TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025034000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140103
出願日2023-08-30
発明の名称テンショナ装置
出願人大同工業株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類F16H 7/08 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】整備性の高いテンショナ装置を提供する。
【解決手段】テンショナ装置は、巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、テンショナと、を備えている。テンショナは、張り部材を押圧するプランジャと、プランジャを付勢するばね部材と、ばね部材及びプランジャが取り付けられるボディと、ボディを回動可能に固定部材に対して取り付ける軸部材と、プランジャの押圧部が前記張り部材の当接部に対向する作動位置にボディを前記固定部材に固定する固定具と、を備えている。テンショナは、前記固定具を取り外した状態で、前記作動位置から前記プランジャが前記張り部材の前記当接部を押圧しない退避位置まで、前記軸部材を中心に回動可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、
前記張り部材を押圧して前記巻掛け伝動体に対して張力を付与するテンショナと、を備え、
前記テンショナは、
前記張り部材を押圧するプランジャと、
前記プランジャを付勢するばね部材と、
前記ばね部材及びプランジャが取り付けられるボディと、
前記ボディを回動可能に固定部材に対して取り付ける軸部材と、
前記プランジャの押圧部が前記張り部材の当接部に対向する作動位置に前記ボディを前記固定部材に固定する固定具と、を備え、
前記テンショナは、前記固定具を取り外した状態で、前記作動位置から前記プランジャが前記張り部材の前記当接部を押圧しない退避位置まで、前記軸部材を中心に回動可能である、
ことを特徴とするテンショナ装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ボディは、前記テンショナを回転させるための工具を挿入する工具穴を有している、
ことを特徴とする請求項1記載のテンショナ装置。
【請求項3】
前記張り部材は、前記巻掛け伝動体と摺接する摺接面と、前記摺接面の反対側の内側面と、を備え、
前記当接部は、前記内側面において前記テンショナに向かって突出した中高形状の円弧面を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2記載のテンショナ装置。
【請求項4】
巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、
前記張り部材を押圧して前記巻掛け伝動体に対して張力を付与するテンショナと、を備え、
前記テンショナは、
前記張り部材を押圧するプランジャと、
前記プランジャを付勢するばね部材と、
前記プランジャを、前記ばね部材の付勢力に抗して後退させるカム部と、を備えた、
ことを特徴とするテンショナ装置。
【請求項5】
巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、
ばね部材の付勢力により前記張り部材を押圧して前記巻掛け伝動体に対して張力を付与するテンショナと、
固定部材に設けられた整備穴を介して嵌挿される整備用シャフトと、を備え、
前記整備用シャフトは、前記張り部材と係合する係合部と、前記整備穴に設けられた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部と、を有し、
前記係合部が前記張り部材と係合していると共に、前記雄ねじ部が前記整備穴の雌ねじ部と螺合した状態で、前記整備用シャフトを前記雄ねじ部のゆるみ方向に回動させることによって、前記張り部材を前記ばね部材の付勢力に抗して後退させる、
ことを特徴とするテンショナ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無端状のチェーンやベルト等の張力を調整するテンショナ装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、チェーン、ベルト等の巻掛け伝動体を用いた伝動装置には、その弛み側に巻掛け伝動体に張力を付与するテンショナ装置が設けられている。従来、このようなテンショナ装置において、ゼンマイばねを用いたメカニカル式(油圧を必要としないタイプ)のテンショナを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このゼンマイばねを用いたテンショナは、ゼンマイばねが巻解かれて拡がろうとする付勢力がプランジャに作用し、テンショナアームを介して巻掛け伝動体に対して張力を付与する。また、テンショナアームからの荷重がテンショナの抗力よりも大きくなると、ゼンマイばねは径が小さくなるように巻締められる。更に、ゼンマイばねが巻解かれる又は巻締められる際に板ばね間で発生する摩擦力によって減衰力を発生させ、滑らかに巻掛け伝動体からの荷重変動を吸収するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6600105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カムシャフトの脱着を伴うようなエンジン整備では、整備中に上記巻掛け伝動体の張力を緩めて巻掛け伝動体をスプロケット等から取り外す必要がある。ここで、油圧式のテンショナの場合、例えば、エンジンを停止して、プランジャを手動で押し戻すことによって巻掛け伝動体に付与されている張力を除荷することができるが、上述したぜんまいバネのようなばね部材を用いたテンショナの場合、常時、巻掛け伝動体に対して高張力を付与する構造となっているため、容易に巻掛け伝動体に付与されている張力を除荷することができず、整備性が良く無いという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、整備性の高いテンショナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、前記張り部材を押圧して前記巻掛け伝動体に対して張力を付与するテンショナと、を備え、前記テンショナは、前記張り部材を押圧するプランジャと、前記プランジャを付勢するばね部材と、前記ばね部材及びプランジャが取り付けられるボディと、前記ボディを回動可能に固定部材に対して取り付ける軸部材と、前記プランジャの押圧部が前記張り部材の当接部に対向する作動位置に前記ボディを前記固定部材に固定する固定具と、を備え、前記テンショナは、前記固定具を取り外した状態で、前記作動位置から前記プランジャが前記張り部材の前記当接部を押圧しない退避位置まで、前記軸部材を中心に回動可能である、ことを特徴とするテンショナ装置である。
【0008】
本発明の一態様は、巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、前記張り部材を押圧して前記巻掛け伝動体に対して張力を付与するテンショナと、を備え、前記テンショナは、前記張り部材を押圧するプランジャと、前記プランジャを付勢するばね部材と、前記プランジャを、前記ばね部材の付勢力に抗して後退させるカム部と、を備えた、ことを特徴とするテンショナ装置である。
【0009】
本発明の一態様は、巻掛け伝動体と摺接する張り部材と、ばね部材の付勢力により前記張り部材を押圧して前記巻掛け伝動体に対して張力を付与するテンショナと、固定部材に設けられた整備穴を介して嵌挿される整備用シャフトと、を備え、前記整備用シャフトは、前記張り部材と係合する係合部と、前記整備穴に設けられた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部と、を有し、前記係合部が前記張り部材と係合していると共に、前記雄ねじ部が前記整備穴の雌ねじ部と螺合した状態で、前記整備用シャフトを前記雄ねじ部のゆるみ方向に回動させることによって、前記張り部材を前記ばね部材の付勢力に抗して後退させる、ことを特徴とするテンショナ装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると整備性の高いテンショナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

大同工業株式会社
テンショナ装置
1か月前
個人
流路体
3か月前
個人
クラッチ装置
3か月前
個人
保持機
5か月前
個人
ホース保持具
6日前
個人
トーションバー
18日前
個人
免震留具
4か月前
個人
振り子式免震装置
6か月前
個人
ボルトナットセット
1か月前
個人
ネジの緩み防止装置
6か月前
個人
固着具と成形品部材
2か月前
藤井電工株式会社
フック
5か月前
個人
回転式配管用支持具
2か月前
株式会社アイシン
駆動装置
3か月前
株式会社オンダ製作所
継手
2か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
5か月前
株式会社三協丸筒
枠体
25日前
個人
ベルトテンショナ
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
4か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社不二工機
電動弁
5か月前
矢崎化工株式会社
連結具
3か月前
日東電工株式会社
断熱材
6日前
カヤバ株式会社
緩衝装置
2か月前
個人
角型菅の連結構造及び工法
2か月前
未来工業株式会社
固定体
4か月前
協和工業株式会社
空気弁
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
日動電工株式会社
保持具
5か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
2か月前
株式会社不二工機
逆止弁
2か月前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
1か月前
続きを見る