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公開番号
2025032663
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138076
出願日
2023-08-28
発明の名称
データ処理装置およびデータ処理方法
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06F
12/0862 20160101AFI20250305BHJP(計算;計数)
要約
【課題】本開示は、CPUリソースを節約し、かつキャッシュプリフェッチの範囲を調整することが可能なデータ処理装置およびデータ処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示に係るデータ処理装置は、共有メモリに付随するキャッシュメモリに格納されたデータを読み込むデータ読取部を備え、データ読取部は、キャッシュメモリに格納されたデータを読み込むために要するアクセス時間が閾値を超えた場合、キャッシュメモリに格納されたデータの読み込みによるキャッシュプリフェッチを行い、アクセス時間に基づいてキャッシュプリフェッチの範囲を決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
共有メモリに付随するキャッシュメモリに格納されたデータを読み込むデータ読取部を備え、
前記データ読取部は、前記キャッシュメモリに格納されたデータを読み込むために要するアクセス時間が閾値を超えた場合、前記キャッシュメモリに格納されたデータの読み込みによるキャッシュプリフェッチを行い、前記アクセス時間に基づいて前記キャッシュプリフェッチの範囲を決定する、データ処理装置。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記データ読取部は、前記キャッシュメモリの一部を前記キャッシュプリフェッチの範囲とし、当該範囲をランダムに決定する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記閾値は複数設定され、
前記データ読取部は、各前記閾値に対応する前記キャッシュメモリの一部を前記キャッシュプリフェッチの範囲として決定する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記データ読取部は、前記アクセス時間が前記閾値を超えた場合、当該閾値を更新する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ読取部は、前記アクセス時間が前記閾値を超えた場合は前記閾値を増やし、前記アクセス時間が前記閾値以下の場合は前記閾値を減らす、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記データ読取部は、前記アクセス時間が前記閾値を超えた時のアドレスに対して前記キャッシュプリフェッチを行う、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記データ読取部は、前記アクセス時間が前記閾値を超えた場合は前記キャッシュプリフェッチの範囲を増やし、前記アクセス時間が前記閾値以下の場合は前記キャッシュプリフェッチの範囲を減らす、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
共有メモリに付随するキャッシュメモリに格納されたデータを読み込むために要するアクセス時間が閾値を超えた場合、前記キャッシュメモリに格納されたデータの読み込みによるキャッシュプリフェッチを行い、前記アクセス時間に基づいて前記キャッシュプリフェッチの範囲を決定する、データ処理方法。
【請求項9】
前記キャッシュメモリの一部を前記キャッシュプリフェッチの範囲とし、当該範囲をランダムに決定する、請求項8に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記閾値は複数設定され、
各前記閾値に対応する前記キャッシュメモリの一部を前記キャッシュプリフェッチの範囲として決定する、請求項8に記載のデータ処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のオペレーティングシステム(Operating System:OS)間におけるデータ通信を高速化する技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ハイパーバイザを用いて、単一のコンピュータ上において複数の仮想OSを動作させるコンピュータシステムが知られている。各仮想OS上で動作するプログラムにおける各プログラム間のデータ通信の一手法として、各OSからアクセスすることが可能な共有メモリを用いたデータ通信の方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-143120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のOSが同時に動作するシステムにおいて、各OS上で動作するプログラムにおける各プログラム間のデータ通信の手法として、共有メモリを用いる方法がある。この方法の問題点は、キャッシュミスによってデータのアクセスに遅延が生じることである。
【0005】
特許文献1では、共有メモリを定期的に監視し、共有メモリへの共有データの更新を確認すると共有データの受信を行っている。特許文献1に開示されている技術には、2つの課題がある。1つ目の課題は、共有データの更新がない場合であっても定期的に共有メモリのデータ更新を監視するため、CPU(Central Processing Unit)の時間的リソースを割くことである。2つ目の課題は、キャッシュプリフェッチの範囲を調整できないことである。
【0006】
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、CPUリソースを節約し、かつキャッシュプリフェッチの範囲を調整することが可能なデータ処理装置およびデータ処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本開示に係るデータ処理装置は、共有メモリに付随するキャッシュメモリに格納されたデータを読み込むデータ読取部を備え、データ読取部は、キャッシュメモリに格納されたデータを読み込むために要するアクセス時間が閾値を超えた場合、キャッシュメモリに格納されたデータの読み込みによるキャッシュプリフェッチを行い、アクセス時間に基づいてキャッシュプリフェッチの範囲を決定する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、CPUリソースを節約し、かつキャッシュプリフェッチの範囲を調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係るデータ処理装置を含むシステム全体の構成の一例を示す図である。
実施の形態1に係るデータ処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態1に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態2に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態3に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態4に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態5に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態6に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態7に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態8に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施の形態9に係るデータ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るデータ処理装置を含むシステム全体の構成の一例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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