TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025030836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136483
出願日2023-08-24
発明の名称培養容器および実験支援システム
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250228BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】実験データを容易に紐づけできる培養容器および実験支援システムを提供する。
【解決手段】培養容器100は、内部空間に培養対象物を収容可能な複数のウェルWと、前記複数のウェルWを連結する容器本体部11と、前記複数のウェルWと一対になって設けられた複数の識別部Rと、を備え、前記識別部Rは、前記複数のウェルWのうち対応した前記ウェルW、又は対応した前記ウェルWに収容された前記培養対象物を識別可能な識別子を有する。前記識別部Rは、前記識別子を有する一次元コード又は二次元コードを含んでいてもよい。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
内部空間に培養対象物を収容可能な複数のウェルと、
前記複数のウェルを連結する容器本体部と、
前記複数のウェルと一対になって設けられた複数の識別部と、
を備え、
前記識別部は、前記複数のウェルのうち対応した前記ウェル、又は対応した前記ウェルに収容された前記培養対象物を識別可能な識別子を有する、
培養容器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記識別部は、前記識別子を有する一次元コード又は二次元コードを含む、
請求項1に記載の培養容器。
【請求項3】
前記ウェルは、前記内部空間と連通する開口を有し、
前記ウェルの前記開口を覆う蓋部をさらに備え、
前記識別部は、前記蓋部に設けられ、かつ、対応した前記ウェルの近傍に設けられている、
請求項1に記載の培養容器。
【請求項4】
前記ウェルは、前記内部空間と連通する開口を有し、
前記容器本体部は、前記ウェルの前記開口の縁と接続され、
前記識別部は、前記容器本体部に設けられ、かつ、対応した前記ウェルの近傍に設けられている、
請求項1に記載の培養容器。
【請求項5】
前記ウェルは、底面を有する略円筒状であり、
前記識別部は、対応した前記ウェルの前記底面に設けられている、
請求項1に記載の培養容器。
【請求項6】
前記ウェルは、底面を有する略円筒状であり、
前記容器本体部は、前記ウェルの前記底面と接続された底面部を備え、
前記識別部は、前記底面部に設けられ、かつ、対応した前記ウェルの近傍に設けられている、
請求項1に記載の培養容器。
【請求項7】
前記識別部は、顕微鏡の光学系で読み取り可能な前記識別子を有する、
請求項1に記載の培養容器。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の培養容器と、
前記ウェルに収容された前記培養対象物に実験動作を行う実験装置と、
前記培養対象物が収容された前記ウェルに対応した前記識別部から前記識別子を取得可能な読取り装置と、
前記読取り装置が取得した前記識別子を取得可能な制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記識別子と前記実験動作とを紐づけ、
前記実験動作における実験データを取得し、
前記識別子と紐づいた前記実験データを取得する、
実験支援システム。
【請求項9】
前記制御部は、
前記培養対象物の情報を含み、前記識別子と紐づいた実験条件を取得し、
前記識別子に基づいて、前記実験条件と前記実験データとを紐づけ、
前記実験条件および前記実験データを含むデータセットを生成する、
請求項8に記載の実験支援システム。
【請求項10】
前記実験装置は、
第一実験装置と、
前記第一実験装置と異なる前記実験動作を行う第二実験装置と、
を備え、
前記制御部は、
前記第一実験装置における前記実験データである第一実験データと、前記第二実験装置における前記実験データである第二実験データと、を前記識別子に基づいて紐づけ、
前記第一実験データおよび前記第二実験データを含む前記データセットを生成する、
請求項9に記載の実験支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培養容器および実験支援システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、再生医療領域における研究開発では、観察対象物(例えば、細胞等の生体組織)を収容可能な複数のウェルを有する容器(例えば、ウェルプレート)が用いられる。
【0003】
複数のウェルを有する容器として、例えば、特許文献1に記載のある反応容器がある。特許文献1に記載のある反応容器は、遺伝子を含む検体を収容するための複数のウェルが設けられた反応容器であって、複数のウェルのうち点対象の中央となるウェル以外の特定のウェルが蛍光色素の配置された位置判別用ウェルとなっており、この蛍光色素から発せられる蛍光を蛍光測定装置によって検出して反応容器の向きを判別する。
【0004】
ウェルプレートを用いた細胞培養実験では、例えば、ウェルに観察対象物(培養対象物)である細胞が収容されたウェルプレートをインキュベータ等の保温器の内部に載置し、細胞を培養する。そして、培養した細胞を顕微鏡等によって光学的に観察し、観察した結果を実験データとして記録する。このとき、観察した細胞を撮影した画像を保存することで実験データを記録することが多い。
【0005】
従来の人の手作業による細胞培養実験では、実験データを記録するために、培養する細胞に関する情報(例えば、細胞の株名)や顕微鏡画像などの多くのデータを手作業で紐づける必要があり、多大な労力を要する。そのため、実験データの記録、紐づけおよび整理の自動化が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-144207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のある反応容器のような従来のウェルプレートを用いた細胞培養実験では、実験データを記録するために、ウェルに収容された細胞の情報と、画像データ等の実験データとの紐づけを手作業で行う必要がある。
【0008】
具体的には、従来のウェルプレートを用いた細胞培養実験では、撮影した細胞の情報がわかるように画像データのファイル名を手作業で入力する必要や、細胞の情報をウェルプレートに手書きで記載する必要がある。そのため、実験データの記録および紐づけに多大な労力を要する。
【0009】
また、実験データを整理した実験レポートを作成する際に、多数の画像データのファイル名を確認して所望の画像データを探し出し、手作業で所望の実験データを集める必要がある。そのため、実験データの整理に多大な労力を要する。
【0010】
さらに、複数の実験装置を用いて実験データを取得する場合、使用した実験装置ごとに上記の作業(実験データの記録、紐づけおよび整理)を行う必要があり、実験データの記録、紐づけおよび整理に多大な労力を要する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

池田食研株式会社
RNAの合成方法
今日
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
6日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
1か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
6日前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
14日前
SMC株式会社
気体供給装置
1か月前
テルモ株式会社
液体除去器具
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
3日前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
25日前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
1か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
テルモ株式会社
移植用デバイス
1か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
1か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
1か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
2か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
25日前
国立大学法人愛媛大学
ASC欠損非ヒト哺乳動物
1か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
1か月前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
24日前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
1か月前
三井化学株式会社
作業用装置
25日前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
3日前
TOA株式会社
化粧品の保存効力試験方法
1か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
25日前
学校法人帝京大学
油脂を過剰蓄積する油脂生産酵母変異株
1か月前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
細胞観察方法及びその装置
24日前
有限会社栄和商事
藻類の培養方法及び藻類培養装置
1か月前
花王株式会社
乳酸応答性酵素電極
1か月前
宝酒造株式会社
蒸留酒類、及び蒸留酒類の製造方法
1か月前
学校法人帝京大学
細胞周期同調が可能な油脂生産酵母変異株
1か月前
東京都公立大学法人
マイクロノズル装置
1か月前
続きを見る