発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、診断対象の設備に設置した複数センサの計測データに基づき前記設備を診断する技術に関する。 続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】 【0002】 電力や交通などの社会を支えるインフラストラクチャ設備は、その故障が社会に与えるインパクトが大きく計画外の停止を未然に防ぐことが必要とされている。また、工場における生産設備などにおいても、その故障が企業の生産活動に大きな影響を与えるおそれがある。 【0003】 これらの設備は経年劣化が進むとともに、少子高齢化に伴う人材不足や世界的な競争が進む中でコストの抑制などが要求されている。そのため、設備の故障や異常を早期に検出することを目的とした無人かつ遠隔監視が期待され、監視対象の設備に多くのセンサを取り付けて各センサの検知した多次元時系列信号に基づく診断技術が提案されている。 【0004】 例えば特許文献1では、異常の判断に用いる状態量(物理量)の種類を多くすれば、より正確に異常検知や故障予測が可能と提案されている。ところが、複数のセンサデータを用いる場合、計測する物理量が違えば、そのデータの特性(単位や統計量など)が変わるため、その関係性を把握することが難しくなり、相関分析が容易に行えないおそれがある。 【0005】 そこで、非特許文献4では、複数のセンサデータ間の相関分析において、各センサの物理量を情報量に変換することでデータの特性に左右されない異常診断の方法が提案されている。この方法は、種々の異なる計測データを情報量に変換することでセンサ間の関係性から設備の状態を容易に診断可能としている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0006】 特開2021-177074 【非特許文献】 【0007】 S.Kullback and R. A. Leibler,”On information and sufficiency Ann. Math. Statist” ,PP. :79-,1951 S.Amari and H.Nagaoka, ”Methods of Information Geometry” A co-publication of the AMS and Oxford University Press, 2000. 安食拓哉,中村雅美,前田俊二,小松尭,谷口哲 至,”KLD の双対性を用いた異常検知手法の提案”, 第 72 回電気・情報関連学会中国支部連合大会, 2021 井森章,前田俊二,小松尭,谷口哲至,外田脩,”エントロピーが持つ統一性,双対性,従属性による異常検知 ―エントロピー・カルバック-ライブラーダイバージェンス・相互情報量の有用性―” 一般社団法人電子情報通信学会(THE INSTITUTE OF ELECTRONICS,INFORMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS) 信学技法(IEICE Technical Report) 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 非特許文献4の手法は、 【0009】 (1)各センサデータのエントロピー(平均情報量) 【0010】 (2)センサデータ間の相互情報 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する