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公開番号
2025093326
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023207221
出願日
2023-12-07
発明の名称
摺動摩擦力発生装置およびプレス機
出願人
大同工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16F
15/02 20060101AFI20250617BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】使用時に適切な摩擦力を発生させ、かつ使用後にピン部材を容易に押し戻すことを可能にする。
【解決手段】摺動摩擦力発生装置(1)は、穴(H1)を有するリング部材(21)と、リング部材(21)の穴(H1)に摺動可能に挿入されたピン部材(22)と、ピン部材(22)がリング部材(21)に対し軸方向の一方側である順方向に摺動するときの摩擦力を、軸方向の他方側である逆方向に摺動するときの摩擦力よりも増大させる摩擦力調整機構(3)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
穴を有するリング部材と、
前記リング部材の前記穴に摺動可能に挿入されたピン部材と、
前記ピン部材が前記リング部材に対し軸方向の一方側である順方向に摺動するときの摩擦力を、軸方向の他方側である逆方向に摺動するときの摩擦力よりも増大させる摩擦力調整機構と、を備えた、摺動摩擦力発生装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記摩擦力調整機構は、前記ピン部材が前記リング部材に対し前記順方向に摺動するときに、前記ピン部材を、前記リング部材に締まり嵌めされた第1状態とし、前記ピン部材が前記リング部材に対し前記逆方向に摺動するときに、前記ピン部材を、前記締まり嵌めが緩和された第2状態とする、摺動摩擦力発生装置。
【請求項3】
請求項2に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記第2状態は、前記締まり嵌めが解除されて前記ピン部材が前記リング部材に隙間嵌めされた状態である、摺動摩擦力発生装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記リング部材および前記ピン部材は、互いに異なる線膨張係数を有し、
前記摩擦力調整機構は、前記リング部材および前記ピン部材の少なくとも一方を加熱または冷却して両者の締め代を調整することにより、前記第1状態と前記第2状態とを切り替える、摺動摩擦力発生装置。
【請求項5】
請求項4に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記リング部材の線膨張係数は、前記ピン部材の線膨張係数よりも大きく、
前記摩擦力調整機構は、前記リング部材を冷却することで前記ピン部材を前記第1状態とし、前記リング部材を加熱することで前記ピン部材を前記第2状態とする、摺動摩擦力発生装置。
【請求項6】
請求項5に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記摩擦力調整機構は、前記リング部材に熱媒体を供給する供給部と、前記熱媒体を冷却するクーラと、前記熱媒体を加熱するヒータと、を含む、摺動摩擦力発生装置。
【請求項7】
請求項4に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記ピン部材の線膨張係数は、前記リング部材の線膨張係数よりも大きく、
前記摩擦力調整機構は、前記ピン部材を加熱することで前記ピン部材を前記第1状態とし、前記ピン部材を冷却することで前記ピン部材を前記第2状態とする、摺動摩擦力発生装置。
【請求項8】
請求項2または3に記載の摺動摩擦力発生装置において、
前記リング部材は、前記ピン部材を挟んで対向配置された複数の分割ピースを含み、
前記摩擦力調整機構は、前記各分割ピースを径方向内側に移動させる押圧力を加えることで前記ピン部材を前記第1状態とし、当該押圧力を軽減することで前記ピン部材を前記第2状態とする押圧部材を含む、摺動摩擦力発生装置。
【請求項9】
ワークを受け入れる成形空間を有するダイスと、
前記ワークを挟圧するように前記ダイスの前記成形空間に挿入されて前記ワークを加工するパンチと、
前記ワークの加工時に前記パンチに軸方向反力を付与する請求項1~3のいずれか1項に記載の摺動摩擦力発生装置と、
前記ワークの加工後に、前記摺動摩擦力発生装置の前記ピン部材を前記リング部材に対し前記逆方向に摺動させる戻し装置と、を備えた、プレス機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、摺動摩擦力発生装置およびこれを用いたプレス機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の摺動摩擦力発生装置が知られている。この特許文献1の摺動摩擦力発生装置は、プレス機の下型を下から支持するダイクッションとして使用される装置であって、穴を有するリング部材(穴部材)と、当該リング部材の穴に摺動可能に嵌合されたピン部材(軸部材)と、を備える。ピン部材は、リング部材の穴に締まり嵌めの状態で嵌合しつつ上記下型のカウンターパンチを下から支持する。摺動摩擦力発生装置の使用時、つまりプレス機によるワークの加工時には、カウンターパンチからピン部材に加わる力を受けてピン部材がリング部材に対し下方に摺動する。そして、この摺動に伴い生じる摩擦力がカウンターパンチへの上向きの反力として作用することにより、カウンターパンチがピン部材によって弾性的に支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6581165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、プレス機によるワークの加工が終了すると、次の加工に備えるため、下方に摺動したピン部材を元の位置に戻す必要がある。しかしながら、上記特許文献1では、ピン部材がリング部材に締まり嵌めの状態で嵌合しているため、当該ピン部材を元の位置に戻すのは容易ではない。例えば、ピン部材を元の位置に戻すには、加工時のプレス力と同等の力でピン部材を上方に押し戻すことが可能な大掛かりな装置が必要である。もしくは、ピン部材およびリング部材を上下に反転させる方法も考えられるが、やはり上下反転のための複雑な機構が必要になる。
【0005】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、使用時に適切な摩擦力を発生させることが可能で、かつ使用後にピン部材を容易に押し戻すことが可能な摺動摩擦力発生装置およびこれを備えたプレス機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのものとして、本発明の一局面に係る摺動摩擦力発生装置は、穴を有するリング部材と、前記リング部材の前記穴に摺動可能に挿入されたピン部材と、前記ピン部材が前記リング部材に対し軸方向の一方側である順方向に摺動するときの摩擦力を、軸方向の他方側である逆方向に摺動するときの摩擦力よりも増大させる摩擦力調整機構と、を備えたものである。
【0007】
本発明によれば、ピン部材が順方向に摺動するときの摩擦力が大きいので、この摩擦力を利用して、例えばプレス機のパンチ等の相手部材に適切な軸方向反力を付与することができる。一方で、ピン部材が逆方向に摺動するときの摩擦力は小さいので、使用により順方向に摺動したピン部材を容易に元の位置に戻すことができる。
【0008】
好ましくは、前記摩擦力調整機構は、前記ピン部材が前記リング部材に対し前記順方向に摺動するときに、前記ピン部材を、前記リング部材に締まり嵌めされた第1状態とし、前記ピン部材が前記リング部材に対し前記逆方向に摺動するときに、前記ピン部材を、前記締まり嵌めが緩和された第2状態とする。
【0009】
この構成によれば、リング部材とピン部材との締め代の調整によって適切に摩擦力を増減させることができる。
【0010】
前記構成において、より好ましくは、前記第2状態は、前記締まり嵌めが解除されて前記ピン部材が前記リング部材に隙間嵌めされた状態である、摺動摩擦力発生装置。
(【0011】以降は省略されています)
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