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公開番号
2025031323
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137473
出願日
2023-08-25
発明の名称
高分子樹脂材料組成物、及びその製造方法
出願人
本田技研工業株式会社
,
株式会社リグノマテリア
代理人
弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類
C08G
59/40 20060101AFI20250228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】バイオマスプラスチック度が高く安価で製造可能な高分子樹脂材料組成物、及び高分子樹脂材料組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】エポキシ化亜麻仁油とポリエチレングリコールリグニンとを混合して得られる混合物を加熱硬化処理することにより生成される、高分子樹脂材料組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エポキシ化亜麻仁油とポリエチレングリコールリグニンとを混合して得られる混合物を加熱硬化処理することにより生成される、高分子樹脂材料組成物。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
ガラス転移温度Tgが90℃以上である、請求項1に記載の高分子樹脂材料組成物。
【請求項3】
前記混合物は、100質量部の前記エポキシ化亜麻仁油に対して、75質量部以上125質量部以下の割合で前記ポリエチレングリコールリグニンを混合して作製される、請求項1に記載の高分子樹脂材料組成物。
【請求項4】
エポキシ化亜麻仁油と、溶媒に溶解していないポリエチレングリコールリグニンとを混合して混合物を生成する混合工程と、
前記混合物を加熱して硬化させる加熱硬化工程と、を含む、高分子樹脂材料組成物の製造方法。
【請求項5】
前記混合工程は、
前記エポキシ化亜麻仁油と、溶媒に溶解していない前記ポリエチレングリコールリグニンとを加熱溶融して混合させる第1混合工程と、
加熱溶融した状態の前記エポキシ化亜麻仁油と前記ポリエチレングリコールリグニンとの前記混合物に、加熱溶融した硬化促進剤を混合させる第2混合工程とを含み、
前記第2混合工程において、100質量部の前記エポキシ化亜麻仁油に対して、1質量部以下の前記硬化促進剤を混合する、請求項4に記載の高分子樹脂材料組成物の製造方法。
【請求項6】
前記加熱硬化工程において、前記混合物を160℃以上200℃以下、17時間以上24時間以下の条件で加熱する、請求項4に記載の高分子樹脂材料組成物の製造方法。
【請求項7】
前記第2混合工程で前記硬化促進剤を混合した前記混合物を、前記加熱硬化工程において170℃以上200℃以下、17時間以上24時間以下で加熱する、請求項5に記載の高分子樹脂材料組成物の製造方法。
【請求項8】
前記硬化促進剤として2-エチル-4-メチルイミダゾールを混合する、請求項5に記載の高分子樹脂材料組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高分子樹脂材料組成物、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。特に、二酸化炭素の排出量低減に貢献し得る技術として、電子部品の製造等に用いられるプラスチック素材を、バイオマス原料を利用して生産する技術が挙げられる。
【0003】
例えば、特許文献1は、リグニン原料を爆砕した後にアルコール抽出して得られるリグニンと、エポキシ化亜麻仁油とを用いて、絶縁性高分子材料組成物を製造する技術を開示している。また、例えば、特許文献2は、ポリエチレングリコールにより化学修飾された改質リグニンを用いてエポキシ樹脂を製造する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-138061号公報
特開2019-108490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の技術では、バイオマスプラスチック度の高い樹脂材料組成物を、より低いコストで製造することが難しいという課題があった。例えば、特許文献1に開示された技術では、爆砕によりリグニンを製造する過程で高温高圧の反応条件に耐え得る設備を必要とする。また、例えば、特許文献2の技術により得られるは、ポリエチレングリコールにより化学修飾された改質リグニンを用いることからバイオマス度が低いという課題がある。
そこで、本発明の目的は、バイオマスプラスチック度が高く安価で製造可能な高分子樹脂材料組成物、及び、高分子樹脂材料組成物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、エポキシ化亜麻仁油とポリエチレングリコールリグニンとを混合して得られる混合物を加熱硬化処理することにより生成される、高分子樹脂材料組成物である。
【0007】
本発明の別の一態様は、エポキシ化亜麻仁油と、溶媒に溶解していないポリエチレングリコールリグニンとを混合して混合物を生成する混合工程と、前記混合物を加熱して硬化させる加熱硬化工程と、を含む、高分子樹脂材料組成物の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、バイオマスプラスチック度が高く安価で製造可能な高分子樹脂材料組成物、及び、高分子樹脂材料組成物の製造方法を提供できる。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
高分子樹脂組成物の製造手順を示す工程図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.高分子樹脂組成物]
植物性油をベースとしたバイオマスベースのエポキシ樹脂として大豆油や亜麻仁油をエポキシ化したものが知られている。これらのエポキシ化油脂は一般的なエポキシ樹脂と比べ、反応性、強度、ガラス転移温度などの性能が十分でないことが多く、絶縁材料に使用されることが少なかった。しかし、近年、二酸化炭素の排出量低減を目的とする研究開発により、バイオマスベースのエポキシ樹脂の検討が進んでいる。
(【0011】以降は省略されています)
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