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公開番号2025032241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-11
出願番号2024213173,2023079006
出願日2024-12-06,2017-09-26
発明の名称GLP-1受容体アゴニスト作用を持つピラゾロピリジン誘導体
出願人中外製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07D 471/04 20060101AFI20250304BHJP(有機化学)
要約【課題】GLP-1受容体アゴニストとしてGLP-1ペプチドと同様の作用を有し、非侵襲的投与が可能かつ活性、代謝安定性および生体利用率が向上した化合物、また、該化合物を有効成分として含有する、インスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病)または肥満症の予防剤または治療剤を提供する。
【解決手段】インドール環又はピロロ[2,3-b]ピリジン環とピラゾロピリジン骨格が置換基を介して結合した、下式(I)で表される化合物もしくはその塩、またはそれらの溶媒和物を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I):
JPEG
2025032241000215.jpg
35
67
[式中、Xは、-N=または-CR

=を表し;R

は、水素原子、ハロゲン原子、およびC
1-6
アルキルから選択され;
Yは、-C(=O)-、-CHR-、および-S(=O)

-から選択され;Rは、水素原子またはC
1-6
アルキルを表し;


は、C
6-10
アリールまたは5~10員のヘテロアリールを表し、ここで、C
6-10
アリールおよび5~10員のヘテロアリールは、ハロゲン原子、C
1-6
アルキル(ここでC
1-6
アルキルは、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい)、およびC
1-6
アルコキシから独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよく;


は、3~12員のヘテロシクリルまたは5~10員のヘテロアリールを表し、ここで、3~12員のヘテロシクリルおよび5~10員のヘテロアリールは、ハロゲン原子、C
1-6
アルキル(ここでC
1-6
アルキルは、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい)、C
1-6
アルコキシ、および-NR
Qa

Qb
から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、さらに、2個のC
1-6
アルキルがそれらが結合する炭素原子と共に一緒になって、C
3-8
炭素環を形成してもよく;R
Qa
およびR
Qb
は、独立に、水素原子、C
1-6
アルキル、および(C
1-6
アルキル)カルボニルから選択され;


、R

、およびR

は、それぞれ独立に、水素原子およびC
1-6
アルキル(ここでC
1-6
アルキルは、ハロゲン原子、C
1-6
アルコキシ、およびヒドロキシから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよい)から選択され;


、R

、およびR

は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、およびC
1-6
アルキルから選択され;


およびR

は、独立に、水素原子またはC
1-6
アルキルを表し、ここで、C
1-6
アルキルは、ハロゲン原子およびC
3-15
シクロアルキルから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、または、R

とR

がそれらが結合する炭素原子と共に一緒になって、C
3-15
シクロアルカン環を形成してもよく、または、R

とR
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】


が、フェニルまたはピリジルであり、ここでフェニルおよびピリジルは、ハロゲン原子およびC
1-6
アルキルから独立して選択される1~4個の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項3】


およびR

が共に水素原子であるか;R

およびR

が共にC
1-6
アルキルであるか;R

が水素原子でありR

がC
1-6
アルキルであるか;またはR

およびR

がそれらが結合する炭素原子と共に一緒になって、C
3-8
シクロアルカン環を形成しており、ここで、形成されたC
3-8
シクロアルキルは、1~2個のC
1-6
アルキルで置換されていてもよく、ここでC
1-6
アルキルは、ヒドロキシ、C
1-6
アルコキシ、および3~12員のヘテロシクリルから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1または2に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項4】


が、C
1-6
アルキル、C
3-15
シクロアルキル、3~12員のヘテロシクリル、C
6-10
アリール、および5~10員のヘテロアリールから選択され、ここでC
3-15
シクロアルキル、3~12員のヘテロシクリル、C
6-10
アリール、および5~10員のヘテロアリールは、B群:
B群:a)オキソ、
b)ハロゲン原子、
c)-NR
zd1

ze1
;ここでR
zd1
およびR
ze1
は、独立に、水素原子、C
1-6
アルキル、および(C
1-6
アルキル)カルボニルから選択され、ここで、C
1-6
アルキルは、1以上のC
1-6
アルコキシで置換されていてもよい、
d)-S(=O)
n7
-R
zh1
;ここでn7は、0~2の整数を表し、R
zh1
は、C
1-6
アルキルを表す、
e)C
1-6
アルキル;ここで、C
1-6
アルキルは、ハロゲン原子、ヒドロキシ、-NR
zi

zj
、C
1-6
アルコキシ、および3~12員のヘテロシクリルから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、ここで、R
zi
およびR
zj
は、独立に、水素原子またはC
1-6
アルキルを表し、3~12員のヘテロシクリルは、ヒドロキシ、C
1-6
アルキル、および3~12員のヘテロシクリルから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよい、
f)C
1-6
アルコキシ;ここでC
1-6
アルコキシは、1以上のヒドロキシで置換されていてもよい、
g)3~12員のヘテロシクリル;ここで3~12員のヘテロシクリルは、1以上の(C
1-6
アルキル)カルボニルで置換されていてもよい、および
h)5~10員のヘテロアリール;ここで5~10員のヘテロアリールは、C
1-6
アルキル、および-NR
zk1

zl1
から独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、ここで、R
zk1
およびR
zl1
は、独立に、水素原子およびC
1-6
アルキルから選択される、
から独立して選択される1~4個の置換基で置換されていてもよい、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項5】
Yが、-C(=O)-である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項6】


が、水素原子である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項7】
n1およびn2が、共に0である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項8】


が、式(IIb):
JPEG
2025032241000218.jpg
14
15
で表される、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項9】
Xが、-N=、-CH=、または-CF=である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物。
【請求項10】


が、式(IIIa):
JPEG
2025032241000219.jpg
15
20
で表される、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、その塩、またはそれらのいずれかの溶媒和物(*は、ピラゾロピリジン骨格との結合部位を、**は、Z

との結合部位を、それぞれ表す)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、GLP-1受容体アゴニストとしてGLP-1と同様の作用を有する化合物もしくはその塩、またはそれらの溶媒和物に関する。また、それらを有効成分として含有する、インスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病)または肥満症の予防剤または治療剤に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1:glucagon-like peptide-1)は、栄養素が消化管を通過した際に小腸のL細胞から分泌されるインクレチンであり、GLP-1受容体を介してグルコース依存的インスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制、胃排出遅延、摂食抑制などの多彩な作用を示すことが知られている。既にGLP-1アナログは糖尿病治療薬として実用化されており、強力なHbA1c低下作用、体重低下作用を示すことから、最も有効な糖尿病治療薬の1つとみなされているが、それらは全て侵襲的な皮下投与が必要である。そのため、非侵襲的投与が可能なGLP-1受容体アゴニストの創出が期待されている。例えば吸収促進剤(sodium N-(8-(2-hydroxybenzoyl)amino)caprylate:SNAC)を用いたGLP-1アナログ:Semaglutideの経口投与時の生体利用率の向上(特許文献1)や、低分子GLP-1受容体アゴニストの創出(特許文献2および3)が試みられているが、活性、代謝安定性および生体利用率などを含む医薬品としての特性について一層の向上が求められている。
【0003】
2-[(2,4,6,7-テトラヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-イル)カルボニル]-1H-インドール(2-[(2,4,6,7-tetrahydro-5H-pyrazolo[4,3-c]pyridine-5-yl)carbonyl]-1H-indol)としては、ケミカルライブラリー用の下記2化合物が、知られている。
【0004】
JPEG
2025032241000001.jpg
30
105
【0005】
そして、特許文献4には、鞭毛虫(blastocrithidia)などの真核生物:Trypanosomatidaeの寄生によって引き起こされる睡眠障害(sleeping sickness)、リーシュマニア症などの予防・治療に有用な化合物として、下記ピラゾロピリジン誘導体が記載されている。
【0006】
JPEG
2025032241000002.jpg
20
59
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2012/080471号
国際公開第2009/111700号
国際公開第2010/114824号
国際公開第2016/038045号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、GLP-1受容体アゴニストとしてGLP-1ペプチドと同様の作用を有し、非侵襲的投与が可能かつ活性、代謝安定性および生体利用率が向上した化合物もしくはその塩、またはそれらの溶媒和物を提供することであり、また、それらを有効成分として含有する、インスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病)または肥満症の予防剤または治療剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、かかる課題を解決するために鋭意研究を進めたところ、インドール環とピラゾロピリジン骨格が置換基を介して結合した、式(I)で表される化合物が、GLP-1受容体アゴニストとしてGLP-1ペプチドと同様の作用を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明の1つの側面において、以下の発明が提供される。
[1]式(I):
JPEG
2025032241000003.jpg
35
67
[式中、Xは、-N=または-CR

=を表し;R

は、水素原子、ハロゲン原子、およびC
1-6
アルキルから選択され;
Yは、-C(=O)-、-CHR-、および-S(=O)

-から選択され;Rは、水素原子またはC
1-6
アルキルを表し;


は、C
6-10
アリールまたは5~10員のヘテロアリールを表し、ここで、C
6-10
アリールおよび5~10員のヘテロアリールは、ハロゲン原子、C
1-6
アルキル(ここでC
1-6
アルキルは、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい)、およびC
1-6
アルコキシから独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよく;


は、3~12員のヘテロシクリルまたは5~10員のヘテロアリールを表し、ここで、3~12員のヘテロシクリルおよび5~10員のヘテロアリールは、ハロゲン原子、C
1-6
アルキル(ここでC
1-6
アルキルは、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい)、C
1-6
アルコキシ、および-NR
Qa

Qb
から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、さらに、2個のC
1-6
アルキルがそれらが結合する炭素原子と共に一緒になって、C
3-8
炭素環を形成してもよく;R
Qa
およびR
Qb
は、独立に、水素原子、C
1-6
アルキル、および(C
1-6
アルキル)カルボニルから選択され;


、R

、およびR

は、それぞれ独立に、水素原子およびC
1-6
アルキル(ここでC
1-6
アルキルは、ハロゲン原子、C
1-6
アルコキシ、およびヒドロキシから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよい)から選択され;


、R

、およびR

は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、およびC
1-6
アルキルから選択され;


およびR

は、独立に、水素原子またはC
1-6
アルキルを表し、ここで、C
1-6
アルキルは、ハロゲン原子およびC
3-15
シクロアルキルから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、または、R

とR

がそれらが結合する炭素原子と共に一緒になって、C
3-15
シクロアルカン環を形成してもよく、または、R
(【0011】以降は省略されています)

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