3】
上記放熱性電線が中央部に配置される請求項1に記載の電線線路。
【請求項4】
上記複数の電線が多段に配置され、
上記放熱性電線が最上段に配置される請求項1に記載の電線線路。
【請求項5】
上記放熱性電線における絶縁層が樹脂成分、第1フィラーおよび第2フィラーを含有し、
上記樹脂成分がオレフィン系樹脂と、上記オレフィン系樹脂と非相溶の樹脂とを含み、
上記オレフィン系樹脂と上記オレフィン系樹脂と非相溶の樹脂が海島構造を形成し、
上記第1フィラーが黒鉛からなり、
上記第2フィラーが金属酸化物、金属水酸化物またはこれらの組み合わせからなり、
上記樹脂成分に対する上記第1フィラーの質量比が10/100以上80/100以下であり、
上記放熱性電線における上記絶縁層の体積固有抵抗が1×10
13
Ω・cm以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電線線路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電線線路に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
近年、電線およびケーブルでは、より一層の伝送の容量の増大および高速化が求められている。一般にケーブルは、例えば複数本の導体を絶縁層で被覆した絶縁電線の周囲に、外被層を被せた構成となっている。また、複数の電線が布設されたものが電線線路であり、複数のケーブルが布設されたものがケーブル線路である。
【0003】
ケーブル線路においては、複数のケーブルを密着させた状態で布設する場合、熱がこもりやすくなることでケーブル線路全体としての放熱性が損なわれる。そのため、許容電流を小さくするか、または空気の対流を利用して熱を放出しやすくするために、間隔を空けた状態で複数のケーブルを配置することが行われている。これに対し、従来技術においては、単心ケーブル同志を互に隣り合うように密接集合してなるケーブル集合体上に、その全長を包囲するように非磁性金属材からなる二つ割れ金属ケースを被着すると共に該金属ケースにはその全長に沿って放熱フィンを設けたことを特徴とする大容量ケーブル線路が提案されている。これにより、ケーブル線路を経済的に有利なコンパクト構成にできるとともに、通信障害となる発生磁界を低減させている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭61-022441号公報
【発明の概要】
【0005】
本開示の電線線路は、複数の電線が布設されている電線線路であって、上記複数の電線が互いに隣接して配置されており、上記電線が単線からなる導体または複数の素線を撚り合わせた導体と、上記導体の外周を被覆する絶縁層とを有し、上記複数の電線のうちの少なくとも1の電線が放熱性電線であり、上記放熱性電線における絶縁層の25℃での熱伝導率が0.40W/m・K以上である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第一実施形態に係る電線線路を示す概略構成図である。
図2は、第一実施形態に係る放熱性電線を示す模式的断面図である。
図3は、他の実施形態に係る電線線路を示す概略構成図である。
図4は、他の実施形態に係る電線線路を示す概略構成図である。
図5は、他の実施形態に係る電線線路を示す概略構成図である。
図6は、他の実施形態に係る電線線路を示す概略構成図である。
図7は、他の実施形態に係る電線線路を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[本開示が解決しようとする課題]
外被層を有するケーブルとは異なり、電線を布設する場合は、保護の観点から基本的に配管内に布設する必要がある。このため、複数の電線を配管内に引き入れて布設することとなるが、電線を用いた電線線路においては、複数の電線を密着させた状態で布設すると熱が籠りやすくなるため、電線線路全体としての放熱性が損なわれて許容電流を小さくしなければならない。上記従来技術は、ケーブル同志を互に隣り合うように密接集合させて配置する一方で、金属ケースの全長に沿って放熱フィンを設けることで表面積を拡大し、こもった熱の拡散を容易にしている。しかしながら、全長に沿って放熱フィンが設けられた金属ケースは曲げることができず、配管内に引き入れて布設することは困難である。また、コンパクトな電線布設の要請に十分に対応できないおそれがある。
【0008】
本開示は、優れた放熱性を有し、コンパクトな電線布設ができる電線線路の提供を目的とする。
【0009】
[本開示の効果]
本開示によれば、優れた放熱性を有し、コンパクトな電線布設ができる電線線路を提供することができる。
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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